6月中旬
算数講師のつぶやき
「1年のTさん。
『あわせていくつ』の単元で、一度、算数講師と学習した。
声のコントロールが出来ず、他の児童の声がかき消されるくらいの
大声で数唱する。
座っていられない。
問題の答え『5』を叫び続ける。
制止すると、さらに大きな声で叫ぶ。
黒板に貼ってあった答えのカードを持って、逃走・・・
テレビの後ろに隠れる。
机の上にのる。
一番でないと絶望して叫ぶ。
頑張ろうと思ってプリントを取ったが、急にペースダウンして固まる。
あと少しで、プリントをやり終えるのに、授業終了のチャイムが鳴り、
絶望して叫ぶ。
どの場面でも、学習ボランティアの方々や支援の先生に、助けていただき
授業を続けることができた。
授業の見通しがもてるように、45分の流れを黒板の右上に書いていると、
Tさん『先生が今言ったこと、書いておいてほしい。』と要望。
先生『いいね! 分かりやすい。』 採用(^▽^)/
Tさん、ノートに 自分の考え方を書く。
先生の書き方と違う。でも、分かりやすい。
みんなに披露。採用(^▽^)/
先生がこれを探して!というものを、教科書の絵から探し、
子どもたちが指さす。
指1本じゃ足りない。
Tさん、パッと両方の指を使い、4つ、指さす。
いいね! 採用(^▽^)/
今、Tさんは 算数教室に、『こんにには!』と元気よく一番に来ています。
金曜日は、最後まで頑張り誇らしい笑顔。
落ち着いた状態で学習する時間が 増えるといいな。」
副校長のコメント
「本人を認め、励ますことで、やる気を引き出したのですね。
Tさんの輝きを 全体に伝え、採用することで、認め合いの雰囲気も
作ることができました。これぞ、プロの仕事です。」