天然木を光沢塗装で仕上げたハウジング、両出しの布巻きケーブル、
金属製のパーツが上質感を演出し高級機の雰囲気作りも上々です。
とりわけ、しなやかなヘッドバンドと3次元縫製イヤーパッドがもたらす
ソフトな装着感は高級機に相応しく、感動を覚える。
パスク・デノーナ ~デノンならではの質の高い低音がもたらす安定と平和~
フラッグシップ D7000は、低音のアンカーを下ろしているので音は全域で安定している。
低音の量が多いので支配的に感じるが、ボワつき曇りなど、ネガティブな印象はまったく無い。
デノンテイストといえる、柔らかでエレガントな鳴りを残しつつ、締まりを感じさせる場面も数知らず 。
低域から中低域の再現力は変幻自在です。D5000の低音もかなり良質ですが、音の立ち上がりと制動力に磨きをかけた
D7000は正に豪華客船。比較すると、E9は超エキサイティング、D7000は超ゴージャス。
中域は少し音が遠くボーカルが弱く感じる場面もある。
しかし長時間聴くには、この物足りなさが功を奏しているのかもしれない。
十分な音場を感じるのはこの帯域のおかげだろう。
高域の音質も見事です。僅かに線の太さを感じるものの、鮮やかです。
ここを怠れば完全に低域に支配され、残念感が増すのですが、負けず劣らずの能力です。
刺さるような痛さもなく上まで伸びきっており、スピード感も抜群です。
天空をイメージさせるキラキラ感、水晶をイメージさせる透明感もあります。
玻璃色の高音が潤いを与え、高音質密閉型ヘッドホンにまとめ上げている。
弱点は、いつもディナーショー。
それも船上での、ディナークルーズってやつ。
高級過ぎて、つまらない、飽きてしまう、正直な感想です。
標準フォンプラグでアルミスリーブ採用。
D5000は変換プラグタイプ。
布巻きケーブル、分岐まではそれなりに太い。
D5000より細くゴワゴワ感も少ない。多少ですが改善の跡あり。
テカテカ超光沢のハウジングはブツ撮りが難しい。
天井の照明器具はどうしようもない。
ヘッドバンド
シボ入りでソフトな質感。
手に伝わる感触では、板状のプレートが入っている感じ。
素材は樹脂だと想像している。ペラペラで反力弱めな印象。
スタンダードな構造でありながら側圧緩めなのは
内部パーツが一役買っている。
スライダーの手応えは、やや弱め。
カチット感は適度で、音は良い。
ソフトレザー調のイヤーパッドはフィット感抜群。
スリーブはやや長目。
ケーブル、ハウジングから合流部までは細くてしなやか。
立体的に縫製されたイヤーパッド。
音質、装着感への効果はとても大きい。高級機の証しとも言える。
右側だけにネームが入っている。
左側はなし。
D5000は、ハウジングにネームが入っているので、
両サイドともネームなしです。
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