ガソリンスタンドで、
トイレ行って来るから入れておいてくれる?
とオットにお願いすると、
はいはーい。
財布からお金を渡そうとしてるツマをスルーして、
さっさと車を降り、給油し始めた。
というより、ただ給油口にノズルを差し込んでじっと立っていた。
え?操作はツマがしてよってこと?
と思い、口を開きかけたところ、
オットが真剣に
コレ何で動かないの?どうしたらいいの??
マジか?!給油の仕方忘れてる??
元営業マン、営業車も乗ってたし、
マイカーは彼が運転担当だったのに!
うわー
びっくりしたー
オットもびっくりしてた。
あ、そこに先にお金入れるんだーって。
知らんかったーって。
新しい外履買ったから、
前のは綺麗に洗って室内フィットネス用の予備にしよう。
と、オットが言っております。
5分くらいすると今度は、
フィットネス用の靴をなくしちゃったから、
この新しい靴を室内用にしたらいいね。
と、言っています。
フィットネス用の室内シューズは見つかったし、
新しい靴は外履きですよ〜
って、言うと、
そうだったっけ?あぁそうだった、そうだった。
と納得。
ハイ5分後。このやり取りがあと3回は繰り返されます。
3度目には、
ツマの、いやいやいや、そうじゃなくて!
が入ってしまいます。
メモしてちょうだいーーーーーーーーーーー!
ご無沙汰しております。
とことん自分に優しく労わりまくりの毎日を過ごしているうちに、
季節は晩秋へと突入しておりました。
オットは変わらず暑い夏の日も大雨の日もリハビリに勤しんでおります。
頭が下がる思いでチラ見しています。
そんな中、ツマも家族会に参加するようになりました。
高次脳機能障害について学んだり、他の方の症状を聞いたり、
介護やサポートの苦労話や、社会復帰された方の話を聞いたり。
当事者が一番大変なんだから自分は大変なんて言っちゃいけない、
そういいつつ本音は、私だって大変なんだと感じていたこと、
それを素直に言えない見栄っ張りな自分、
きっと周りからはそんな想いは丸わかりで、
温かく見守ってもらっているんだなとあらためて感じました。
素直に皆さんより私の方が大変なんだって言葉に出す方を見ていて、
そうそう、私もホントはそう思ってる!!と心の中で叫びました。
でも、それでいいんだよなー
それができるのが家族会なんだなーと。
帰りはリハビリが終わったオットと遅めのランチを食べて帰ります。
毎回どこに行くか、オットがいろいろリサーチして決めています。
楽しみを見つける能力は全く失われていませんね〜。
失ったものは沢山だけど、
残ってる能力は色々あるし、
この経験で得たものは大きい。
それでもオットは泣く日がまだまだあるし、
見ていて悲しくなる日もあります。
そんなこんなをここに記すのもなんの意味があるのかと
考えていた数ヶ月でもありました。
下書きのまま残っているウダウダした自分の正直な気持ち。
それも大切な自分の一部なんだな。
ようやくそういう気持ちで読み返せるようになりました。
さてと、今日は室内シューズをどこかに忘れてきたオットの靴探しに行ってきます。