まだまだファイターズのパ・リーグ制覇の興奮覚めやらぬ今日この頃ですが、今日は、ここのことろのエントリーで頻繁に登場している多部未華子ちゃんについて。
いまさらわたしが言うまでもないとは思うのですが、彼女の演技力には本当に作品ごとに感嘆させられているのです。
まず最初に観た『ルート225』
不可思議で不条理なパラレル・ワールドに迷い込んでしまった姉と弟の物語でしたが、この映画、ストーリーの面白さもさることながら、やっぱり姉弟役2人(多部未華子、岩田力)の演技力が絶品でした。
特に姉を演じた多部未華子の素晴らしさといったら、本当に際立っていました。
いまどきの中学生っぽく、いつもは何事にもちょっとつまらなさそうにしていて、特に弟にはお姉ちゃん風吹かせて威張っている。
気が強くて素直じゃなくて、でも本当は家族想いで弟のこともちゃんと気にかけていて、不可思議な世界に迷い込んでからも「しっかりしたお姉ちゃん像」を精一杯演じながら、その実やっぱり心細くて、弟の存在が心強くてありがたくてたまらない・・・
そんなやせ我慢してつっぱっている長女っぷりが、同じく長女のわたしには非常にツボに来まして、彼女のあまりに自然な演技に感情移入しまくりだったのでした。
この作品では中学3年生から高校1年生になる役でしたが、実際に撮影したのは2005年の春休みだったようなので、実年齢では高校2年生になる前の春休みのようです。
その少し前に撮った作品が、『ゴーヤーちゃんぷる~』
映画は観たんですがレビューを書いてないので少し説明しますと。
学校でシカトのターゲットになっている鈴木ひろみ(=多部未華子)は、ある日自分の代わりに次のターゲットとなるクラスメートのことを、「思いきりやりな!でないとチェンジしないよ」と他の生徒に言われて殴ってしまう…
自分だって今まで辛い思いをしてきたというのに、怯える彼女の目を見ながらも、イジメの連鎖を止められなかったことにやり切れなさを感じ、ひろみはそのことがきっかけで不登校になってしまうのです。
カメラマンだった父親は海に鯨の写真を撮りに行って帰らぬ人となり、母親は幼いひろみを残して家を出て行ってしまった。
そのことから、家では祖父母に何かと「あの女の血を引いているから」といわれのない視線に晒される。
学校にも家にも居場所のないひろみ…
ネットで知り合ったケンムン(=武田航平)というメル友から、彼がダイビングのインストラクターをする沖縄は西表島に来ないかと誘われるが、そこは実は、自分を捨てた母親の住む島でもあった…
そんなわけでひろみは西表島にケンムンと、そして母親に逢うために行くわけですが、そこで母(最初は母は娘だと気づかない)や島の様々な人々や出来事と触れあっていくうちに、その温かい輪の中でそれまで「生きていても意味はない、死んだ方がマシ」と考えていた彼女の心が次第に再生していくわけです。。
末期ガンでホスピスで自宅治療をしている島の男性のために、初めて本気で島を走るひろみ。
その男性との永遠の別れをきっかけに、それまで決して心の内を見せなかったひろみの心が解きほぐされ、初めて自分の感情を表に吐露する。。
だんだんと心が再生していくそのシークエンスが絶妙で、西表島の自然の豊かさも相まってじわじわと心に染みて来る物語でしたが、ここでも多部未華子のあまりに自然な、説得力ある演技に心が引き込まれたのでした。
いじめに遭っている頃の生気のない瞳、母を見つけ、でも名乗れない、名乗らないその気持ち、心の奥に仕舞い込んで来た感情を吐露する場面、彼女の涙に、これまでの人生がいかに痛々しいものだったのか手にとるようにわかる。。
でも島の人々の温かさに心がほぐれて、ラストに向かうにつれ表情と瞳に徐々に明るい光が宿って行く過程は、見事でした。
『ルート225』が特別よかったわけではなく、その前に撮った作品でもこれだけのレベルなのだから、彼女の演技力はもはや揺るぎないもの、疑いようがないということだと思う。
映画界から引く手数多のラブコールがあるというのも頷けます。
そしてその後、昨年の夏休みに撮り、この2作品に比べて少し大人っぽくなった今回の『夜のピクニック』・・・(レビューこちら)
彼女の魅力があの瞳、「目力」にあるのはいうまでもないと思うのですが、それ以上に表情ひとつとっても、醸し出す雰囲気が本当に自然体で、まるで「本物のその子」がいるようにセリフで語らなくとも心情が手に取るように伝わるところにあると思うのです。。
豊かな感情表現とともに、特に生き生きとした生命力を感じさせる本当に自然なセリフ回しが秀逸。
声そのものも、とても澄んでいて聴いている人の心に心地よく響いてくる。。
適格に伝える言葉を持たないのがもどかしいんですが、もちろん演技の達者な若手の役者さんは他にも大勢いると思うけど、彼女の場合、「演技をしている」「セリフを言っている」そんな感じすらしないんですよね。
それなのに、彼女の演じる主人公に釘付けになって、いつの間にか感情移入している自分がいる・・・
何げないセリフを呟く、そのか細い声ひとつにもものすごい説得力があって、2005年に「第15回 日本映画批評家大賞新人賞」「第48回 ブルーリボン賞新人賞」と立て続けに受賞するなど、彼女が映画界に欠かせない存在なのだと実感するのです。
『ルート225』の中村義洋監督が、彼女についてこう言っていました。
「余計なモノが入っていないというか、(彼女の持っているモノは)生まれついてのモノではないか。そしてそれはいくつになってもそのままなんじゃないか」
現在彼女は高校3年生だそうですが、わたしが今まで映画で観た彼女は高校1~2年生の彼女なわけで、なんだか彼女は今ものすごい勢いで成長している気がするのです。
でもできればどうか今の瑞々しい感性がずっと損なわれないように、できるだけ彼女の周りの時間はゆっくりと流れて欲しい!彼女が少しづつ大人になっていく過程が見たい!!
