Wunder Kammer(驚異の部屋)

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デジタルサイネージジャパン2018

2018-06-18 23:05:19 | Technology
6/13~15に開催された「デジタルサイネージジャパン2018」に行ってきました。
以前は出展社として参加したこともありましたが、見るだけの参加は久しぶりです。
元々別の出張絡みで無理矢理参加したのですが、幕張遠いよ…
駆け足で見た中で面白かったのをいくつか…


■回転LEDディスプレイ:バーサライタ
回転するバーにLEDを付けて画像や文字を表示させるディスプレイはバーサライタ(versa-writer)やPOV(Persistent Of Vision=残像)と呼ばれています。

5月の末頃にニコニコ動画の「魔法陣を空中に表示するスチームパンクガンを作ったった!」や、昨年の海外の展示会動画等でご覧になった方も多いかを思います。



今年のデジタルサイネージジャパンでは、「Phantom」と「HYPERVSN]という2種類のバーサライタが出展されていました。
「Phantom」は前述のスチームパンクガンでも使用されたもので、日本国内の販売代理店がありました。



「HYPERVSN」は外国人の方が直接商談をされていたようです。日本国内代理店は無いのかな?



どちらも1台だけだと「回転している」感があるのですが、複数を黒い壁面に設置すると、かなり空中に映像が浮かび上がり、いわゆる「STAR WARSでよく見たホログラム!」的な見え方になります。

これ、宣伝文句として「3D」や「ホログラム」という言葉が使われていますが、正直止めて欲しいです。
昔プロモーションでARを使っていた時に、こちらはマーカーを使って三次元空間を定義して3D CGを重畳表示させるために苦労してるのに、単なる画像認識で映像を出力するだけの仕組みを「AR」と謳う他社さんが多くてとても苦労したものです。

言いたいことはわかりますが、原理が全く違うものをホログラムと言ってしまうと、本物が使えるようになっても価値を理解してもらえなくなってしまうので。

さて、実物を見た感想ですが、HYPERVSNの方が解像度が高いように感じました。
これは、Phantomはブレードが1本、HYPERVSNはブレードが2本というのが大きいのではないかと思いますが、LEDの実装密度も関係あるのだろうとは思います。

また、細いとはいえブレードを回転させているので音が出ます。どちらかというとPhantomの方が音が大きく、扇風機かファンのような音が聴こえていました。HYPERVSNは意外と静かでした。


■Windgraphy
「Windgraphy」とはセンサを利用して風速を同時に多点で計測し、表示・データ化する技術で、長野県にあるKOA株式会社が開発しました。

サイトによると以下の特徴があるそうです。

・風が吹いているその場所で風の強さを光の強弱や色でリアルタイムに表示
・多数のセンサを面や線で配置することにより風の全体像が見える
・風の強さを光で表現するだけでなくデータとしてリアルタイムで収集が可能
・センサの設置や配線が簡単にできる
・様々な通信方式に対応可能(USB、Ethernet、OSC、DMX等)

風が目に見えることで、誰でも直感的に風の状態を知ることができ、画像認識系とは違った、今までにないインタラクティブビジョンを作れると思いました。



以上3点、デジタルサイネージジャパンで気になった製品でした。


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