Machallah - sama dund gu baax

セネガル生活2年間を、心が向くままに書き綴るためのブログ。

おかげさまで

2010-11-25 | Weblog
11月22日

26回目のお誕生日を迎えることができました。

セネガルでの誕生日もこれが最後!(いんしゃあっら~!)


去年はロンプールの砂漠で迎えた誕生日。


今年は、、、



バオバブの上!





ずっとずっと行ってみたくて泊まってみたかった所。
帰国までにもう行けないだろうと諦めていた所。

「お誕生日どこ行きたい?」と言ってくれた同期に、
「バオバブ行けたらいいけどなぁ~」とわがまま発言したら、
すんなりと夢を叶えてくれました!ありがたい。

すごく遠くて、道も交通の便も悪いし、辿り着くのは大変だったけれど、
本当の本当に心から、行けてよかった!

こんなにもバオバブを近くに感じられるなんて。
すてき。


ほら。トイレだってこんなだよ。
マイナスイオン浴びまくり。


当然木登りもしちゃうよね。
 


最高なロケーションで、

25歳、最後のステキな夕日と


26歳、幕開けのステキな朝日が見れました。


なんて幸せなことでしょう。


プールで泳いでのんびりして、
たまにはオシャレしてお化粧して、
おいしいお酒とご飯と大切な仲間と、
最高な一時を過ごせた。



一緒にお祝いしてくれた最高の仲間に、
感謝しきれないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。
やっぱりガールズ最高だね☆

最高に幸せな26歳のはじまり。
みんな、ありがとう!

ゲンダールのタバスキ

2010-11-19 | 文化・宗教 Culture/Religion
人生2度目のタバスキ。
今年はどっぷりゲンダールで過ごしました。

去年の朝は、サンルイ島で羊が屠られるまでを過ごした。
朝の静けさの中、モスケからお祈りだけが静かに流れ、
神聖な空気の中、人々が祈りを捧げて羊を絞める。

今年もお祈りが流れ神聖な空気が漂う中、島を出てゲンダールへ。

ゲンダールに入った途端、いつも以上に人が沢山いて、
お祭りだぜ~、という感じで浮かれて、ごちゃごちゃざわざわしている。
島にあった神聖な空気は一切なし。
なんなんだこの違いはっ!

それでもお祈りの時間になってモスケに集り、
気持ち一つになって祈る男性陣の姿には見惚れてしまう。



お祈りが終わったら羊を絞める時間です。
(*ここからは気分を害する写真や表現があるかもしれません。)

ゲンダールの、あの狭い敷地の中で、何匹もの羊が屠られる。
例えば私の家は、一つの敷地内に5~7家族住んでいる。
一家に一匹(最低)の羊 + 私の買った羊。
8匹くらいが犠牲にされたんじゃないかな。

犠牲祭といったって、それは儀式的なもので、
そんなに殺さなくてもいいんじゃないか???
と、羊を自分でも買っておきながら思いました。

ちなみに、愛着が湧くことを恐れて名づけなかった私の羊は、
タバスキ当日に行ったら、ちゃっかり名前が付けられていた。
その名も ハル ミ ンジャイ。(ハルは羊という意味)
犠牲になる羊は雄だけれど、私の中ではすっかりハルミちゃんになっちゃった。

私のハルミ。
大の男何人もに押さえられ、一家の大黒柱に絞められます。


続々と絞められる羊たち。


それを見つめる女性たち。


去年は首切られる瞬間を直視できなかったけれど、
今年はしっかり看取ることができました。
あぁぁぁ~という思いになるけれど、強くなったもんだ、私も。


羊が息をひきとったら、皮を剥ぎ肉を解体していきます。
これも男の人の仕事。
女性や子どもは、羊の足を持ったりして手伝います。
こんな小さな子どもでも、しっかりと。
 

満面の笑み。



男性達の仕事が終わったら、次は子どもたちの番。
内臓を海まで運び、そこで全てをキレイに洗います。
羊のうんち、消化途中の食べ物、食べたばかりの草、全部が出てくる。
ゲンダールの海岸は、羊の汚物だらけ。絶対泳ぎたくない。
そこでもくもくと作業する子どもたち。
ゲンダールならではのタバスキの光景。


