乳ガンを患ってからの私

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最近悲しかった事(回想)

2021-07-24 11:34:45 | 乳ガン患ってからの日々
嫌なことがあると、リアルタイムで更新出来ない。
書く意欲がない…。
今月初旬に、長女がお世話になってた習い事の先生が、お亡くなりになりなられた。
部位は違うけど、ガンだった。
罹患された時に「ちょっと背中が痛くて病院行ったら便秘じゃないかって言われて、でも毎日お通じあるし、お薬もらったけど、改善されないから、ちょっと大きな病院行くのやで、教室お休みしますね」と、次週の教室休むと、長女を迎えに行った時に聞いた。
翌々週に迎えに行った時に、少し元気なかったように思えて、ちょっと突っ込んできいてみた。
「病院どうでしたか?」
先生は「あぁ…ちょっと思わしくないことが、わかったんですよ」
いつも元気で明るい先生が、ずっと真顔のままだった。
先生との付き合いは、長男が年長さん頃からなので、10年近くになり、いつも色々子育ての悩みや、世間話をするので、お迎えに行っても少し話をするのは、毎週の日課のようなもので、だからすんなりさらっと聞いてみた。
「膵臓にね、ガンが見つかって、それもかなり進行してて…。たぶん手術出来ないだろうと。とりあえず週末一泊入院で、なんか治療の為に、埋め込む手術することになったの」
私は、その半年前まで、自分の左鎖骨下に埋め込まれてた傷を、少し服の襟元ずらして
「これですね」ってCVポートの跡を、見せた。
「私、乳がんなんです。長女が年長さんの3月に、告知されました。言われた次の週に埋め込んで、その週末から、半年抗がん剤治療しました。小1の運動会終わってから、右胸全摘したんです。それから、年末年始も抗がん剤して、そこからは、放射線治療に毎日平日5週間通院して、長男の卒業式も、式終わってダッシュで病院行ったんですよ」
先生は、来賓で卒業式に出席されてたので、当日も挨拶したし、長男はサッカー忙しくて習い事辞めてしまったけど、先生はいつも気にかけてくれてて、式の決意表明しっかり言えてたことを、すごく褒めて下さったので、その時の事も言ってみた。
「長男が中学入学したころから、ホルモン剤を服用してます。今現在も通院中です」
先生は、びっくりされてた。
「あなた、毎週お迎え来てたのに、いつも元気そうだっじゃない…まさかそんな辛い事になってたなんて…。今はしんどくないの?大丈夫なの?」途端に、私を心配してくれて、優しい方です。
「まぁ、波はありますけど、大丈夫です。先生抗がん剤されるんですよね?薬の種類は、色々あるみたいですけど、副作用色々聞きましたか?私は最初の抗がん剤では、これでもかって言う吐き気がありました。それと脱毛は、思ったよりすごいスピードできます。少しでも進行止めたいから、治療は迅速に進められると思います。ウィッグの用意は、なるべく早めになさって下さいね。とりあえず、無理しないで下さいね。栄養は、しっかり摂ってください。体力ないと戦えないですから」
「思い出したわ。長女ちゃんが、いつだったか『母さんガンやって』って言うてた事があったんだけど聞き間違えだと思って、『え?』って聞き直したけど、他の生徒さんが、質問してきたから、ちゃんと聞けなくて話は流れたし、その日もちゃんとお迎えに来られたから、すっかり忘れてました。長女ちゃんが言った事、今思い出しましたよ。私、長くないみたいなので、色々整理しなきゃいけないみたい。でも、元気でいられる時間あるなら、悲観しなくていいなのね。あなたは、私の先輩だから、これから色々教えて下さいね。辛い話をありがとう。ご主人も次女ちゃんも、長男くんもご飯待ってると思うので、今日はこの辺で。また、来週お話しましょう」
そう言ったのが、1年半ほど前の事でした。


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