みるくちゃん、まるくんがきっと守ってくれるよ。まるくんはどこかでねんねしてるけど、まるくんは猫の神さまのところへ行って、きっとみるくちゃんを守って下さいって、お願いしてくれてると思うの。
まるくんは最後のころは、みるくちゃんをペロペロしてくれたね。みっこさんにも甘えてくれたよ。まるくんは自分が大切にされていることを最後にはわかってくれたと思うのよね。
ただ、あの日、最後とわかったあの日の晩、抱っこしてあげなかったのが悔やまれるの。かわいそうなことしたって。そっとしておいてほしいのかなと、みっこさんは思ったの。でも、抱っこしてあげればよかった。
もう一度、もう一度、まるくんに会いたい。まるくん、まるくん、って呼んじゃうのよね。まるくんが最後にいた場所をつい見てしまう。まるくん、ごめんね。
まるくんも、みるくちゃんも、ちろも、みっこさんには神さま。ちろを公園で見つけたときは困ったけど、でも、育てながら思ったの。ちろは神さまからの贈り物だって。みっこさんが人間の心をなくさないでいられるのは、君たちがいるからなの。
この前、自動販売機で缶コーヒーを買ったら、お金が90円出てきて、びっくり。ん?交番?持ってかなかった。いただいちゃった。あっ、猫の神さまからだって勝手に思っちゃって。内緒ね。
職場のお年寄りに、みるくちゃんの話をすると、そのうち、猫の神さまがいいことしてくれるよ、って言われるの。そうですかねぇー、猫は小判くわえてこないですからね、ここ掘れにゃんにゃんって言わないですからね、って、みっこさんは言うの。そりゃそうだよ、ってお年寄りは笑ってた。
もう一度言うけど、君たちそのものもが神さまなの。ありがとうね。これからも仲良くしていこうね。