乳ガンを患ってからの私

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最終登園のお迎えで

2023-04-10 14:24:39 | 乳ガン患ってからの日々
卒園式が終わっても、春休みと言うわけにもいかずに、次女は3月末まで園に通わせてた。
私の15年の最終日のお迎えの時に、長男の時からお世話になった先生方に、挨拶してまわった。
そのうちの1人の先生で、3人とも一度は担任してもらった、明るくひょうきんな中堅の先生。
最後は、別のクラスの担任だったけど、毎朝通勤途中にもすれ違ったりして
「おはようございます。よろしくお願いします」って声かけたりしてたし、お迎え行った時に色々喋ったりする先生がいて、
わざわざ先生がいる教室まで行って挨拶した。
ずっとずっと3年ぐらい聞きたかった事があって、最終日まで温めといた。
私「先生、今日で最後です〜。お世話になりました。ありがとうございました」
先生「こちらこそ、至らないところたくさんあったと思いますが、色々ご協力有難うございました。送迎から解放されて、お母さんもちょっとゆっくりして下さいね。お母さんは、いつも明るくてお喋り楽しくて、つい声かけてしまうのに、もう来られないなんて、寂しいです…。小学校は隣ですし、いつでも遊びに来てくださいね」
嬉しいこと言ってくれた。
さて、あたためた事を他の保護者がいないうちに、聞かなくちゃ。
私「先生、ずっと聞きたかった事があるんですけど、最後だから聞いていいですか?
3年前から、何か病気されてると思ってましたが、お体大丈夫ですか?」
先生「やっぱりわかってましたか?おかげさまで大丈夫です」
私「ある日突然、真っ黒髪になって、しかもかなりのツヤがある綺麗な髪の毛。ウィッグじゃないかと思ってました。そして、2年近くウィッグらしい髪型の後の、短いチリチリ毛…。その時に、やっぱりなぁって思ったんですけど…。どこだったんですか?まだ治療してますか?」
先生「…えっと、お母さんと同じです。私は部分切除なので、いびつな形ですけど、抗がん剤しましたし、今も薬飲んでます」
私「一緒なんですか?保育士の仕事って大変じゃないですか?私なんて、しんどくて仕事休むにしても、次女預けてたのに、それを預かってもらってたのに…。いやぁ、本間にありがとうございます」
先生「お母さんだって、仕事しながら、家事もあって、子供さん3人もいて、すごく大変そうやのに、いつも明るくて。でもその姿を見て、私は励まされてました。だって、独身やし、実家暮らしやし、お母さんより楽させてもらってたし。告知された時は真っ先にお母さんの事が浮かんで、でもきっと大丈夫って安心に変わりました。気持ち共有したいと思った事何度もありましたけど、保育士と保護者だから、胸にしまっておきました。お母さんも、気付いてたのに、普通に接して下さってありがとうございます。いつかゆっくり体験談とかお互いに話したり出来たらいいなぁって、ちょっと思ったりしました。お母さんって、すごすぎます。これからも気軽に声かけますし、かけてくださいね」

まさかの同じ場所だったのは、驚いたけど元気に過ごされてて、嬉しかった。

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