順調です。

術後四日目からは自分でも気づかぬくらい、身体がスムーズに動き始めます。
朝、洗面所に向かう私を見た患者仲間さんは、
「姿勢も良くなったし、早く歩いてるね」とビックリされていました。
快復しようとする力に我ながら唖然としてしまいます。
私はまだまだ死ねない(笑)

看護師さんは皆さん明るくて、率直で。
病院それぞれのカラーはあるのでしょうけど、
この病棟の看護師さんは、無駄口もなく私語もなく、静かに職務を遂行されています。
看護師さんに助けられて、そして自らも看護師の道を選ぶ、という人が多いのも納得です。
私は…なれない(笑)
タフではない(笑)
そういったタフさは残念ながら持ち合わせていないのです。

主治医と担当医の先生がつきます。
担当医は女医さんで、毎朝（土日も）回診に来られます。
温かくて優しくて穏やかな人です。
こんな先生が将来開業されたら、きっと素敵な町のお医者さんになるのでしょうね。

三度のご飯のお話。
6時点灯、21時消灯の暮らしの中でも楽しみなのは食べること(笑)
7時30分、11時30分、17時30分に配膳があります。
なにせ身体も頭も使ってないのだから、お腹が空くはずがない！と思いきや、
これが食べられるんだなぁ(笑)
普通の食材、単純な調理…これが美味しいんだなぁ。
上膳据膳だからかしら(笑)



そして患者さん。
同病相憐れむ、とは上手く言ったものです。
まさにその言葉を身をもって実感しております。
経過の早い患者さんは、優しく励ましてくれる。
２週間も一緒にいれば（その間、三部屋代わりましたが）家族のようなもの。
しんどいときには涙目になって話を聞いてくれる。
退院が決まれば我がことのように喜び合う。
個室ではなく大部屋（４人）の良さでしょうか。
入院も初めてで、個室の方が楽なのかなぁと最初は思っていましたが、
人間の適応力って凄い！
遠慮しながら様子を伺いながらいるうちに、次第にバランスを取れ始めるのか、
人間関係も自然とスムーズに運びます。
私もこの年になってこうした技を習得できたことは嬉しいことです。
お互い元気になって、
ここじゃない別の明るい場所で再会したいものです。
その時は、お化粧した私に驚かないでね(笑)