遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

拡大する意識の中で(2002年3月7日メルマガより)

2021-03-04 20:41:09 | メルマガ『翼をたたんで今日はお昼寝』より
おとぎばなしは続きます。

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石の声を聞いて病気が治るのなら本当に苦労しないと思う。
昔から語り継がれたそのチカラが本当なら、何故私の夫は死ななければならなかったのだろう。ひどく苦しんで、肉体が腐っていくような、ひどい痛みの果てに。
そのとき、石は何も語りかけてはくれなかった。私にわかったことはただひとつ、石は彼を救えない。

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私は彼のような人を2度と見たくない。
あんな苦しみを誰にも味合わせたくない。
だからこそ、あらゆる病気の根源をたつこととなる、人類の英知を集めて進められる遺伝子治療の研究に、人生のすべてを注いでいるのだ。
予言された世界の崩壊など本当は信じてはいない。そんなことを信じておびえて祈る時間があったら、ひとりでも多くの病気で苦しむ人々を、現実面で助けたいのだ。
石の声を聞くなんて、はるか遠い神話の世界の出来事なのだから。

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昨日もあの女の子が研究所にやってきた。
石が世界の崩壊を予言したと言っていた。
今度の満月の翌朝から、東の山に登ってくださいと、研究所の職員たちに言って歩いていた。
研究所の中に彼女の恋人がいるらしいが、彼も困惑している様子だった。
殆どの人が苦笑して見守る中で、何人かは彼女の話を聞いていた。
小声で、実はぼくも石の声を聞いたのですと答えていた人を見た。
石は石だ、ニンゲンじゃない。同じ言葉を話すはずもないのに。

そう思っていた。

あの子は頭がどうかしているのだ、かわいそうな子だと思っていた。
突然の轟音とともに建物ごとどこかに流されて、海に沈んで絶命したあと、こうして仲間たちの漂う姿を見ている自分に出会うまでは。

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【メルマガの続きはこちらから】

私は石の声を聞かなかった。
だけど、あの子の言うとおり、世界は水浸しになってしまった。
そして私は死んでしまった。
なのに、私はまだこの場所を漂っているのだ。
苦しみも悩みも、肉体からの痛みからも解き放たれた、とても自由な想いの中で。

私は、私であるという意識が薄らいでいくのを感じていた。
最初海の一部だった私はどんどん拡大していく。
海に漂う仲間たちとひとつに解けあって、どんどん拡大していく。
魚たち、沈んだ建物、これから世界を守っていくイルカたち。すべてが私とひとつになっていく。やがて私は海そのものとなり、大地や空になった。
想いがどんどん上昇していく。

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そして、宇宙にのぼりつめようとしたとき、あの子の姿を見た。
山の上で仲間たちと泣きながら街を見ていた。その向こうに、海と空に解けるような美しいオレンジ色の夕陽も見えた。
やがて私の意識が、太陽の中に解けていった。
私の一部が太陽となり、太陽が私の一部となった。
拡大して拡大して、やがて暖かく包み込まれるように…

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山の上で同じ夕陽を見ていたあの少女たち。彼らがこれから辿る運命を、なぜか私は知っていた。
そう、私はすべてを知っていた。
この人生を選んだのは私自身だし、私が自分であの場所に残って死を迎えたことも、すべて自分で決めたことだった。
私はここで、魂のことを忘れて生きることの愚かさを学んだのだ。
もう2度と忘れないと誓う。幾度生まれ変わっても、私は魂の事を忘れずに生きる。
そう、そのためにこの人生があったのだと、しあわせな思いのまま、私は宇宙に飲み込まれていった。

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物語はここまで

鮭の特集番組で、興味深い出来事が紹介されていました。

かつて人々は、自然に蛇行した川を直線にする工事をし、川を変化させました。そうすることで川や自然を管理できると考えたからです。
それから年月が経ち、川はただの水の流れではなく、森や海果ては大地で暮らす人々の血管の役目を果たしていたと科学的に立証されはじめました。
全身に栄養や酸素を運ぶ血管と、同じような存在だと。

血管をどんどん人工的なものに変換したことで、肉体が拒絶反応を示すかのように、自然も巡り巡って人類によくない影響を与え始めていたのです。
そのことに気付くと、大学の研究などをもとに、わざわざ直線にした川を、今度は自然に近づけるよう蛇行させる工事に着手しはじめました。

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一見、とても無駄なことに感じます。
蛇行していた川をわざわざまっすぐにし、今度はもとの形に戻そうと努力しているのですから。

でも、ふと思いました。
結果的に自然を壊していくことになった河川工事は、人類にとって無駄ではなかったと。
あの工事をした結果、魚が激減し森が枯れ始めた。
そのことを人類はわざわざ学んだのです。
頭で考えただけのシミュレーションではなくわざわざ自分たちの手で行動し、そのことを体験して気がついた。
<自然は自然のままの形が完璧>なのだと。
それは、とても大きなことに思えたのです。

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人間が手を加えることで自然が崩れ、自然の流れを止めてしまいました。
だから、一度は手を加えたものを、再び自然に近い形に戻そうと、今出来ることから始めているのです。それは、大きな一歩です。
なぜなら人類は、もう自然を壊す道を選ばなくなるからです。
そしてそれは、自然が完全に壊れてしまう前に始まっているのです。
これ以上後でも先でもない、ちょうどいいタイミングであるかのように。

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誰もがアタリマエに思うことは、わざわざ口に出して伝えようとしないものです。
そしてそれに年月が加わることで、どこかでアタリマエがアタリマエでなくなってしまった時、最初から存在していなかったかのように忘れ去られる。
そうしたことが多くなった気がしませんか?
忘れてしまったものは、思い出せなくても仕方ないのです。
だから、いちいち経験して、認識していく必要があるのです。

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そのために人類は、わざわざ自然を破壊し、そのためにこうむるであろう数々の災害を、あえて体験しているのです。
アタリマエすぎて忘れてしまったことを思い出すために。
体験したのですからもう思い出さなくても忘れたりはしないでしょう。
私たちは、あえて自然を壊して、自然のありがたみを再び自分のなかに刻み込んでいる、そんな気がしてなりませんでした。

あえて体験すること、そのことできっともう同じ過ちはしないでおこうと思うでしょう。
それが人類の本能のひとつだと思います。
それがほんとうに正しい道かどうかを確かめるための失敗なのだとしたら、それは失敗などという言葉では表現できなくなるでしょう。
それすらも、私たちに必要だから起きた、素晴らしい体験のひとつになるのだから。

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