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そよ風に乗って

過ぎ去った思い出や、日々の事を
そっとつぶやいています。

ボケない回路のつくり方(まとめ)・・・読書

2017-05-02 07:28:40 | 読書

先日、図書館で借りて読んだ本です。

 

あなたの脳は一生あきらめない!

(年をとっても成長し続ける「ボケない回路」のつくり方)

奥村歩著  (株)永岡書店 2016年7月 発行

認知症の予防について書かれている本です。

 

認知症は予防することができます。

認知予備力やデフォルトモード・ネットワークを、日々しっかりと高めていけば

予防できる。その人の頑張り次第で何とかふさいでいける。

と言う内容の事が書かれています。

さて、この認知予備力、デフォルトモード・ネットワークとはどういうものなのでしょう。

 

アルツハイマー型認知症の人の脳には「アミロイドβ」が多く蓄積していると言われています。

これは脳内の生活ごみのようなもので、生きていれば必ず発生するもの。

しかし、同じように沢山のごみが溜まっていても、認知症になる人とならない人がいる。

どこに違いが有るのでしょう。

 

それは、認知予備力 の差なのだそうです。

認知予備力を沢山蓄えている人は、脳を衰えさせることなく

認知症をはね返していけるそうです。

鍵になるのは、認知予備力のストック量の多さなので

それはもう、若いうちから蓄えはじめた方が良い。

生活習慣で、蓄える事が出来ます。

 

そして、休みなく脳を酷使していると低下する

デフォルトモード・ネットワーク 

とは?

普段から休みなく脳を酷使していると脳のネットワークが

フリーズしたような状態になってしまい、

機能低下を起こしやすい重要回路のことだそうです。

「ぼんやりすることによって、"自分らしさ"を維持している脳のシステム」のこと。

「自分にスポットを当てながら、自分自身の置かれている状況を確認して

モニタリングしている脳回路」

いうなれば「自動・自己確認回路」で

この回路は、何らかのタスクに集中している時には働かず、

何もせず、ぼんやりしている時に活性化するのが大きな特徴だそうです。

なので、日々の中でぼんやりする時間、ボーッとする時間をとるように

生活を見直していくべきとのこと。

 

では、認知予備力が高まり脳回路が成長する12の習慣とは

①運動は「ボケない脳づくり」に不可欠

 いちばんの基本は、週3回30分のウォーキング

②頭を使って駆け引きをするスポーツが脳にきく

 ゴルフ、社交ダンス、バレー、テニスなど

人とつながるスポーツは脳への刺激が大きい

③プラスアルファ散歩法を習慣にすると脳のつながる力が

自然にアップする

何らかのつながりを求めて、ぶらぶら歩いたり

計算、100から7を引いて行くとか、しり取り等のクイズをしながら歩くのも良い

④将棋や囲碁、チェス、オセロ 等

対人頭脳ゲームで「つながる力」を養おう

(一人で行う脳トレゲームは

脳機能を高めたり認知予備力を高める効果は得られない)

⑤スマホやタブレットの電源をオフにして、

何もせずにボーッとする時間をつくる

(日々のすきま時間をスマホやタブレットに占領されないようにする)

⑥掃除をするなら、ほうきとチリトリで

あえて「ひと手間かかる方法」でやってみる

ラクしすぎず、手足を動かして脳を動かす「手間ひま」を大切に

⑦映画は映画館で観る。本は本屋さんで買う。

ボケない為には外に出て「足を運ぶ手間ひま」を惜しまない。

⑧ボケない食事の基本は「地中海式食事」にある

とにかく栄養バランスの取れた食事をとる。

⑨懐かしい音楽を聞きながらぼんやりとしてみる

音楽には脳の情動領域を刺激したり、脳にしまわれている記憶を

引き出したりする作用が有る

⑩旅行をするなら、パッケージツアーではなく、

手作りの旅を

旅のプランも旅先のハプニングもすべて自分で対応。

認知予備力を鍛える事が出来る

⑪睡眠は脳のメンテナンスタイム。

夜はぐっすり眠って、日中は30分以内の昼寝を

質の良い睡眠はアミロイドβを減らしてくれる。

ボケない為にはぐっすり快眠が必須と心得よう

⑫1日の終わりに日記を付けて

ぼんやりと「今日の自分」をふりかえる

1日の終わりに、今日1日の自分の行動を客観的に振り返り、

感じた点や気づいた点を書き留めておく。ほんの数行でもよい。

日記は「自分とつながる力をつけるツール」であり

「他人や社会、自然、世界と自分のつながりを確認するツール」

である。

以上12項目を書きださせて頂きました。

 

