朝ドラ べっぴんさんの子供の桜ちゃんは昭和19年生まれで私と同い年。
ドラマの舞台は私の故郷の神戸なので、興味深く見ています。
言葉遣いが大変おっとりしすぎて、ちょっとまどろっこしい気がしますが
大阪弁のようにきつくなく、京都弁とも違っう神戸弁が好きです。
舞台は昭和26年になり、さくらちゃんは小学校に上がるのですね。
私も、この年に小学校に上がった訳ですが
首に定期券をぶら下げて、国鉄の住吉駅から3つ目の芦屋の小学校に通う事になりました。
姉たち二人は、徒歩で通える山の上の神戸大学の付属小、中学校に行っていましたが
私は、父が亡くなり、母も亡くなった時期で試験を受け損ないました。
わざわざ、他所の市の学校に越境入学させたのは
姉たちに対して引け目を感じさせない為だったかも知れません。
学校は市立でしたが、校舎内は油引きで土足のまま入れ、トイレもほぼ水洗になっていて
立派な講堂も有り、かなり近代的な学校だったように思います。
学校近くに祖母の妹の家族が住んでいて祖母の相談相手でも有ったので
それも影響しました。
大学の付属は受けても落ちたかもしれないね。 とすぐ上の姉に言ったことが有りましたが
受ければみんな受かるよ。簡単な試験だし・・・・ たとえばね
テーブルの上にいろいろ物が置いてあって、お盆も乗っているの
それらをみんな別のテーブルに運ぶのね。
気が利く子はお盆に乗せて運ぶし、気が利かない子はひとつづつ運ぶよね
そんな程度の試験だから。
じゃあ、私はだめだったかも。 そんな話をしたことを覚えています。
(中学校は残っていますが、小学校は2014年に閉校されていた事を知りました。
白鶴の美術館側から登り口が有り山道を登って行くと、鶯の声が聞こえ
山つつじがポツポツと咲いていて、大好きな山道でした。
そこも今は宅地化されていますが、瞼の底に焼き付いている風景です。)
芦屋の学校は結構越境入学で電車通学していた子も同じクラスにも数人いて
校外活動別の地域で別れると、電車通学の生徒だけで1グループできました。
学校は阪神の駅の近くでしたが、並行して、国道の路面電車、国鉄、阪急の4電鉄が走っていました。
仲良しの友達は国道電車で通っていました。
入学式は祖母が一緒でしたが、
先生が、みんなに明日からは一人で来ましょうね。と言われたので
私も、心配する祖母を振り切って、一人で登校しました。
姉によると、こっそり後をつけて途中までついて来ていたらしいです。
私の成績は5段階の真ん中の普通ばかり・・・・(レベルが高かったのかも?)
後に転校した学校では真ん中より上になりましたから
学校差とか地域差とかが有る事を知ることになりました。
5段階評価と言うのは、パーセンテージで振り分けるのですよね。
真ん中レベルがいちばん多くて。
これもまた、上の姉が言っておりましたが、
“パーセントで振り分けるなんておかしいね。
みんな同じように出来たら、みんな良くできるでいいじゃない。
それを無理にレベル分けするのは変だよね。”
確かに。姉の学校ではそういう成績表だったのかもしれません。
(私のは見せたけれど、姉のは見せて貰った事が有りませんから)
話はそれましたが
定期券をぶら下げて芦屋の駅におりて、
学校に向かって歩いていると脇道から同じ学校の1学年下の男の子が
出てくることが有りました。私が3年生の頃でした。
私の側にやって来て、定期券をじろじろと見て、ひもを引っ張ります。切れたことが有りました。
警戒していましたが、会うと側にやって来て引っ張ろうとするのです。
ある日、またあの子がいるいやだなあ。しかしその日はお姉さんも一緒でした。
二人で立ち止まって、私が行くのを待っている様子でしたが、お姉さんが一緒だから
大丈夫でしょう。 側まで歩いて行くとお姉さんが言うのです。
「ね~え、お友達にならない?」 ビックリポンの申し出でした。
定期券引っ張られずに済むのなら、喜んでお友達になりますよ。
一緒に学校まで行きました。
ある日の事、家に寄って遊んで行かない? とのお誘い。
それから度々寄り道して遊んで帰るようになりました。
お姉さんは私より1学年上で弟は私より1学年下です。
まずはそれぞれの宿題をして、おやつなども頂きました。
弟君も、本当は優しい良い子でした。
ある日、私の家に遊びに行きたいけれど
母親は許してくれないと思うから切符買えないし無理ね、とあきらめ気分。
そこで私が知恵を出しました。
いつも定期券はぶら下げたままで改札通ってるから
あなた達も、通学しているみたいな顔をして、私と一緒に通れば大丈夫だと思う。と
改札で切符を切る人がいる時代でしたが
3人でスッと通っても呼び止められずに通れました。
クククッ うまくいったね。
住吉の駅でも同じように通れて・・・・・クククッ うまくいったね。
友達を家に連れて帰って祖母にいきさつを得意になって話しました。
「そんなことしたらいかんわ。帰る時一緒に行って切符買ってあげるから 」
と一言。
ひとしきり遊んだあと
祖母と一緒に駅に送って行きました。
切符売り場で、祖母が事情を話して丁寧に謝っている姿を見ました。
そして、来る時の料金も支払ってくれました。
友達に無賃乗車させるところでした。
知らないとはいえ、罪を犯さずに済んで良かったです。
お婆ちゃんは怒る事もなく、教えてくれました。
そんなことしたらあかん。