謝罪

押尾学被告、女性死亡で立件へ本格捜査(サンケイスポーツ) - goo ニュース
の仕方として酒井法子被告が記者会見を行ったのは海の向こうにもファンが居た事で事務所等の関係者が執った然るべき措置だった訳だが、対象は周囲の係わった人物であり社会のヤジ馬では無いし、放送業界が責めるのも「正義」では無く視聴率争いの仕事の一環だ。
比べて早い時期に保釈された儘の押尾被告の方が如何に「小物」だったにしても人が一人亡くなって居るのに関わりながら其の家族に対して謝るどころか何の説明も無いらしいのは裁判への影響を考えて居るのか、単に逃げて居るだけなのか。

人生

「７千万円隠している」供述　現金輸送車乗り逃げ容疑者(朝日新聞) - goo ニュース
の設計が計算通りに運ばぬ事は儘有るが、残り数日で定年退職を控えた上野高義容疑者（６５）が盗んだ輸送中の現金は消費者金融に返済した借金の百倍にあたり、逃走中の二週間余りで使った百数十万円の金は借金の原因と思われる競艇に再び注ぎ込まれた疑いが有ると聞くと、戦後を地道に（多分）生きて来た筈の容疑者の一生はどの様な物だったのか、などと感慨深い。
職と金の無い老後を思えば、実刑を受けて服役したとしても現代の日本人である容疑者の残りの寿命は中途半端に長い。

会見

酒井被告、質問応じず「メンタル面の治療」へ(読売新聞) - goo ニュース
の模様は「地に堕ちた」筈の偶像を間断無いカメラのストロボで迎える事で、その実質的な商品価値の高さを知らしめる結果に為った。
此処一月余りにテレビで流され続けた彼女の過去の映像は、今後は涙を流して謝罪する姿に切り替わる事だろうが、何を以ってけりが付いたとは言えぬ薬物事件にとって悪しき象徴としてこの上ないスターを配して張られたキャンペーン期間は終わり、後の記憶に残るのは「何だったんだ」と思わせる空騒ぎだけだ。

持ち上げ

鳩山氏の虚偽献金問題、いまだ多くの疑問(朝日新聞) - goo ニュース
るだけ持ち上げて置いてから、梯子を外した上で足を引っ張るのはマスコミの常套手段であり、選挙の結果である「国民の声」を扇動するメディアは一方で過去の行動のチェックを怠らないのが常であり、其れも仕事である。
週刊文春にはここ数週に渡り当選議員の過去が今更の様に負の方向で掲載されて居るが、「キャバ嬢だけでは無かった」とか「鳩山氏は間男だった」とか、雲の上の立場のヒトを叩く事で自らの価値をアピールして居るのも民主国家ならではの光景であろう。

指名

全閣僚を内定＝藤井、前原、長妻氏ら－亀井氏は郵政・金融相－鳩山内閣きょう発足(時事通信) - goo ニュース
する権力が、先ず国民に有る事を認識させた時点で「政権交代」を果たした選挙に意義が有ったとされるが、民主政治としては当たり前な事が何故かくも長きに渡り実行されなかったかと言えば、テレビマスコミによる国民総白痴化を利した与党絶対のイメージ戦略が功を奏して来たからの様な気もする。
対する反与党の纏まらない頼り無さが野党としての非力な印象を国民に与え続けたのも又マスコミで有ると。