Panasonic RP-HJE900 中間レビュー

Panasonic RP-HJE900

ジルコニアとワイドレンジに魅かれたので購入。
着脱式ケーブル、別売ハイグレードケーブル(RP-HAC9000)が用意されているのもポイントでした。
マニアには関心の薄い家電メーカーの音、その音質を知りたくて知りたくて。

購入に際し、この AV Watch のレビューを参考にさせていただきました。
特に編集部の臼田、山崎、両氏が書かれた「制動」と言う言葉に心が動かされました。
またブログでは、高音が痛い、サ行が痛いなどの表現があり
どれほど痛いものかとても気になっていました。

RP-HJE900 の再生周波数帯域は、6Hz - 28,000Hz です。
ちなみに、TripleFi 10 が、10Hz - 17,000Hz
IE8 が、10Hz - 20,000Hz　E9 が、8Hz - 35,000Hz
このスペック上のレンジが耳でどう感じ取れるか興味津々。

168時間、2,271曲を鳴らし続けたエージングの1セット(1周目)が終わったので
中間レビューをお届けします。現在も鳴らし込み中。2周目完了の336時間を最終目標にしています。
標準ケーブル、チップはジャストフィットのL
GRACE m902 ボリューム位置62でメタルを中心に聴いた感想です。



下から上まで整ったイイ音です。実力は十分。遜色なし。
到着後直ぐの音出し確認時の印象は、キレイなお姉さん仲間由紀恵さんを連想。
スレンダーで細身な音。低音スッキリ、確かに高音は刺激的。
しかし、このままでメタルを聴くには不向きです。
予想より低音出ないなと言うのが率直な印象。

キレイなお姉さんからアンジェラ・ゴソウに変身してもらわないと困るので
超メタルなエージングセットを事前に用意していました。
ブレイクにビートルズが入った今回限りのスペシャルバージョン。

150時間を超えたあたりから低音が出るようになり、量的なバランスは
低・中・高均一となりました。



高音寄りのドンシャリ。
低域は乾きのある硬質な音。振幅の少なさと付帯音の無さが感じ取れる。
制動力は確かにあるが、ビッグパワーを止めるような“ギュッと”したものではない。
揺れや響きがあっさりしているので、中高域への繋がりに欠ける。嫌味が無さ過ぎる。
芯のある図太い低音で、この制動力が活かされれば完璧だったはず。

中域は申し分なし。ボーカルの汗臭さも十分に伝えてくれるし線の細さも感じない。
埋もれ知らずでスポットライトがしっかり当たってます。

高域は評判通りですが、痛さも刺激の範囲内だと思います。
低音重視の私でも許容できます。これを痛いだの刺さるだの言えば、
どれだけ丸い音が好きなんだと言いたくなります。ギターのエッジを感じるにはちょうどいい刺激です。
エキサイティングと感じられる程良い量と質。明瞭で明るめのトーン。艶やかに上へ伸びるのではなく、
外へ横へ広がる音場が秀逸です。金属質よりガラス質。それもバカラ級。



標準ケーブルでも、そこそこな音質を確認しましたので
ハイグレードケーブルに換えた時の音が楽しみになってきました。
現在の不満点は低音の量のみです。中高域には満足。
GRACE m902 との相性は良好。



メタルとの相性は良い。
超硬質なハウジング素材ジルコニアを随所に感じる。
その最たるものが付帯音の無さ。ある程度有るほうがイイです。
ビビリも味ですもんね。

仲間由紀恵さんが浜田麻里さんに変身完了。

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