ここでも笑顔。



そして、次は女性たちの仕事。
ここから一日中お肉をさばいていきます。
内臓系もぜーんぶ使う。


もちろんここでも笑顔。



ここまで来て、やっと朝ごはん。
さばいたばかりの羊を調理して、パンと一緒に食べる。

私はこの朝食後の空いた時間に、島とゲンダールで挨拶周り。
そしたら、挨拶する家ごとに朝食なり昼食を出され、
特別な日の彼らの接待を断わるわけにもいかずに、
とにかく羊!羊!羊!を食べまくる結果に。
もう当分羊はいらないや~。
って、当分は羊料理が続くんだろうけれど…。


女性たちは疲れきってタバスキを過ごすので、
子どものおめかしも翌日までお預け。

翌日の夕方になると、おめかしした子どもたちが、近所をまわり、


大人もキレイに着替えて挨拶周りをします。


こうしてタバスキは終わり。
羊のお祭りというだけあって、本当に羊づくしの日々。

これが来年も再来年も繰り返されるんだね。
またいつの日かゲンダールでタバスキを過ごしたいものです。

羊は買った?

2010-11-17 | 文化・宗教 Culture/Religion
イスラム最大イベント「タバスキ」(犠牲祭)が明日あります。

数週間前から、羊飼いたちの姿が増し、町に羊が増えてくる。
挨拶も「もう羊は買ったか?」ばかり。

かわいそうに。袋詰めされる羊たち。
 


羊なんて買えるわけないじゃない。


と思ってたんだけど、
なんと、今日、買ってしまった!マイ羊!

いつもお世話になってる家族へのプレゼント。

私の人生で羊を買うことがあろうとは。
全く予想していませんでした。

羊を買ってから家に運ぶまでが一苦労。
子どもにお小遣いを渡して手伝ってもらうのだけど、
羊が歩くのを必死に拒否する。ものすごい力で。
べ~~~~っ!って鳴きながら。
きっと自分の身に起きることを知ってるのだと思う。
子どもも負けずと色々な方法を使ってどうにか羊を運ぶ。



家に羊を連れて入ったら、みんなキョトンとしてた。
なんで急に私が羊と入ってくるのか、理解できなかったらしい。
まさか私から羊をもらうとは思っていなかったみたい。

その後のみんなの喜びよう!
ムービー撮っておけばよかったぁ…。

「ダイレナが羊を買ったわよ!」
「ら~いっららら~!」(セネ人の雄叫び)

と近所中が集る始末。

こんなに喜んでくれるんだから、思い切って買ってみてよかった。



キレイに洗ってもらって、自分の羊かぁ、としみじみ。
名前をつけたくなったけど、愛着が湧いて明日食べれなくなっちゃうから、
やめといた。

明日はタバスキ。
朝からゲンダールに行って、自分の羊を看取ります。
そしてみんなでおいしく頂戴いたします。

羊さん、ありがとう。


チョサン

2010-11-12 | 文化・宗教 Culture/Religion
サンルイでピローグレースがあった。



もともとは漁師などがグループ対で速さ・強さを競うものらしい。
事故多発などの理由でしばらくやってなかったらしいけれど、
先日大々的にイベントとして再開された。

お祭りなので、太鼓はもちろん、軍隊の楽団がいたり、
足長おじさんが激しく踊ったり、イベント盛り沢山。


そんな中で、チョサンと呼ばれる伝統的な女性たちがいる。
彼女たちは独特な衣装で着飾り、独特なメークをして、
歌を歌ったり、踊ったりして、イベントを盛り上げる。
 


このチョサンを率いているのが、私が親しくしているゲンダールのおっちゃん。

お祭り前日に、
「明日ピローグレースがあるぞ。来るだろ?」と誘われ、
「もちろん♪」と答えていた。

お祭り当日。おっちゃんが
「ピローグレースは5時からだ。お前は準備のために2時に来い!」と言う。

…準備って、何???

