goo blog サービス終了のお知らせ 

まひるのブログ

Teacupブログから引っ越してきました。

ミニッツ3~神殺しのトリック~

2012-10-18 21:50:00 | 小説

この作者さんは割と筆が早めですね。
ミニッツ3巻を読み終わりました。以下、ネタバレ全開なのでご注意を。

今回は新キャラはありません。よく出てきていたけどあまり絡みのなかった?茉莉ちゃんやアザミちゃんとその親衛隊(笑)が少し多めに出てきます。
とはいえ、今回の主軸は前回出てきた明芳と芽明。前回の雪辱を遂げるべく、ゲームを仕掛けます。
…正直、芽明ちゃんが腹黒ふたりに勝てるわけがないのですが(苦笑)ので、前回や前々回よりそういう意味では安心して(?)読めました。

今回は駆け引き云々よりミニッツ(狐火憑き)を掘り下げたお話でしたかね。掘り下げた、と言ってもそこまで話が進んだわけではないのですが、茉莉ちゃんの考察などが分かったあたりは面白かったです。あとは1巻のゲーム「馬鹿と天才ゲーム」を再度使ったのは良かったかと。2巻の「14番目のワルツ」や今作の「~読書会」は一定状況ですが、「馬鹿と天才~」はどこでもできるので幅が広がるとよいかと思います。
今作ではオセロを使ってどうしようかと考えてましたので次はオセロで来るのかな? オセロと言うと味方が寝返るのでチェスとオセロ組み合わせて敵味方入り乱れるチェス(挟まれたら寝返り)とかやったら…頭混乱しそうだからやめよう(苦笑)


楽聖少女2

2012-09-10 21:28:00 | 小説
あてんしょんをしっかり読んでから読んでください↓↓↓
平たく言えば…ネタバレ含んだ上で考察?しますので嫌な方はリターンです。



楽聖少女2巻でましたね。
今回はナャ激Iンがちゃんと出てきます。あとナャ激Iンに恨みを持つ「魔弾の射手」ヴェーバーが出てきます。
肝となるのは、何故ユキくんか、ですかね。前作で彼の名前がファウストだから選ばれた、というのは明かされましたが、当然、名前だけならたくさんファウストさんはいるわけです。そのなかで、何故彼だったかということの解答が前作にも出てきた「ヴェルテル」だったと。
僕も「も」とつけるにはおこがましいほどではありますが、物書きかじりですのでこの解には納得します。自分の書いた小説に納得できるのなら、それは趣味にはなりえません。納得できずに続けるから趣味なのだと思います。完成したらつまらないし、完成後続けるだけは単なる作業です。

あとは悪魔について、前回よりきちんと書かれてましたね。ユキ憑きのメフィとナャ激Iン憑きのャ梶[ヌは前も出てきてますが、加えてヴェーバー憑きのザミエルがご登場です(そしてご退場です)。悪魔は総じて魂を貰うために働くわけですが、少なくともメフィとザミエルでは欲しがる魂が違います。メフィは「最高の瞬間」の魂であって、ザミエルは「最高から転落した絶望の底の底」の魂を望むわけです。その辺りは契約者に対する反応にも出るのですかね?
ところで、ヴェーバーはそのまま契約なのでまぁ良いとして(良くはないが)、ユキやナャ激Iンの場合、どこかから連れてこられた誰か、ですよね。本人の魂はもう融合しているという状態で話が進んでますが…こうなるとユキたちは巻き込まれて最終的には魂とられちゃうという…何だかなぁな状態に思えます。ユキにしてみれば、ゲーテが契約したのにとられる魂は自分のもの、ということですよね。そこにまだ至ってないのか、もう達観しているのか分かりかねますが。それに悪魔にしても、2つの魂が手に入る?ところ1つで我慢しているみたいにも思えなくもないです。…穿ちすぎでしょうかね?

史実から逸れていることについての言及もありました。ナャ激Iン曰く、あまり道を外すと「○○に死亡する」という史実すら守ってくれない(=それ以前に死ぬ可能性もある)ことになるそうです。あと前の記事で書いた、ベートーヴェンの難聴がないことも触れられてます。これがどうなっていくのか…続きが楽しみです。

ミニッツ2~神の幸運、天使の不運~

2012-07-10 20:19:00 | 小説

因みにポケモンは、おもいでリンクのためにBWを再開中です(笑)Lv55なかったorz

生徒会選挙の発表の瞬間で前巻は終わりましたが、今回はそれで、何故か当選したのが櫻くんでも遥ちゃんでもなく、1巻には全く出てこなかった人物。それに納得できない櫻くんが、相手の尻尾をつかんでやろうと息巻く話です。
因みに、結局の選挙結果は想像通りでした(笑)最初から生徒会長を目指すんじゃなくて、副会長あたりでよいと思うのですけどね、本当に。
櫻くんは生徒会長になれなかったわけですけど…都合上会計に立候補することになったアザミちゃんはどうなったのでしょうかね? アザミちゃんが当選していないならまぁ、櫻くんとしては良いのでしょうが、していたら…生徒会じゃないけど生徒会に迎えに行くのかな?