(できればずっと高校生でいてほしい!←勝手^^;;;)
・・・そんなふうに思う“俳優”さんは、もしかしたら初めてかも。
とりあえず彼女をご存知なかった人は、これを機会にちょっと気にして見てみてくださいね~(^^;;;
今テレビCMでは、ヤマザキの中華まん?とかいろいろ出ているみたいです。
多部未華子オフィシャルWeb
▼1989年(平成元年)1月25日生まれ、東京都出身、血液型O
▼身長158cm S23.5
▼趣味:ジャズダンス・吉本新喜劇鑑賞・音楽鑑賞
▼特技:ダンス(ジャズ・タップ)・水泳
お笑いが好きだという彼女。
そういえば、『ピクニックの準備』では、コミカルな演技もしていて、コメディエンヌの才能もありそうです。
いまさらわたしが言うまでもないとは思うのですが、彼女の演技力には本当に作品ごとに感嘆させられているのです。
まず最初に観た『ルート225』
不可思議で不条理なパラレル・ワールドに迷い込んでしまった姉と弟の物語でしたが、この映画、ストーリーの面白さもさることながら、やっぱり姉弟役2人(多部未華子、岩田力)の演技力が絶品でした。
特に姉を演じた多部未華子の素晴らしさといったら、本当に際立っていました。
いまどきの中学生っぽく、いつもは何事にもちょっとつまらなさそうにしていて、特に弟にはお姉ちゃん風吹かせて威張っている。
気が強くて素直じゃなくて、でも本当は家族想いで弟のこともちゃんと気にかけていて、不可思議な世界に迷い込んでからも「しっかりしたお姉ちゃん像」を精一杯演じながら、その実やっぱり心細くて、弟の存在が心強くてありがたくてたまらない・・・
そんなやせ我慢してつっぱっている長女っぷりが、同じく長女のわたしには非常にツボに来まして、彼女のあまりに自然な演技に感情移入しまくりだったのでした。
この作品では中学3年生から高校1年生になる役でしたが、実際に撮影したのは2005年の春休みだったようなので、実年齢では高校2年生になる前の春休みのようです。
その少し前に撮った作品が、『ゴーヤーちゃんぷる~』
映画は観たんですがレビューを書いてないので少し説明しますと。
学校でシカトのターゲットになっている鈴木ひろみ(=多部未華子)は、ある日自分の代わりに次のターゲットとなるクラスメートのことを、「思いきりやりな!でないとチェンジしないよ」と他の生徒に言われて殴ってしまう…
自分だって今まで辛い思いをしてきたというのに、怯える彼女の目を見ながらも、イジメの連鎖を止められなかったことにやり切れなさを感じ、ひろみはそのことがきっかけで不登校になってしまうのです。
カメラマンだった父親は海に鯨の写真を撮りに行って帰らぬ人となり、母親は幼いひろみを残して家を出て行ってしまった。
そのことから、家では祖父母に何かと「あの女の血を引いているから」といわれのない視線に晒される。
学校にも家にも居場所のないひろみ…
ネットで知り合ったケンムン(=武田航平)というメル友から、彼がダイビングのインストラクターをする沖縄は西表島に来ないかと誘われるが、そこは実は、自分を捨てた母親の住む島でもあった…
そんなわけでひろみは西表島にケンムンと、そして母親に逢うために行くわけですが、そこで母(最初は母は娘だと気づかない)や島の様々な人々や出来事と触れあっていくうちに、その温かい輪の中でそれまで「生きていても意味はない、死んだ方がマシ」と考えていた彼女の心が次第に再生していくわけです。。
末期ガンでホスピスで自宅治療をしている島の男性のために、初めて本気で島を走るひろみ。
その男性との永遠の別れをきっかけに、それまで決して心の内を見せなかったひろみの心が解きほぐされ、初めて自分の感情を表に吐露する。。
だんだんと心が再生していくそのシークエンスが絶妙で、西表島の自然の豊かさも相まってじわじわと心に染みて来る物語でしたが、ここでも多部未華子のあまりに自然な、説得力ある演技に心が引き込まれたのでした。
