朝、青い龍が大地から飛び立つのが見えました。
太陽は赤く、山々の向こうで輝き、まっすぐ私の瞳の中に飛び込んできました。
上から吸う息で赤い龍を、
大地からうねり登る息で青い龍を。
深呼吸する中で、
二つの龍が混じり黄金へと変わりました。
白い龍は私の守り神であると
生まれた時に言われました。
空の上で荘厳にうねりながら、その様子を見ています。
何処へでも旅立ちたいと願うなら、
私はそなたをこの背に乗せて何処へでも動き回るだろう。
その声に満足し、頷くと
青と赤の龍が交わったことで生まれた黄金の龍が体から溢れ、世界へと旅立ちました。
尊い方は言いました。
この国の色は黄金。
稲穂の輝きがこの国のオーラ。
海からもたらされる青い力は大地を抜けて天に昇り、
山から吹き上がる赤い力は大地を覆い海へと還っていく。
命の循環。
あの山の向こうの世界で青と赤の龍は出会いひとつとなった。
彼らは固く結びつき一つの力となった。
黄金の龍は目覚めた。
彼はやがてこの国を、そして世界を光輝く場所へと変えていくだろう。
そんな声を聞いた気がしました。