森政人的日々 ~石川県商工会青年部相談役・㈱森こん常務取締役・4児のパパな日々~

青年部も卒業し、blog休止中。7月からは、4児のパパとしても奮闘中です!!
blog再開の日は来るのか!?

第660回(最終回) 商工会青年部の皆さんありがとうございました

2011年05月23日 10時55分18秒 | 商工会青年部

先日の5月20日の県連理事会をもって、私の県青連会長としての全ての務めを終えました。お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

最後の記事を書くにあたり、この4年間を振り返ってみようと思います。

【2007年1月】

鶴来商工会青年部のブログ講習会を受講したのが副部長の時。そのまま更新されることも無くほっとかれたこのブログ……。

【2007年5月】

鶴来商工会青年部長に就任後、初めて開催した定例会。伝えきれないほど伝えることがあって、部長挨拶だけじゃ時間が足らんということで、ブログを書き始めることに……。初めての記事は、能登半島地震での義援金募金活動の件でした。

【2007年6月】

書き始めた頃は、短いブログが多かったですね。県青連副会長としての活動もまだ本格的には始まらないものの、各種会議等で忙しい日々をおくっていました。

親と大喧嘩して家を出ていたのがこの頃。家族4人での生活でした。心配かけたり不安な思いをさせたり、反省することも多かったですが楽しくもありました。

【2007年9月】

そろそろ長い記事を書くようになっています。県青連で担当していたIT委員会のメーリングリストや掲示板でも長文を携帯から書いてましたね~。熱くいじっかしい事ばっかり言っていました。伝えなきゃならんという使命感がそうさせていたんですね。

【2007年10月】

青年部長として初めて向かえる『鶴来っ子!あきんど道場』の、子供達の感想をアップしています。長い長い記事が当たり前になるきっかけでした。

【2007年11月】

初のシリーズ物を書いています。青年部全国大会参加レポートですね。開催地は宮城県仙台でした。

目的意識や本質を踏まえた議論の必要性など、何の為に、誰の為に、いつもいじっかしいことばかり言っています……。それでも伝え続けていたことが、この後大きな実を結んだと感じています。

 【2007年12月】

悲しい別れがいくつかありました。辛い日々でもありました。でも束の間の幸せもありました。主夫の日々でもありました。それでも多忙な日々でした。頑張ったよ俺。

【2008年1月~2月】

入院したり体調不良が続いたりとご迷惑をお掛けした日々でした……。任せることが出来る仲間達に囲まれて幸せでした。妻の誕生日には恥ずかしい記事を書いてました……。

【2008年3月】

年度末にも拘らず、相変わらず精力的に学びの日々を送っていました。学ぶことの大切さをこの十数年で再認識した思いです。

【2008年4月】

「熱く議論し行動しよう」と暑苦しいブログを書いています。2年間の青年部長としての活動が、県青連会長としての思いに直結しています。色々な会で責任ある立場を任され、忙しい日々を送りながらも、楽しい日々です。ブログで毒を吐くことも多くなっています……。

 

 

あーーー、ざっくり一年を振り返っただけでこの長さ……。付き合いきれんだろうと思いますので、後はお閑な時にでも過去の記事をお楽しみくださいませ。ネタがあったり、暑苦しく書いてたり、毒を吐いてたり、涙あり笑いありの4年間を綴ってきました。

後半は色々なご指摘もあって、ブログを更新することも減りましたが、日々精力的に活動を続けておりました。全660回の記事の内、半分以上が商工会青年部関連の記事ということで、この最後の記事も青年部の皆さんに捧げたいと思います。

 

石川県青連会長として就任時以来2年間掲げていたスローガン

『共有と連携 ~後継者として学び考え、熱く議論し行動しよう~

基本テーマ

・家業と地域の発展の為に

・今を懸命に生きる仲間達の為に

・未来のこの地域を担う子供達の為に

 

このスローガンに私の思いを込めさせて貰いました。このブログ内に、スローガンに込めた思いを綴ってもおります。もしよければ読み返してもらえると、私の想いもよりご理解いただけることと思います。

 

青年部の卒部は終わりではなく始まりだと本気で思っています。これからも、経済人として、地域人として、親として、夫として、この人生を大切に生きて行こうと思います。

 

