嗤う伊右衛門/京極夏彦ちょっと奥さん！
久しぶりのヒットですよっ!!
と、嬉しくなっている竹子で御座います。
数年前に、 伊右衛門役に唐沢寿明さん、
岩役に小雪さんで、映画も作られましたこの本。
面白いとです。
粗筋は、有名な「四谷怪談」の京極アレンジ。
…といっても、一般的な四谷怪談の粗筋を良く知らないんですけどね。
えー、普通の四谷怪談は…
悪人・伊右衛門は、彼の悪事を知る四谷左門(岩の父)によって
妻・岩と別れさせられます。
復縁を望む伊右衛門は邪魔な四谷左門を殺害。
それを知らない岩は再び一緒に暮らします。
しかし、岩は産後の肥立ちが悪く、病床につきます。
伊右衛門は次第に岩が疎ましくなり、
毒によって顔が醜く崩れると邪険に扱います。
岩は伊右衛門の悪事を知った直後、
事故？により死亡しますが、
亡霊となって伊右衛門の前に現れる…という話。
でも、この「嗤う伊右衛門」は一寸違います。
まず、伊右衛門がいい人☆
寡黙で実直で「嗤わない」お侍。
お岩さんは筋の通らないことが嫌いな、強い方。
相思相愛なのに、なんかうまくいかないのよね…。
最後の方で、伊右衛門が「嗤う」あたりからが
もーーーー、ねっ!!!
暗くてじっとり湿っぽい感じがよかです。
でも、一寸切ないラブストーリー風味。
京極さんの本ですけど、難しくないです。
京極堂シリーズみたいに気合を入れて読まなくてもいいですしねｗ
オススメです