「チョサンの準備で衣装着たりお化粧したりするだろうが。」と言う。

…どゆこと???


そうなんです。
おっちゃんの中では勝手にプログラムが出来上がっていて、
その中で私はチョサンとしてお祭りに参加することになっているです。

えー!?!?!?

と思ったけれど、良い経験になるだろうと、されるがままに、、、
そしたらこんなんになりました。

でーん!


まぁ、そこまで悪くない…よね?…ね???

チョサンとして参加して、
まったく歌もわからないのに、口パクしてみたり、
踊りの行進もわからないけど、とりあえず踊ってみたり、
どうにでもなれー!な感じ。

結果楽しくて良い思いでになりました♪
また新しいお友達ができたし、良かった良かった。

運動会2

2010-11-08 | 活動 Work
今年3月に一度開催した運動会。

それ以来ゲンダールの若者は、私を捕まえては
「次はいつやるんだ?」と口にしていた。

運動会を楽しんでくれて、またやりたいと言うのだから、嬉しい限り。
でも準備がとても大変で、それなりに嫌な思いも沢山したので、

「あなたたちが本当にやりたくて、自分達で準備できるなら、ぜひやろう。」
と言っていた。

そうするとやはり動き出す人はいなくて…。

でも先日また「いつ運動会する?」と言われ、
「あなた達次第よ。私はお手伝いするだけなんだから。」と答えたら、

「じゃぁ11月3日にやるぞっ!」

と、なぜかやる気満々。
開催日1週間ちょっと前だけれど、彼らの気持ちが冷めぬうちに実施することに。

前回の準備と経験から、今回はそんな大変じゃない。
道具もだいたい揃っている。
ぶっちゃけ私一人で準備しちゃえば色々と簡単に済む。

けれど、前回と今回の大きな違いは、
彼らが単なる参加者ではなくて、主催者でもあるということ。
彼らが企画・準備・実施に携わっているという自覚を持ってもらうこと。
それが大切だと思った。

ので、時間設定、場所指定、人集め、宣伝、準備をしてもらうことに。
結局彼らは漁師の息子なんだから、綱引き用ロープなどの準備は、
私よりも確実に手配できるはずなんです。

私の役目は、
細かい下準備(ハチマキ作りとか)をすること。
ラジオで宣伝をすること。
当日参加者のためのジュースを買うこと。
ちょくちょく若者のところに顔だして、色々しつこく確認すること。


運動会当日。

開始予定時刻3時に、私はスタンバイ。
でも4時まで誰も来ないことは承知の上。
だって皆その時間お昼ご飯食べてるもんね。仕方ない。

4時を過ぎる。ひと気なし。
まだまだ来ないだろうと腹をくくりつつも、ちょっと不安になってくる。

やっぱり朝また顔出して確認したら良かったかなぁ。
電話して今日のこと覚えているか確認しようかなぁ。

色々な思いが巡る。

でもやっぱり、主催者は彼ら。
ここは黙って彼らの行動に任せよう。

と、思っていた矢先、人が1人2人とやってきた。
それに続いてどんどん来る。
すごい!まだ4時半だ!

集った彼らは、みずから場所設定などの準備を始めた。
前回の経験から、「これはこうだろ?」などとちょっと自慢気。
なんかこういうの、嬉しいなぁ。

が、しかし、
綱引き用ロープは準備できてなかった。
みんな漁に出てしまったようで、ロープなかったんだって。
それは仕方ない。
探してくれた、という事実だけでブラボーです。

ということで、残念ながら今回は綱引きなしで、
1.徒競走
2.二人三脚
3.障害物競走
4.バケツ水運びリレー

徒競走はやはり愛チーム心をつくるのに、良いスタートをきってくれる。
みんな走るの速いのね~。


二人三脚も、前回はできずにケンケンしてたのに、
今回はちょっと上達してた。
もしや秘密に練習してたとか???・・・ないか。


障害物競走は、袋飛び、縄跳び走り、ハードル。

袋飛びで、体格のいい男の子が一生懸命ぴょんぴょんしてる姿は、
おかしくて思わず噴出してしまうほど。
縄跳びは出来ないと思ってたのに、超速かった!
ハードルはグチャグチャ。ノーコメントで。

そして前回盛り上がった、バケツ水運びリレー。
今回は少し道具を変えてみました。
でもやっぱりみんな必死!
 