商工会青年部の皆さんへ

新しい部長、そして会長のもと、新しい商工会青年部を真剣に楽しんで、家業も地域も自分自身も強くしていってください。何の為に、誰の為に、夢と目的と目標、しつこく言い続けて、このブログ最後の言葉と致します。

みなさん、ありがとうございました。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

支援のお願い

2011年04月30日 11時05分02秒 | 商工会青年部

石川県各地の商工会青年部のみなさん、東日本大震災の支援への取り組みを頂いていることに、あらためて感謝いたします。みなさん、本当にありがとう。

 

先日、あらたな支援の取り組みについて、全青連宮本会長から全国の都道府県青連会長にメールが発信されました。

詳細は、県青連理事のみなさんにメーリングリストから連絡させていただきました。各単会では、既に新部長の下新体制での動きが始まっていることと思いますが、新旧体制で協力しての取り組みをお願い致します。

 

したくても出来ない、何をしたらよいのか分からない、行きたくても行けない、色々な歯痒いもどかしい思いをされている方も多いと思いますが、被災地の仲間達から求められていることを全青連の規模を活かしながらできる支援への取り組みです。

今できることを、共に頑張っていきましょう。

 

2年間を共にした理事の皆さん、新たな2年のスタートを切った新部長の皆さん、県下青年部の皆さん、事務局の皆さん、どうぞよろしくお願い致します。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

温度差がより拡がり始めている?

2011年04月19日 12時32分13秒 | 商工会青年部

誤解を恐れずに書こうと思います。嘘偽りのない私個人の想いです。ご批判は真摯に受け止めます。ブログからコメントいただければありがたいです。

 

被災地の商工会青年部の仲間達からは、貴重な情報が発信し続けられています。

そして、全国各地で、被災地への復旧・復興に向けた支援は続いています。

過度な自粛は経済を停滞させるので、出来る人は、今までどおりの生活を心がけることも必要でしょう。

でも、ちょっと考えて見て下さい。長く続く不況の中、震災前だって経営も生活も楽ではなかったですよね。今までどおりの収支では、支援に回すお金の出所はありません。ましてや、震災以降の様々な影響で、被災地から遠く離れたこの地でも、今までどおりの経営や生活が出来ないことが多いです。どうするべきとか、こうするのが正解なんて無いと思うし、誰かに強制されるものでもないと思います。

 

個人的には、結婚10周年で予定していた沖縄への家族旅行を、震災の翌日に石川に戻る道すがらキャンセルしました。妻へのプレプレゼントも無期延期です。すぐにでも開始されるであろう義援金の募金と支援物資の発送に備えて、手元に現金を用意したかったからです。どちらもいつもお世話になっている地元青年部の仲間達にお願いしていましたから、とても申し訳ないと思っています。妻と子供達にも、青年部活動などで長い間負担をかけたり、寂しい思いをさせてきましたから、卒業の年に思い切って奮発する予定でしたが、落胆させたかもしれません。でも理解してくれているようです。

今できることは何かと考え、そこで使うつもりだったお金のうち、いまのところ十数万円ほどを義援金や支援物資の発送に使いました。全部使ってしまわなかったのには理由があります。それは、自分は意志が弱く、喉もと過ぎれば熱さを忘れるような人間だからです。

 

 

阪神・淡路大震災の時、避難所でマイクを向けられた一人の老女の言葉に涙が止まりませんでした。頭と顔の半分をぐるぐる巻きにした包帯は、たくさんの血で赤く染められていました。そのおばあちゃんがマイクに向かって言ったこと。「こんな年寄りは何も望まない。他の皆さんを助けてやってほしい。」

「俺が助けに行かなきゃ!」そう思いました。仕事を辞めることになったとしても、必ず行かなきゃと思いました。でも、入社二年目で部門チーフを任されていた24歳の私は、ボランティアとして現地に行くことはありませんでした。職場の売場に設置された義援金箱に、封筒に入れた10万円をそっと募金した後、いつしかその行為に満足し、自分はこれだけやったからもういいんだと、自分の心を誤魔化し続けました。テレビや新聞の報道が減るに連れ、いつしかそんな思いも無くなっていきました。

 

