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【ダカールラリー】川と山を超え、半月間で9594kmを疾走

2011年01月04日 16時40分23秒 | その他韓国国外レース
人間が作り出した16日間の地獄の幕が開く/「死のレース」と呼ばれ

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人間が作り出した、16日間の地獄が幕を上げた。「死のレース」2011年のダカールラリーは3日(韓国時間)、アルゼンチンで始まった。世界各地から来た400人の選手は17日までに自動車やオートバイに乗り、チリを経て、再びブエノスアイレスに帰って来る9500km余りを走る。1979年に始まったこの大会は毎年、ヨーロッパ(フランス・パリ)とアフリカ(セネガル・ダカール)を縦断するコースで開かれ、2009年以降3年は、アルゼンチン~チリのコースで開催されている。名称は「ダカールラリー」のままだ。

この日、アルゼンチン・ビクトリアからコルドバまで行われた第1区間の四輪車部門では、昨年のチャンピオンのカルロス・サインツ(49、スペイン)が2時間18分32秒の記録で首位に立った。フォルクスワーゲンで出場したサインツは、2位のステファン・ペテランセル(フランスBMW)に1分31秒差をつけた。

ダカールラリーは、最悪の条件で行われるマラソンラリーだ。人の手の届かない辺境の地で、忍耐と自制が試される。砂漠、渓谷、ジャングル、密林などの未舗装の地を走るうえ、コースが長く険しいため、「地獄のラリー」として知られている。これまでこの大会で命を失った人だけも57人にもなる。一年に一人以上が死亡したことになる。だからこそダカールラリーは、完走したという事実だけでも高い評価を受ける。

ユン・ジェスMBCスポーツと解説委員は、「ラリーに出場する車は、デコボコとして障害だらけのところを時速200kmで走る。ミスすると事故を起こすのは確実」と語り、「商用車を改造した車両であっても、必ずしも安全ではない」と説明した。死者は自動車のドライバーやライダーが最も多い。昨年の大会では女性の観客がコースを外れた車に轢かれて死亡する不慮もあった。

ダカールラリーは、人権団体からは命を軽視する大会として糾弾された。88年大会でのアフリカ人3人が車に轢かれて亡くなり、ローマ教皇庁は「空腹と病気の人が死んでいくアフリカの地で、富と力を誇示する行為」として大会中止を勧告した。

韓国人では88年にイ・ヒャンチョンとパク・ジョンリョンが初めて大会に参加し、96年にキム・ハンボンが初めて完走に成功した。今年の大会には韓国人の出場者はいない。


ソース:GPコリア
2011/01/04 08:54:20


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