今回は、創作ゲーム『ワルツの14番』(トランプゲーム)による駆け引きが主ですね。最後まで互いの化かし合いなところがあります。ルールに抵触しない程度にいかに相手の裏をかくか…なかなかおもしろく読みました。

今回もミニッツの能力者が出てきます。1人は確定、1人はまぁ、そうでしょうね、十中八九。確定の方は、1分の幸福と、その後1分の不幸です。もう1人の方が、いまいち反動が分からないのですけど…触れた相手の能力が使えて、その後1分は自分じゃ何も出来なくなるとかでしょうか?
あと、ミニッツ能力者は今のところ全員、母親が死んでいるという共通点があるのですけど…そうなると、やはり死んでいる櫻父とか、アザミちゃんはどうなるのですかね?

意外とミニッツ能力者は多い、ということだけ分かった今作。むしろ謎ばかり増えます(苦笑)次はどうなるのか、楽しみです(とりあえず、櫻くんが拗ねるところからかな?)


楽聖少女

2012-06-05 20:15:00 | 小説
最初に断っておきますと、僕は楽器できませんし、あと音楽史は苦手です。

『楽聖少女』は電撃文庫の作品です。音楽史が苦手でない方は題名でピンとくるのでしょうが…ぶっちゃけ、僕は読了してから調べるまで名前の由来に気付きませんでしたyellow6
それはさておき。本作はメフィによって19世紀にゲーテとして連れてこられた少年ユキとベートーヴェンと同名の少女のお話です。ベートーヴェンの異名が楽聖なので『楽聖少女』なのです。
19世紀(具体的には1805年あたり)ですが、ユキ以外にも未来から連れてこられた存在がいるためか、彼の知っている歴史(まぁ要するに今世界史で学ぶような歴史)とは少々離れています(発展しています、の方が正しいですかね)。ゲーテとベートーヴェンのお話で、かつユキは両親が音楽家らしいので音楽に関係するお話になってます。音楽史では古典派の時代ですし(←後で調べたけど)、展開はユキ視点で進みますが、彼の感じ方が音楽に関する著し方でとても参考になりますyellow25
因みに、1巻では一介の少年に過ぎないユキがどうしてゲーテに選ばれたのか、というのが主題ですかね? 本巻の主な登場人(?)物は、ユキ(=ゲーテ)、ベートーヴェン(ルゥ)、メフィ(メフィストフェレス)のほか、シラー、サリエリ、ハイドン、シューベルト、パガニーニなんかが出てきます。音楽史詳しい方はあれ? となるでしょうが、まぁそこはフィクションですので。ベートーヴェン女の子ですし。

2巻以降で気になる点は2つ。1つはルゥの聴力がどうなるかです。現状のルゥはメフィの声が聞こえるくらい耳が良いのですが、ベートーヴェンと言えば聴力失ったことで有名ですし…。作中に『一流の作曲家は頭の中で作曲できる』みたいなことが書いてありましたが…伏線か? とか勘ぐっちゃいます。
もう1つはリストさん出てくるかな、とyellow25リストさんは1811年生まれですのでまだ生まれてませんけど、ピアノに関してはなかなかのお方ですし、この先出てくる可能性はあるかしら? とね。パガニーニの変曲だったかもしたそうですし…パガニーニは1巻で結構絡んできますからそれつながりで出てこないかな、と。あと結構軟派だったからネタとしても(笑)

密室の鍵貸します

2012-06-02 22:13:00 | 小説
「謎解きはディナーのあとで」の作者、東川篤哉さんの小説の1つです。というか、デビュー作らしい。

「~ディナーのあとで」が話題になったからかどうかは分かりませんが、図書館には東川さんの作品がけっこう入ってます。が、いつも借りられてますyellow23まぁ、本気で借りたいのなら予約とかすればいいのですが、そこまで頑張らない僕(苦笑)
大抵、1カ月に1回くらいはものかきのネタさがしに図書館に行くので、その際、運よく借りれたら借りるというスタイルを取ってます。おかげさまで、まだ「館島」と「密室の鍵貸します」しか借りれてませんが(「~ディナーのあとで」と「~2」「放課後はミステリーとともに」「完全犯罪に猫は何匹必要か」は買ったので当然借りません)。
「密室の鍵貸します」はちょうど前の方が返されたところを借りることができたのですよ♪

推理小説はとても好きですが、あまり想像力豊かでもないので推理はほとんどせずに読んでます。…というと少々語弊があるかしら? アリバイトリックとか、物語の根幹の謎は考えるのですけど、伏線から考えられる動機とか細かい謎は考えない、と言う方が正しいかな。ので、完全に動機からトリックまで見破った(謎は全て解けた、みたいなやつ)ことは殆どありません。…確か、「~ディナーのあとで」「~2」で1つずつくらいだったかな。
「密室の鍵貸します」に関しても同様で、トリックに関してはそれなりに読めてましたが、やはり細かいところは全然考えてませんでした。全部読み終わると伏線がちゃんと張ってあってすごいなぁ、と思いました。

因みに…犯人については時系列であとの話を読んでしまっていたので最初からこれかこれかこれ、くらいに絞られてました。半分正解でしたね。