能登半島地震の時、輪島のボラセンにスタッフとして、たったの2回ですが参加してきました。ボランティアとして被災宅の片付けにも行きましたが、その家に一人暮らすおばあちゃんとの会話が今でも忘れられません。そして、テレビの報道はすぐに平常のそれに戻ってしまいました。青年部のネットワークの中で、被災地の仲間達が懸命に復興に向けて頑張っている様子を見聞きしている中、いつしか全国ネットでは忘れ去られていく被災地のことをいつも考えていました。

 

新潟県中越地震の時、石川県青連の仲間達と一緒にボランティアに参加してきました。被害を受けた家の片付けをされている方に、少しの間お話を聞くことが出来ました。ボランティアとして出来た仕事は、ビラ配りだけでした。何の機材も資格も技術も持たない自分を情けなく思いました。そしてこれまでと同じように、テレビの報道はすぐに平常のそれに戻ってしまいました。

 

東日本大震災。テレビでは、原発事故のことや、政局や言い訳の多い記者会見や、見るに耐えない国会中継に多くの時間が費やされていると感じます。励ましや支援を訴える歌番組や、束の間の笑いを届ける番組も良いでしょう。でも、もっと被災者の望むことを伝えて欲しい。被災地が望むことを伝え続けて欲しい。

日常の生活を取り戻せるのはいつになるのかわからない。

季節ごと、復旧の段階ごと、復興に向けての段階ごと、そして地域ごとにニーズは変わっていく。

そして、大切なのは個人ごと。

被災後すぐに立ち上がり、進み出した人もいます。

でも、立ち上がり進みだそうとするのに何年もかかる人だっているでしょう。

必要に応じた支援を、切れ目無く続けていけるように、皆が考え行動して行かなければならないと考えています。そして、今自分にできることを考えて行動することが求められていると思います。

今大切なこと、それは忘れないと誓うこと。

そして、この国の経済を支えるという気概を持つこと。

 

雰囲気に流された自粛、責任逃れの自粛、批判回避の為の自粛、思考停止のための自粛、自粛の為の自粛……。それじゃあ被災者は救われないよ。

でも、自粛した結果が被災地の支援に向けられるなら、そんな自粛ならいいじゃないですか。

3月15日の地元単会の定例会の時から言い続けていること。青年部活動だけじゃなく、PTAや地域の活動でも伝え続けていること。それは、

「過度な自粛はやめようよ。地域の経済を止めないように、この国の経済を支える気概を持とうよ。もしこの席に、身内が被災された方がいたとしても恥ずかしくないような気を配って、盛り上がれるだけ盛り上がろうよ。そして、自分達が満たされた分、幸せを感じた分、朝目覚めることが出来て、温かい食事を頂いて、家族の温もりを感じ、仲間達との素敵な時間を共有して、自分の心が満たされた分を、被災地に向けた支援につなげよう。行動しよう。」

そんなことを伝え続けています。

でも、出て行くお金の使い道が今までと全く変わらないなら、被災地へ向けた思いは思いだけになってしまう。形にしなきゃ意味ないでしょう。心を込めたお金であったり、物資であったり、時間であったり労働であったり技術であったり。継続し続けたいですよね。1回募金したから終わりじゃないですよね。何ヶ月も何年も続く支援でありたいですよね。私はそう思います。

 

今、懸命に支援活動に汗を流している仲間達がいます。本当にありがたいことです。素晴らしいと思います。でも、少しずつ熱が冷めてきているように感じませんか。行動し伝え続ける人と、その周りの多くの人との間に、見えない溝が拡がりつつあるのを感じませんか。行動し伝え続ける人を励まし、支持し、共感の声を上げることも支援のひとつの形ではないでしょうか。今できることを皆さんと一緒に考え行動し続けていきたいです。

 

 

震災関連のニュースを見続けて、それを深く考えずに子供達にも浴びせ続けていた3月のある日のこと。心も不安定になってしまった我が子を見て、猛烈に反省していました。そして、家族でプリキュアの映画を見に行きました。仲間と協力すること、信じ合い助け合うこと、たくさんの人の応援が力になること、多くの大切なメッセージが込められていました。いつもプリキュアの映画を見ると泣けてくる40歳です……。

その帰り、喉が渇いたから喫茶店に入りたいという子供。喉が渇いたならジュースは飲もう。でも、自動販売機で買ったジュースで我慢して、その分のお金で募金しない?と尋ねると、ちょっと考えてそうすると言った娘。ベンチに腰かけジュースを飲んだ後、千円札を一枚募金箱に入れて微笑んだ娘の肩を抱いて、その温もりに感謝しました。

