「秋のソナタ」
イングリット・バークマンの遺作という案内を見かけて、興味わいたので、思い切って一人で見て来ました。
上演時間があうのが今日しかなかったもので。
一人で見た方がよかったです。
78年のスェーデン映画。
映画を見たというより、お芝居を観たという感じがしました。
この予告編からではまったく想像のつかない「え!そういう設定なの?」という展開があったりするから、お芝居みたいです。
イングリット・バークマンの往年の輝いた時代は知らないのだけれど、いい演技でした。
そして娘役のリブ・ウルマンの凄みも怖かった・・・
ちなみに、この映画監督の奥様らしい。
オープニングのヘンデルのリコーダーソナタF-durがとても軽やかで澄みきっていて耳の奥へと心地いい音楽、でもその後、展開される母娘のゆがんだ愛憎のもつれとのこの対比感がまた上手い!
映画の中に出てくる音楽はショパンの前奏曲とバッハの無伴奏チェロのみ、この2曲の使い方がかっこいい。
オープニングは爽やかに軽やかにヘンデルで始まるのに、エンディングロールは無音、、、さすがヨーロッパ映画です。
動物が育つのと、人間が育つのと、何がこんなに違うのか、それは「言葉」があるということだと、切実に迫る。
「パパのことを恨んでいるのに”愛しいあなた”という、私のこと嫌いなのに、”可愛いエヴァ‘という」
親子あるいは家族間の強制的な愛情が「言葉」を介してゆがめられていく。
その言葉の対をなすもの、表現するものとして、この2曲が使われているのが絶妙。
たまには、こんな映画もいいかも。