難しいことではなく、日々の生活に取りいれられることが多い項目ですね。

やはり、最後までボケないで生活できれば、

自分にとってはもちろんの事、家族や社会に対しても良いことなのは

まちがいないですよね。

私も歳だからと諦めずに、ボケない脳を作っていくように心がけたいと思っています。

何歳からでも、大丈夫だとの事。呆けてしまっては手遅れなのでその前にです。

最近はテレビ番組でもよく取り上げられている課題ですが

みんなで、ボケないで終わる一生を手に入れるよう・・・・やってみましょう。

 


図書館風景と読書。老年のぜいたくを読んで。

2017-04-16 11:07:37 | 読書

昨日、図書館で本を探していると、

何だか奇妙な音が・・・・

本棚の脇を背もたれのようにして置かれている椅子に座っていた男性が

お昼寝タイムだったようです。

膝の上には、タブレット。

横目でチラリと見ながら側を通ると、タブレットには株式のグラフが表示されていました。

ずれ落ちそうな本の題に 一攫千金が・・・・何チャラ  という文字が読み取れました。

気持ちよさそうないびき(小さいけど)

一攫千金の夢、せめて夢の中だけでも・・・・・・

 

昨日私が返却した本は、

老年のぜいたく  三浦朱門  (2011年)

プロローグの一部に書かれているのは

人生の楽しい面をアソビといい、厳しい面をつとめ と表現することにして

書いていくつもりである。いうなれば人生のぜいたくは

ツトメの世界をアソビの世界に替えていく心のゆとりに有る。

 

との事で、仕事にしても、家庭生活にしても、ツトメとしてやるべきことも

その中に楽しみを見つける事でアソビになり、

さらにそれが第二の人生に趣味として又は

仕事として生かされることもある等。

 

ご本人はすでに高齢になられ、夫婦のご両親もすでに見送り

現在は夫婦二人の生活。(本を書かれた時点の話です)

一部書かれている内容を要約すると

お互いの両親も見送り、

私生活や社会活動について話し相手になるのはお互いしかいないだろうから

彼女(曽野綾子さん)が寂しがらない為にも、

私は最後まで彼女の面倒を見てやろうと思っている

それが60年も付き合った人と人との礼節と言うものだろう。

自分は他の人にあまり期待をすることがない。

一人になっても曽野のように感情をぶちまける人を必要としない。

従って後に残るのは、私の方が相応しい。

そして自分は父の子だから(父親は最後認知症になられていたそうです)

認知症になって、曽野を見送った後、妻を失った事も忘れ 「婆さんはどうなった?」

と言っているかもしれない。

 しかし、思い通りりにいかないものですね。

奥さんより先に旅立たれてしまいましたから。

 

私は三浦朱門さんの思いと一緒で、夫を見送ってから私が後、と思っているのです。

夫は家事一切苦手な人ですし寂しがり屋です。

一人になったあとの事等考えられません。

しかしね、思いと現実は異なりますから、こればかりは何とも言えませんね。

ある日ぽっくりと私が先に、って事も有るでしょう。

 

とりあえず今のところは、健康には気を付けて、あとの事はケセラセラ ~です。


読書・・・血脈と私&これでおしまい(佐藤愛子)

2017-03-15 10:19:31 | 読書

 

佐藤愛子さんの" 90歳。何がめでたい。" が人気です。

今93歳だそうですけれど、テレビでお見かけした姿は背筋がピンと伸びて

しっかりとした話し方。本当にお若い!

 

図書館で佐藤愛子さんの本を2冊借りて読み終えました。

"血脈とわたし。"  "これでおしまい。" の2冊です。

 

ご自分の祖父の代から両親、兄弟等の事を

文芸春秋に12年かけて連載され、"血脈" という題の文庫本になっているそうですが

"血脈と私は" その本について、対談なども入れて語られアルバムも入っています。

複雑でやっかいな一族を書く事によってそれぞれを理解しようとされ

書きながらいろいろな事に気づかされたそうです。

表面から見ただけではわからないことですね。

父親は佐藤紅緑、腹違いの兄弟が7人と自分とお姉さんの9人。

その中に詩人として有名だったサトウハチローがいます。

 

その人たちの話を12年かけて書かれたそうなのですね。

それぞれ個性的で、かなり凄まじい血脈のようです。

ご自身も含めて波乱万丈の人生。

20歳で結婚するまではお嬢様育ちでしたが

結婚後は大変な思いをされています。それでも

生き抜いた という満足感と、おもしろかった と感じられているそうです。

 血脈も読んでみたいです。

 