 

石川県青連の最後の理事会を先週開催し、幼稚園PTAの新旧交代会に出席し、義弟の結婚式に出席し、昨日は県連親会の理事会に出席し、今日は単会青年部の最後の総会です。退院して少しずつ仕事を始めた父の運転手を勤めながら、日々があっという間に過ぎ去っていきます。

一日一日を感謝を忘れずに大切に過ごしたいです。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言葉の力

2011年03月23日 11時53分28秒 | 商工会青年部

石川県下の商工会青年部の仲間達へ

被災地への支援の輪を広げてくれていることに、心より感謝しています。

 

いつもにも増して、今回の記事は脈絡無く書き綴っておりますので、読みにくいかもしれませんがご容赦下さい。

 

石川県でも多くの業種で、様々な影響が出ているようですね。青年部の仲間達への仕事に、どれほどの影響があるのか心配しています。

弊社でも、東北方面への出荷は止まったままです。色々な方策を探してくれてはいますが、既に発送済みの荷物や、現地での燃料不足、ドライバー不足等が解消しない限りは無理でしょう。支援物資の配送に影響があっては大変ですから、今しばらくは耐えるしかないでしょう。

海外向けの発送についても影響が出ているようです。日本からの荷物が、時期や地域に関わらず荷受拒否されているという話もあるようです。

春夏商品の商談も進みませんが、今できることを社員の皆さんが考えて行動してくれています。被災地のことを考えれば、被災地の為に、という言葉が自然と出ていることに、感謝すると共に、頼もしさを感じています。社員の皆さん、本当にありがとう。

石川の青年部の仲間達へ、日本の経済を支える気概を持って、家業を地域経済を元気にしていきましょう。

 

青年部の義援金については、県連を通じてご案内させていただいております。青年部としては、目標金額も具体的な取り組みへの制限もありません。出来る範囲での継続的な取り組みをお願いするのみです。組織としての動きもありますので、一旦の〆切は設けておりますが、それ以降の息の長い活動にも期待しております。

それぞれの単会にて、青年部長を中心に取り組みの継続をお願い致します。情報の収集、企画立案、行動、それらの情報の共有と連携。そして次なる活動へ……。

よろしくお願い致します。

 

 

被災地から情報を提供してくれている青年部員のお話について、このブログでも書いていますし、直接お話をする機会がある方には、より具体的な内容についてもお伝えしてきました。

ツイッターやSNSやブログなど、情報の収集については沢山の手段があります。テレビのニュースや新聞では伝えていないことを発信してくれています。みなさんも、マスメディアが伝えている情報以外にも、目と耳を向けてもらえないでしょうか。ただし、ネットの情報には真偽も含め、悪意に満ちたものだって溢れていますから、細心の注意が必要なことは言うまでもありません。

 

被災地から情報を発信してくれている青年部の仲間がいます。数日前の日記の一部にこう綴られていました。

何もできなくてごめんなさい。
今の生活を保つことだけで精いっぱいの自分の無力さに腹が立ちます。

こんなときに日記なんて非常識だ。
仙台は物資だってそろってきているじゃないか。被害者ぶるな。
いろんなメッセージ頂きました。
その通りだと思います。

ただ、今まで書いていることは現実なんです。
目の前で起きていることなんです。
それだけは、わかってください。

色々な思いが交錯する中、私は以下のようにコメントしました。

今までコメント出来ませんでしたが、どうしても書かずにいられませんでした。
○○さんからの発信を伝え続けることが、小さいながらも伝える力を預けられた私の使命だと思っています。

青年部の仲間達に
町内の集まりで
幼稚園の卒園式で
家族や友人に
地震の話をしている見知らぬ人に

これからも
何ヶ月でも、何年でも
伝え続けて行きたいです。
どうか、負けないで……。

コメントをされた方も、想像もできないような辛い思いをされているのでしょう。遠く離れたところで何を言っても聞いてはもらえないでしょう。

でも、どうか人を傷つける言葉だけは、少しでも少なくしていけないでしょうか。優しさと思いやりの言葉を少しずつでも増やしていただけないでしようか。

大変な状況からの情報発信に、いつも、勇気と希望と使命感を頂いています。本当に有難うございます。

どうか、負けないで。

そして、次のようにコメントを返してくれました。

もりこんちゃん、ありがとう。
毎日、震災の映像が流れ、悲しみに暮れる人たちが映し出され
みんな疲れてきているんだと思ってます。
節電や品不足
そんな状況だからとくに。
心配いらないよ。大丈夫。
地域の方の防災啓発に役立ててください。
それが望みです。