いじめに遭っている頃の生気のない瞳、母を見つけ、でも名乗れない、名乗らないその気持ち、心の奥に仕舞い込んで来た感情を吐露する場面、彼女の涙に、これまでの人生がいかに痛々しいものだったのか手にとるようにわかる。。
でも島の人々の温かさに心がほぐれて、ラストに向かうにつれ表情と瞳に徐々に明るい光が宿って行く過程は、見事でした。
『ルート225』が特別よかったわけではなく、その前に撮った作品でもこれだけのレベルなのだから、彼女の演技力はもはや揺るぎないもの、疑いようがないということだと思う。
映画界から引く手数多のラブコールがあるというのも頷けます。
そしてその後、昨年の夏休みに撮り、この2作品に比べて少し大人っぽくなった今回の『夜のピクニック』・・・(レビューこちら)
彼女の魅力があの瞳、「目力」にあるのはいうまでもないと思うのですが、それ以上に表情ひとつとっても、醸し出す雰囲気が本当に自然体で、まるで「本物のその子」がいるようにセリフで語らなくとも心情が手に取るように伝わるところにあると思うのです。。
豊かな感情表現とともに、特に生き生きとした生命力を感じさせる本当に自然なセリフ回しが秀逸。
声そのものも、とても澄んでいて聴いている人の心に心地よく響いてくる。。
適格に伝える言葉を持たないのがもどかしいんですが、もちろん演技の達者な若手の役者さんは他にも大勢いると思うけど、彼女の場合、「演技をしている」「セリフを言っている」そんな感じすらしないんですよね。
それなのに、彼女の演じる主人公に釘付けになって、いつの間にか感情移入している自分がいる・・・
何げないセリフを呟く、そのか細い声ひとつにもものすごい説得力があって、2005年に「第15回 日本映画批評家大賞新人賞」「第48回 ブルーリボン賞新人賞」と立て続けに受賞するなど、彼女が映画界に欠かせない存在なのだと実感するのです。
『ルート225』の中村義洋監督が、彼女についてこう言っていました。
「余計なモノが入っていないというか、(彼女の持っているモノは)生まれついてのモノではないか。そしてそれはいくつになってもそのままなんじゃないか」
現在彼女は高校3年生だそうですが、わたしが今まで映画で観た彼女は高校1~2年生の彼女なわけで、なんだか彼女は今ものすごい勢いで成長している気がするのです。
でもできればどうか今の瑞々しい感性がずっと損なわれないように、できるだけ彼女の周りの時間はゆっくりと流れて欲しい!彼女が少しづつ大人になっていく過程が見たい!!
(できればずっと高校生でいてほしい!←勝手^^;;;)
・・・そんなふうに思う“俳優”さんは、もしかしたら初めてかも。
とりあえず彼女をご存知なかった人は、これを機会にちょっと気にして見てみてくださいね~(^^;;;
今テレビCMでは、ヤマザキの中華まん?とかいろいろ出ているみたいです。
多部未華子オフィシャルWeb
▼1989年(平成元年)1月25日生まれ、東京都出身、血液型O
▼身長158cm S23.5
▼趣味:ジャズダンス・吉本新喜劇鑑賞・音楽鑑賞
▼特技:ダンス(ジャズ・タップ)・水泳
お笑いが好きだという彼女。
そういえば、『ピクニックの準備』では、コミカルな演技もしていて、コメディエンヌの才能もありそうです。
めっちゃかゎぇぇ★
多部未華子ちゃん、本当に可愛いですよねー
可愛いだけじゃなくて、本当に巧い!
いや、巧い若手俳優さん他にもたくさんいらっしゃいますが、多部ちゃんほどリアルな女優さんはなかなかいませんね。
実はここ1ヵ月ほど、「多部未華子」を検索してこのエントリーに訪れる方が毎日少なくとも10数名いらっしゃいます。
ようやく世の中の多くの方に認知され始めたかーと嬉しくなります。
今のまま、ピュアでリアルな多部ちゃんのままでずっといてほしいですわ。
ご訪問ありがとうございます。
しかしながら、すんません、わたし多部未華子ちゃんの関係者ではないので、住んでいる場所などは全然わかりません。
でも高校も大学も東京だし、少なくとも東京かその近隣に住んでいるんじゃないでしょうかね。
って、そんなことはおわかりですよね?(^^;;;;;
妄想少女っぷりが本当に可愛いですよね。