 そして、"これでおしまい" は

67歳になる少し前から オール読物に

"我が老後" という題で日常の所感を書き始められ

その後、 "なんでこうなるの" を2年書き

"だからこうなるの" になり "そしてこうなった" 

そして "それからどうなる" と続き "まだ生きている" に突入。このとき82歳。

ここでやめてから3年後、老後はなかなか終わらないので

それでけりをつけて "これでおしまい" になったそうです。

これを書かれたのが85歳の時ということになりますね。

本の最後は、「このあたりで罷り散ります。

皆さんさようなら。粛々と、これでおしまい。」 と締めくくっておられるのですが

いやいやどっこい

そしてまた"90歳。なにがめでたい" を書かれてそれが大人気。

現在93歳。背筋がピンとされているので、

お若くみえて美しいですね。

 

思わず笑ってしまう話が沢山で、そうそうと思ったりであっという間に読み終えました。

大正12年のお生まれ。昭和を生きぬいた方ですからね

昭和が良き時代? どこが? という思いになるのはいたし方のないことなのである。

と書いておられます。 

 

もっと読みたくなりました。

 


図書館へ・・・サクランボは開花宣言です

2017-03-11 22:53:49 | 読書

 

風が少し冷たかったけれど、自転車で図書館に行ってきました。

今日返却した本、鈴木光司の"エス" は何だかよく分かりませんでした。

ホラーなのだかミステリーなのか、私には馴染のない分野なので

間違って手に取ってしまったという小説でした。

 

とはいいながら、もう少しこの作家さんを知りたくて

借りてきました。" 枝の折れた小さな樹 "という題の短編小説集です。

 

あとは、曽野綾子さんを1冊と、佐藤愛子さんを2冊  合計4冊借りてきました。

ちょっと欲張って借りてしまったかな。

 

3月になって、少し寒くなってしまいましたが

庭の暖地サクランボがなんとか今日、開花宣言です。

ちらほらと、開きました。

そして

足元では、花ニラもちらほらと、開花始めました。

かわいらしい花ニラ。別名ベツレヘムの星

 

のら坊菜の鳥除けのネットを外しました。

胡麻和えにしたり、炒め物に使ったりと

重宝する野菜です。

 

3月11日・・・・・ でした。

平凡な日常が有りがたい。


読書・・・あの戦争と日本人

2017-02-25 11:59:19 | 読書

 

図書館で借りた本です。

 

(半藤一利 文芸春秋 2011年1月発行)

こういう日本の歴史の本が読みたくなります。

なぜなのか?

作者がこの本の冒頭に書いておられますが

「2008年に出した“幕末史” はわたくしが思った以上に多くの読者に恵まれた。

どうして読まれたのか。

みなさんが学校時代に勉強してこなかった事、時間がなくなったという理由で

教えられてこなかった事が書いてあるからではないでしょうか。

戦後の日本は不可思議と言っていいぐらいに、自国の歴史をしっかりと

教えて来なかった」

 

こういう事ですね。 ある時点で、(かなり歳を取ってからでしたが)

終戦の前の年に生まれた私達の時代は、物心ついた時には

貧しいながらも、落ち着いた時代になっており

周りで戦争の話をする人は誰もいませんでした。

本当に、何も知らずです。

この本には、日清、日露、太平洋戦争がどのようにしておこったのか。

政府や軍や天皇や国民がどのようにかかわっていったのか、ということが

分かりやすく書かれています。

 

日露戦争では、何とか勝つことが出来ましたが

日本は、都合の悪い事や知られたくない事実は隠ぺいして発表したので

良い事だけが事実として一般に知られているそうです。 が実は

海軍も陸軍も、事実はそのままきちっと書いた歴史記録を残しているそうです。

海軍 "極秘 明治37 8年海戦史 150巻"

陸軍 "参謀本部編 "手稿本 日露戦史 51巻"

 

少しづつ、真実が解き明かされて、このような本も出ているので

しっかりと勉強して、二度と国民を犠牲にするような事が無いように

と思います。

 

最後に書かれていることは、

今も昔も世論を型づくりそして煽ることにもなるマスメディアの威力について

歴史の流れをたどりながら語っておかなければと気づいたのです。

 

そうですよね。

テレビのワイドショーなどでもみんな同じ論調で語られ

自分が洗脳されていくような気がする時が有りますものね。

戦前では新聞も売れるためには、魂を売って論調を合わせてしまったみたいだし。

気分をあおられて、

腹が立つ~ やってしまえ~ なんて言う気持にさせられないとも限りませんね。

おお、怖い、

しっかりと歴史から学ばなければならないのではと

思います。

図書館の本ですが、又読み返してみたいと思います。