 

言葉は、人を救うことが出来ますが、人を殺すことも出来ます。

被災地からの言葉、政治家の言葉、新聞の言葉、テレビの言葉、仲間達の言葉、家族の言葉、温かい言葉、思いやりの言葉、非難の言葉、激励の言葉、いろんな言葉……。

皆さんは、それらの言葉に対して

どう答えますか?

どう行動しますか?

言葉を大切にしていきたいです……。

 

 

前回の記事で、父の入院の話を書きましたが、おかげ様で快方に向かっております。ご心配をおかけいたしました。かなり混乱していましたが、意識の混濁も回復しておりますので、会話も出来る様になりました。さっそく仕入帳簿を持ってくるように言うあたり、戦後高度経済成長を支えた世代の逞しさを感じています。

この大震災からの復興を支えるのは私達、そして次の世代の若者達。負けらんねえよなぁ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この空の下

2011年03月19日 12時28分07秒 | 商工会青年部

被災地の為に、青年部の仲間達の為に、活動を続けてくれている石川県商工会青年部のみんな、

本当にありがとう。

時間が有る時でいいから、どうか最後まで読んで欲しいです。そして、仲間達に伝えて欲しいです。

 

この一週間を振り返ってみると、空を見上げることがとても多い。

 

新橋のSL広場で、全国の都道府県青連会長と一緒に避難していた。余震の度に上を見上げた。ビルや看板や、鉄塔や工事中のビルの屋上のクレーンが揺れていた。天気の良い日だったのに、いつの間にか灰色の雲が近付いてきて、にわか雨を降らせていた。コンビニに沢山の人が駆け込んでいた。

 

夜になった。公共交通機関が全て機能せず、同じバスを待っていた都内在住の方とホテルへ向かって歩き出した。地方出身者の自分がどれだけ心強かったか。人の温かさを感じた。歩き続けた2時間くらいの間、何度も何度も空を見上げた。三日月が狭い東京の空に浮かんでいた。月の光に慰められた。東京タワーの上の方は明かりが消えていた。

 

翌朝、なんとか羽田空港に到着し、飛び立つ飛行機を眺めながら見た空は薄いブルーだった。富山空港と小松駅のバス停で見上げた空は、なんとも穏やかな青空だった。どちらもいつもならタクシーに飛び乗るところだけど、バスを待っていた。このわずかな金額でも募金すると決めていた。

 

日曜日。早朝から、町内の神社の掃除とエザライ作業に汗を流した。寒い一日だったけど、すぐに汗が出てきた。ほとんど眠れていなかったから疲労はピークだったけど、地域コミュニティーと人との繋がりを考えずにはいられなかった。泥で汚れた軍手で汗を拭う度に空を見上げた。青空が眩しかった。

 

月曜日。出社して社員さんに無事を報告。心ここにあらず。ニュースやネットで情報収集を続けていた。テレビとモニター画面以外のものを見た記憶がない。

 

火曜日。単会事務局に出向いて義援金の協力依頼をした。事務局さんや単会部長からも力強い言葉を貰った。定例会懇親会の自粛の相談を受けたが、地域の経済を止めてはいけないと思ったし、自分達が満たされた分、幸せを感じた分を被災地の為に送り届けて欲しいとお願いした。

全青連臨時総会の資料を持って県連にも行った。県下青年部に向けての情報発信のお願いをした。

定例会が終わって空を見上げた。月も星も何も見えなかった。妻から緊急連絡が来ていた。平静を装いながら、心は慌てていた。

 

水曜日。ブログやSNSやメール等で、被災地の青年部員が体験したこと、見たこと、仲間の青年部員から聞いたことを発信してくれている。涙が止まるわけがない。自分も発信できる立場にあるのだから、少しでも責任を果たそうと思った。支援物資の発送や義援金の活動に動いた。動き続けている仲間達が心強かった。空を見上げると雪が舞っていた。

 