どこのチームがズルをした!
フライングだ!
やりなおしだ!

などなど、みんな必死です。
かわいい。

前回とは違って、審判も点付けも全て若者に任せた。
ので私は何を言われても「審判に訴えておいで」と知らんぷり。
かなり楽チンで、普通に運動会を楽しませてもらいました。
いっぱい笑ったな~。

今回の勝者は前回と同じチーム。
スコア発表をすると踊り出したりするので陽気なセネ人らしくていい。

お祈り前に無事終了できて、
みんなで片付けも一緒にできて、
前回と比べたらすごくスムーズにできたと思う。

もちろん準備に至らないところもあったけど、
やらせれば皆できるんだよね。

次はもっと大きな企画にしたいらしい。
帰国までにできるかわからないけれど、彼らのやる気は買いたいものです。

運動会たのしかった。
ゲンダールの若者たち、ありがとう!


水産資源管理アトリエ

2010-11-06 | 活動 Work
もう1ヶ月近く前の話になりますが、
ゲンダール漁師向けに、水産資源管理アトリエ(ワークショップ)を開きました。

普段は保健衛生啓発とかしてるけど、
実は私、水産局配属なんです。

今までの人生、お魚とはまーったく無縁でしたが、
ゲンダールにいる以上、お魚系からは逃げられない!
ましてや水産局配属なんだから、帰国前に少しでも配属先に役立つ活動をしたい。

ということで、
水産資源に関して無知でありながらも、アトリエを開いてみた。


私の同期に、水産資源管理という職種の隊員がいます。
その名も、マスター。
彼は、任地であるンブールで頻繁に水産資源管理アトリエを開いています。
何度かマスターの活動を手伝いに行ったことがあるのだけど、
彼の活動を見ていて、ぜひ同じ事をゲンダールの漁師にもしたい!
と思うようになったのです。


漁師をよく知っている私の知人に話しをつけ、
ゲンダールを歩きまわり漁師グループにアタックをかけ、アトリエの告知をする。
漁師は海や魚の状態で仕事が変わるから、
「いついつ集るよ!」と言っても、実際集まるのが難しい。
告知をして回っても、漁に出かけている人が多いから、
どのくらいの規模で人に伝わっているのかわからない。

ので、当日人が来てくれるかどうかは、蓋を開けてみないとわからない状態。

当日はンブールの漁師をゲストスピーカとして招待。
遠くからわざわざ来てくれているのだから、成功させないわけにはいかない。

アトリエの開始予定時間は午後3時。

と言ったって、もちろん3時に来てくれる人なんていない。
4時を回ったって、人は来ない。
だんだん不安になってきて、当日になってまで人呼びに出かける始末。

5時になってようやくチラホラ人がやってきて、
なんとかアトリエを開始することに。

ゲストスピーカーにンブールでの漁活動を話してもらい、


日本の水産プロジェクトが作った水産資源管理のフィルムを流し、


最後に水産資源管理ゲームをする。


最初はなんだか嫌々連れて来られた感を出していたゲンダール漁師も、
興味深く話しを聞いて、フィルムを見ていたし、
自ら発言・意見交換をしだして、活発的にアトリエに参加してくれた。

最後に皆がイキイキとしていて、
「アトリエ良かったよ、ありがとう!」
と言ってくれたのが、とってもとっても嬉しかったです。

人が来ないことにハラハラしたし、
フィルム上映中は停電にならないかハラハラしたし、
退屈して帰ってしまう人がいないかハラハラしたし、
全てにハラハラした!

けれど思い切ってやってみて良かった。

マスターの力を借りて実現できた活動。
マスター、そして当日手伝ってくれた隊員、どうもありがとう!
やはり隊員間で協力できるって力強いし素晴らしい事です。

帰国前にもう1回実施できるようにするぞ~!

…いんしゃあっら~