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好きでそうしているわけでもないのに

2014-03-13 10:13:43 | 日記
たいへんですね!!




<春闘>非正規の命つなぐ要求…誰もが時給1000円なるか

毎日新聞 3月12日(水)12時46分配信







<春闘>非正規の命つなぐ要求…誰もが時給1000円なるか


春闘での賃上げについて話し合う加藤義紀さん(右)と出版労連の平川副委員長=東京都文京区の出版労連で、東海林智撮影


 「満額回答」「過去最高水準のベースアップ(ベア)」など景気のいい話も出始めた2014年春闘。アベノミクスの掛け声の下、新たな政労使の枠組みも誕生し、ベア実現に注目が集まる今春闘だが、労働者の4割近くを占めるに至った「非正規」の待遇改善が日本のカギになるとの声も多い。長年デフレ下で耐えてきた人たちに本当の春は来るのか--。

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 「500円のワンコインランチを嘆く人がいるけど、私は100円のワンコインで昼食を済ませています」

 出版労連の個人加盟労働組合「出版ユニオン」(約250人)に参加している加藤義紀さん(37)=東京都北区=は、生活の苦しさをそう訴える。

 加藤さんは2009年3月から書籍取り次ぎ大手の物流センターで契約労働者として働いている。仕事は注文のあった本のピックアップや入庫作業。午前8時から午後4時まで働き、休みは週1日しかない。それでも月収は約16万円。家賃や社会保険などを払うと、生活に使えるお金は5万円程度しか残らない。食事を含め1日に使えるお金は1683円にしかならない計算だ。昼は100円ショップのカップ麺などでしのぐ。親から3万円の仕送りを受け、ぎりぎりの生活を続ける。

 雇い止めを心配しながら、2カ月ごとに契約を更新して働いてきた。仕事を始めた時890円だった時給は、この間一度も上がっていない。少しずつ上がっている東京都の最低賃金(869円)にいつの間にか近付いてきた。

 加藤さんのような非正規労働者は、12年の総務省調査で労働者全体の38.2%、約2043万人にまで達した。連合は、非正規の待遇改善が労働界全体の課題として、今春闘で「誰もが時給1000円」を掲げる。

 加藤さんは、長く働いても有給休暇もないことに疑問を持つなどして昨年10月、同ユニオンに加入。ようやく社会保険加入や有給休暇取得を認めさせた。そして、大手企業がベアを打ち出した今年の春闘で初めて賃上げも求めた。時給が1000円になれば、収入は月1万9300円増える。消費税が上がることを考えれば、「生活を破綻させないようにするぎりぎりの額」に過ぎないが、「親からの仕送りを減らしたい」という。

 12日に集中回答を迎えた金属労協の幹部は「正社員のベア獲得の報告が次々入っているが、連動する形で非正規の賃上げの報告も入っている」と手応えを語る。だが、どこまで他の産業や中小企業に広がるかは未知数だ。加藤さんの交渉を支援する出版労連の平川修一副委員長は「物価、消費税が上がろうとする中、命をつなぐための要求だ。声を上げた彼らの切実な要求を全力で支援したい」と話している。【東海林智】