木曜日。ここ数年ずっと体調がよくなかった父。ここ数日、さらによくない状態が続いていたので病院に連れて行った。父を抱きかかえ、車に乗せ、車椅子を押しながら、母と二人不安な時間をすごした。夕方入院することが出来た。夜、病院を出て空を見上げた。丸いお月様がぽっかりと浮かんでいた。涙は流すまいと堪えた。

 

昨日。父を見舞ってから県連の理事会に出席した。商工会としての義援金の取り組みを確認した。組織とお金と人を動かす力を持った人たちが、伝える力と行動する力を発揮してくれることを祈りたい。青年部としての情報発信についても確認とお願いをした。

夜は単会の指導員さんのお祖母さんのお通夜にお参りした。

読経の間、色々な想いが溢れてきた。

 

東京新橋から全国に帰っていった各都道府県青連会長の仲間達。それぞれの地域で懸命に活動し続けている。宮城県青連会長からも、ようやく回線が繋がり、現状報告としてメールが届いた。

地元単会の副部長さんが、消防団で津波警報の巡回中に津波にのまれ、おととい遺体で発見されたと綴られていた。とても悔しいと書かれていた。ガソリンが無くて動きが取れないもどかしさが伝わった。

被災地で飢えと寒さに耐えて生きている多くのみなさんのこと。

突然の災害に命を奪われてしまったたくさんの人たちのこと。

災害復旧の為に命をかけている人たちのこと。

自分の出来ることを懸命に考えて、被災地の為に冷静に行動している人たちのこと。

少ない物資を分け合って、助け合っている人たちのこと。

不安に駆られ、行列やニュースに踊らされ、必要の無い買い溜めをしている人たちのこと。

これを機会に不正な利益を求めたり、思想や活動をひろめようとする人たちのこと。

父のこと。もっと早く病院に連れて行けばよかったのに。

介護の必要な祖母と身重の妻と、これからの生活のこと。

明るく励まし続けてくれている妻の気持ち。

元気なくテレビ画面を見続ける頼りない私に、不安を覚えたであろう子供達のこと。

この一週間、何度も見上げた空を思い返しながら、

その同じ空の下で、

どんなにか辛い思いをされたであろう被災者のみなさんのこと。

 

読経が続く間

地元単会の青年部担当の事務局さんと、歴代部長の先輩の間に座り

お経を聞きながら

涙が止まらなくなった

拭っても拭っても涙が溢れて止まらなくなった

頼もしい仲間に囲まれて、張り詰めていた気持ちが緩んだのかもしれない。

 

このブログを読んでくれている青年部の仲間達へ。

この同じ空の下、今も懸命に生きている仲間達がいます。

被災者の為に、復旧作業に、汗を流している仲間達がいます。

義援金の募金活動や支援物資の調達に動いている仲間達がいます。

 

石川県商工会青年部20単会の取り組みや、

青年部員それぞれの活動や思いを

被災地や全国の青年部の仲間達へ届けたいのです。

このブログへのコメントでも

メーリングリストでも

メールでも電話でも

何でもいいです。

皆さんの具体的な活動を教えて下さい。

それは、きっと、被災地で懸命に生きる仲間達の

勇気になります。

希望になります。

必ず届きます。届けます。

この空は、つながっているのだから。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石川県商工会青年部の仲間達へ 動き出そう!

2011年03月16日 09時59分25秒 | 商工会青年部

県下青年部の仲間達が、被災地への支援に向けて、既に多くの仲間達が動き始めてくれています。

義援金の募金活動や、物資発送の準備、献血や情報の発信共有などなど……。

本当に、本当に有り難う!!

 

昨日は地元鶴来の単会の年度最後の定例会でした。

話し出したら止まらなくて、たくさんの時間を貰いました。自分の体験や青年部の仲間達のこと。そして被災地で懸命に生きる仲間たちのことを必死で語りかけました。

少ない情報の中いろんな不安を抱えながらも、そして冷たい雨や雪が降る中、家族の為に、地域の為に、懸命に生きようとしている仲間達がいることを。

大切な家族や仲間達を失いながらも、それでも懸命に生きている仲間達がいることを。

怪我をしながら、自らも被災しながら、家業を継続して復旧作業に尽力している仲間がいることを。

地域を守る青年経済人として、自警団や消防団として、復旧活動に汗を流している仲間達がいることを。

 

