<先日、NHKでサザンオールスターズの45周年ライブが放送されていた>
「🎵江の島がみえてきた 俺の家も近い~」はあのサザンの「勝手にシンドバット」の歌詞の一部であまりにも有名ですね。彼らがこの曲でブレイクした翌年1979年の春、僕は初めて北海道から内地(*1)に出てきて神奈川県相模原市のアパートに住んだ。丁度二十歳だった。大学は2年までは札幌校舎、3年からは湘南校舎でとクラスごと民族移動させるという変則的なキャンパスライフだった。 エスキモーを自認する北方民族な僕らには関東の夏は想定以上に暑く堪えた。
前期試験を扇風機でなんとか凌いでいた夏休みも近いある日、近所の自転車店で白いクロモリ(*2)のサイクリング車を見つけ一目惚れをした。店主は自分用としてパーツを組んだが完成したら勿体なくなり乗る気がなくなった、良かったら僕に8万円で譲るという。
夏休みに帰省した僕はすすき野のスナックでバーテンダーのバイトをして代金を作りピカピカのサイクリング車を手に入れた。すでに10月に入っていたが関東はまだ暑かった。地図でルートを調べ江の島に向かった。片道は確か30㎞位あり遠かったが自走で江の島に辿り着いた時は感無量だった。「♪江の島がみえてきた~でも俺の家は遠い~」と口ずさんだ。
(これは今夏TFMがサザン45周年でリスナーから思い出のエピソードを募集していたので投稿したもの、曲がダブっていたのを知らず採用はされなかった)
(*1) 内地 本州の事
(*2) 「クロモリ」 「クロムモリブデン鋼」の略で通常の鉄よりサビにくく、弾性があり、加工もしやすいので今でもカーボンに次ぐ自転車フレームの素材とされている
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