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魂そのものを投げたジョニー

2008-03-18 02:35:54 | I love Baseball
2008年3月15日(土)の楽天イーグルスとのオープン戦@千葉マリンスタジアムにて、ジョニーこと黒木知宏氏の現役引退セレモニーが行われた。
魂そのものを投げていたような投球が心に残る、ドラマチックな選手だったジョニー。
オープン戦にもかかわらずこの日のマリンスタジアムは満員の観客で、早朝から外野スタンドの席を確保するために集まったファンの数は、それはもうびっくりするほどでした。。





結局、2005年8月28日の千葉マリンスタジアムでの復活劇が、本当の意味で一軍で魅せた最後の勇姿となってしまったジョニー。。
でも、ジョニーほどマリーンズファンのみならず、パ・リーグファンの心を掴んだエースは、ドラマを感じさせたエースはいないんじゃないかと思う。

引退セレモニーで流れた、まるでテレビ朝日の「Get Sports」のエンディングのようなVTRには、いくつかの名勝負、本当に忘れられないドラマが記録されていて、立ち会った誰もが胸を熱くしながら涙して見ていたのではないでしょうか。


なんといっても一番のドラマは、1998年7月7日のプロ野球新記録となった「千葉ロッテ17連敗目」のオリックスとの対戦。

あと1アウトを取れば悪夢から解き放たれるというその1球を、オリックスの助っ人外国人ブリアムに2ランされて同点、その後延長にもつれ込んで最終回に満塁弾を打たれて17連敗が決まったあの夜。。
あの試合はめずらしく全国放送されたので、TVの前でジョニーのうなだれた姿に泣いた人も多いと思う。

でもあの日、TVを見ながらマリーンズのサポーターの、他チームファンとは一線を画する振る舞いに感動していて、わたしはちょっと羨ましかった。
そしてあの日はある意味本当のマリーンズが誕生した日、現在のマリーンズの姿に生まれ変わった日のような気がする。。
それくらい強烈な出来事だった。


対戦相手としては、イチローくんとの対峙が想い出深い。
特にこの試合では、三振を期したイチローくんに、ジョニーが
「お前、あれわざと空振りしただろう」
と訊いていて、イチローくんはそれに
「何言ってんだ、おまえにそんな失礼なことしないよ」
と答えている。
そしてイチローくんはインタビューでこう言っている。
「誇りをかけて挑む相手は・・・黒木でしょうね。なんか気持ちが入っている」

1999年は、怪物松坂くんとの息詰まる名勝負を展開していたし、なんだか、あの頃は本当に熱かったなぁ。。

でもわたしが一番印象深いのは、01年の7月に肩を壊すまでの、その年の躍動感のある投球についてです。
戦う前から「今日は相手が黒木じゃ負けても仕方がない」と思わせるだけの、空気を切り裂くような、初速より終速の方が速いんじゃないかと思うようなキレのあるストレートには、いつも鳥肌立ってました。


あの頃のジョニーにはもう戻れないのはわかっているのだけど、本当に燃え尽きたのかなーとはどうしても思ってしまう。
でも、きっとジョニーなりの決断のプロセスがあったに違いない。

でも、VTRの後に「マリーンズの先発ピッチャー、黒木」とコールされてマウンドにゆっくりと上がったジョニーの投げた、渾身の17球。
サブロー、磯辺、福浦とのこの真剣勝負には、まだまだやれそうな雰囲気が漂ってました。
小宮山みたいに1年休んでからまた復帰、なんてないだろうなーとは思いつつ、ちょっと期待してしまうほどの出来にわたしには思えてなりませんでした。。



ということで、この日あまりにたくさん写真を撮ったので、ちょっと整理するのに時間かかったんですが、たくさん載せてもなんなので少しだけ紹介します。


この日、3人のバッターに投げた投球フォーム









2人の愛娘からの花束贈呈と見つめるマー・リーン・ズーちゃん


ライトスタンドの前で胴上げ・・・



このあと選手たちの花道を歩きながら1人1人と握手をし抱擁を交わして別れを惜しんだとき、マリンのビジョンには映画版「あしたのジョー」のテーマが流れたのだけど、これがまた泥臭くて洗練されてなくてでも純粋で、ジョニーにぴったりでした。



今後は解説者として野球の魅力を伝えてくれるというジョニー。。
本当に魂そのものを投げていたような、熱い野球を見せてくれてありがとう。
そのスタイルは、決して忘れない。
どうか、これからの第2の人生にも幸がありますように・・・





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