商工会青年部は、仲間達を見捨てない。家族を、家業を、地域を守り抜く。助け合う。

この国難をなんとしても乗り越えて生きていく。

 

 

待っていないで行動しよう。

誰かが何かを指示してくれるのを待っていないで

公式の文書が無いと動けないなんてことは無い

情報は与えられるものではなくて、自分から掴みに行くものだ

ネットでもテレビでも新聞でも、情報は溢れている

あとは、情報の信憑性を確認して

自分に出来ることを

継続して

行動し続けよう

一回募金したから終わりなんてことは無い

息の長い継続こそが求められている

関心を失うことなく、何ヶ月でも何年でも

 

 

定例会の終わりに廻された募金箱には、青年部の仲間達の10万4千円を超える気持ちが詰まっていた。

商工会という公の組織の力と地域に根ざした活動の継続は、地域の信頼を得ているはずだ。地域の皆さんの信頼を得ているはずだ。

 

県下青年部のみんな

共有と連携

今こそ動き出そう!

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大震災 お願いとご報告

2011年03月14日 08時41分43秒 | 商工会青年部

何から書けばよいのか……。

まだ心の整理が付かず、ニュース映像を見ては涙で目を潤ませる数日です。乱文長文になることと思いますが、お付き合い下さい。

 

型どおりのお見舞いの言葉も思いつかず、お亡くなりになられた方々に手を合わせお祈りすると共に、これ以上の命が奪われることの無いように願うばかりです。

全国各地で被災された多くの方に、心よりお見舞いを申し上げます。ニュースで流されていない地域でも、大変な被害があります。一日も早い復旧が為されることを祈りながら、自分に出来ることをするのみです。

 

【お願い】

石川県の商工会青年部関係の皆様には、関心を持って、個々にできる取り組みをお願いします。部長の皆さんには、義援金の募金活動についてのお願いをメーリングリストにてお願いを致しました。ご協力をお願い致します。

チェーンメール等が報告されています。冷静な対応お願いします。

石川県は能登での震災を経験しています。被災住民の方々が、次に困ることは何か?経験を活かした取り組みが出来るのであれば、動き出して欲しいです。県青連のネットワークや連携を活かしての取り組みにも期待します。

 

【ご報告】

全青連臨時総会出席の為、全国連の会議室にて全国の都道府県青連会長と一緒にあの大きな揺れを感じました。長い横揺れが続く間、色んな考えが脳裏を過ぎりました。揺れが収まってから宮本会長の指示の下、階段にて避難しました。

ご心配のメールや電話を頂いた皆さんには、本当にありがとうございました。発信規制もあり、携帯やインターネットもほとんど繋がらず、ご心配をおかけいたしました。

各都道府県青連会長の皆さんには、今日現在なんとか帰路につかれているとの情報を全青連宮本会長から頂いています。

 

【当日~翌日のこと】 以下私個人の体験ですので、読み飛ばしてください。

新橋のSL広場にて、都道府県青連会長の皆さんと一緒に、頻発する余震に恐怖しながら情報収集と今後について話していました。

その後、連絡を取り合いながらブロックごとや各自で行動することになり、私は情報を足で集めることにしました。

JR・地下鉄は復旧の見込み立たずとのこと。(結局は、夜になってJRは運転再開を断念、地下鉄は夜遅くに少しずつ運転再開することに)

バスとタクシー乗り場は長蛇の列。ホテルにもタクシー待ちの長蛇の列。どれもほとんど動いていない。この間も頻繁に余震が続く。

帰宅困難者の多くの人が、ホテルや店舗や避難所に。道路は動かない渋滞の列と歩行者が車道にも溢れていた。

地方から来た自分はJR・地下鉄が動かない、タクシーもダメという時点で、体力温存の為近くのホテルに宿泊していた会長さんの部屋に退避。宿泊予定のホテルまでは相当な距離があるので、電車の復旧に期待してました。ここで携帯の充電が出来たことと、体力の回復温存ができて助かった。

夜になって、バス亭に並ぶことに。バス停を見つけるまでに一時間ほど彷徨い歩く。地下にてエリアメールを受信して地上に駆け出すこともあった。エリアメール緊急地震速報を受信したのはたったの2回だった。余震は何回も何回も続いていた。

