アイスランドの火山噴火による影響が、連日ニュースや新聞で報道されています。
日本人の空港難民が一万人もいるとか、観光や航空各社の損失がとんでもない金額になるとか、食料や医薬品の輸入に深刻な影響が出るとか、農作物の生育については数年越しでの不作の懸念があるとか……。
時が経つにつれ、さらに多くの問題や、予想もしなかったような影響が発生してくることでしょう。
現在の人の知恵では、火山の噴火を止めることも、火山灰や火山性ガスの拡がりを抑えることも出来ません。遠い未来にそれが可能になるかといえば、そうはならないとも思います。
自然との調和、自然との戦い、自然を守る、色々と考えてしまいますが、宇宙から地球を見ている日本人宇宙飛行士のお二人は、どのように感じているのでしょう。そんなことが気になってしまうもりこんちゃんでございます。
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前置きが長くなりましたが、タイトルの「人には人の分」についてです。何度かこのブログでもご紹介いたしました「夜回り先生のエッセー」 (←リンクからどうぞ)が、昨日更新されていて、その記事についてちょっと考えてみました。先ずはリンク先の先生のエッセー(2010年4月19日)をお読み頂けると嬉しいです。
色々な組織の責任ある立場をお任せいただいている者として、たくさんの気付きと共に、自らの日々を反省したり、また感動もいたしました。皆さんはいかがでしたか?
私の心に響いたのは、棟梁の「人には人の分」という言葉でした。
「分」ってなんだろう?
すぐに思い浮かぶのは、単位としての「分」ですが、もちろんこの分ではありません。
インターネットって便利ですよね♪ ちょっとWiktionaryで調べてみました。リンクはこちら
※以下コピペ
意義
- わける。別々にする
- 分配、区分、配分、等分、分業、分数
- ばらばらに散らばる。わかれる
- 分解、分散、分布、分裂
- 割り当てられたもの
- 領分、分担
- 物質を作っている基となるもの
- 糖分、塩分、栄養分、気分
- 元となる組織などから枝分かれしたもの
- 分家、分派
- なすべきこと
- 本分
- 人との関係
- 身分、兄貴分、親分、親方分
- 物の程度
- 多分
- (時間、角度、割合、温度)などの単位
- 寸分
さて、人に係ると考えるなら、3. 6. 7. と解釈するのがよさそうです。
3.なら、人には人それぞれに割り当てられた、分担(役割)がある。誰によって割り当てられたものなのだろう。自らその役割をかってでたり、演じることもありますよね。
6.なら、人には人として生まれた本分がある。人生の目的と言い換えてもいいのでしょうか。それを個人として捉えるか、人類という種族として捉えるか。人とは何か?
7.なら、人にはそれぞれの身分がある。上に立ち責任を持つ者。責任有る者を支え支持する者。お互いを尊敬し合い、お互いの立場を思いやることが出来れば良いな~と思います。
水谷先生のエッセーを読まれて、皆さんお一人お一人が感じることは違うだろうし、「人には人の分がある」という言葉についても、どういう意味として捉えるかは違っていてもおかしくはありません。
私が今回の夜回り先生のエッセーを読んで感じたのは、三人の登場人物それぞれの言葉が、「なんて素敵なんだろう」ということです。美辞麗句では有りません。心地のよい言葉でもありません。相手を思いやる心からの言葉であり、自らに与えられた責任から逃げることのない言葉です。「自分だけが幸せであれば良い」、「他人から嫌われるのは損だ」と考える人の口からは、発せられることのない言葉です。
「おまえはなあ、勉強は完璧にだめだ。でもな、おまえの器用さはすごい。(中略)俺の知り合いに、工務店をやっている奴がいる。そこで働いて、腕を磨いて、一流の大工になってみろ」と教え子に伝える棟梁の担任の先生。
「俺にはこれしかできないから。」「そして、俺はその道を、もう40年近く生きてます。」「人は、自分の分を知って、そして分相応に、きちんとまじめに生きればいいんですよ。」と語る棟梁。
「その分を越えた夢を追うことは、私には、何か哀(かな)しい人生を君たちにもたらすことに思えます。」と子供達に伝える水谷先生。
皆さんは、先生のエッセーを読んで、どんな感想をもたれましたか?
最後までお読み頂きありがとうございました。 コメントお待ちしております。
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