バス停の行列にて前後の方と情報交換。後ろの人は2・3時間かかるけど歩くといって列を離れた。前のバスは目的地まで2時間半かかったという情報を貰ったところで、前に並んでいた方とご一緒して歩くことに。地方から来た者にとって、本当に助かる思いだった。

二時間ほど歩いたところで復旧した地下鉄から一駅分乗車。たどり着いたホテルには、多くの帰宅困難者がロビーや階段に座り込んでいた。

翌日の朝一小松便の予約をしていたので、羽田までの移動の為に情報収集と体力回復。1時間ほどウトウト出来た。目が覚めて、モノレール復旧の情報があったが、予約していた小松便の欠航情報が……。

空港行かなきゃ仕方ないとのことで空港に向かう。JRは8時過ぎ運転開始と言う事で、地下鉄に乗って移動。地元青年部の旅行社の仲間にアドバイスと富山便の手配をもらう。

タクシーの行列は相変わらず。ホテルにも疲れきった帰宅困難者の方々が座り込んでいた。

モノレールは余震で緊急停車しながらも空港へ到着。羽田空港もダンボールと毛布に包まった人たちで溢れていた。

富山からJRで小松へ戻りお昼過ぎには帰宅できた。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石川県商工会青年部県大会開催 ありがとうございました!

2011年02月07日 09時05分52秒 | 商工会青年部

共有と連携 ~後継者として学び考え熱く議論し行動しよう~

 

あと数ヶ月で県青連会長としての任期も終わろうというこの時期に、最高の仲間達と記憶に残る県大会を開催することが出来ました。

理事会、実行委員会、調査研究委員会、IT委員会などのいくつものチームが最高の仕事を成し遂げてくれました。事務局さんにも本当にお世話になりました。

そして、志賀町青年部の皆さんには本当に感謝しております。一緒に入った風呂での言葉にウソ偽りはございません!^-^/

 

挨拶やグループワークや懇親会の席などで、青年部の仲間達に多くのことをお伝えすることが出来ました。一生の思い出になることでしょう。

○来たくても来ることができなかった青年部の仲間達に!

○仕事を預けて留守を守ってくれたご家族や社員スタッフの皆さんに!

○いつも寂しい思いをさせてしまっている奥様やお子さん達に!

学んだこと、気付いたこと、そして最高の出会いを

言葉を尽くしてお伝えしていただければ嬉しいです!

そしてみなさんに私からも心よりの感謝の気持ちを・・・・・・。

 

ありがとうございました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

調査研究委員会企画セミナー第1弾

2011年01月20日 08時38分32秒 | 商工会青年部

お久しぶりのブログ更新でございます。

ブログ以外は精力的に動いておりましたが、色々あって書けなかったんです~。

 

さて、タイトルの石川県青連事業が開催されます。

調査研究委員会企画セミナー第1弾

・うまく伝える力、宣伝力を磨くセミナーの第1弾。「情報発信型の企業になる!集客力アップのマスコミ&口コミ対策セミナー~」です。

 

石川県内各地から集まった青年部員で構成する調査研究委員会が、力いっぱい県下の青年部員の為に企画立案したセミナーです。

最高の学びと気付き、そして出会いの場になることでしょう! 期待大ですよ~!!

というわけで、参加者の皆さん、会場にてお待ちいたしております。今回残念ながら参加できなかった人も、空いた時間に会場を見学されたり、参加者から内容についてお聞きいただければと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「加賀・能登商工会物産展」の開催告知です・・・

2010年06月29日 08時54分18秒 | 商工会青年部

石川県連では、商工会法施行50周年を記念して、香林坊の大和百貨店で

「加賀・能登商工会物産展」を開催いたします。


現在、出展事業者を募集していますので、青年部の皆さんも検討されてみてはいかがでしょうか。


・会期:10月14日(木)~18(月)午前10時~午後7時
・会場:石川県金沢市香林坊・大和百貨店8階ホール

初日には50周年記念式典も別会場にて開かれます。なお、翌15日からは青年部の中部ブロック大会が愛知県豊田市にて開催されますので、青年部長さんと主張発表大会石川県代表者の方には、色々と調整が大変でしょうがどうぞよろしくお願いいたします。

詳細は地元商工会に問い合わせて下さいませ。石川県青連のホームページにも記事を載せていただいています。こちらのリンクからどうぞ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする