「自分の記憶に残らなくても、
みんなの記憶に刻んでやれよ」
学生プロレスが舞台なのでプロレスが苦手の人にはあまり食指は動かないかもしれないし、おまけに主人公が記憶障害ともなると、お涙ちょうだい的なお話かと思われて敬遠する向きもいるかもしれない。
でも、観た人のほとんどが、意外にもものすごい拾いモノだったと思ったのではないでしょうか。
予告編などで大方のあらすじは窺い知れたものの、実際は予想以上の感動だった。
ただの重度の記憶障害の闘病映画でもなく、また単にスポ根的カタルシスを感じるだけの映画でも、もちろんふざけたおバカムービーでもなかった。
眠るとその日のことを忘れてしまうという障害を抱えた青年の、学生プロレスを通じて生きる実感を取り戻していく青春ストーリー・・・
最近の自分の映画チョイスの目はけっこう冴えているかも、とニヤリとほくそ笑んでしまったほどとてもイイ映画だったのでした。。
わたしがこの映画が気になったきっかけは、プロレス研究会のマネージャー役のサエコが、ちょうどファイターズのダルビッシュ選手との交際が明るみになった頃に北海道でロケをしていた映画で、当時そのニュースが流れたことから。
おそらく安定期に入っていない妊娠初期の頃で、きっと身近な人の中には心配する声もあったんじゃないかと思うのだけど、ダルビッシュくんは（もちろんすごく心配はしたのだろうけど）止めろと言わなかった。。
その気持ちを想像するに、たぶん女優としてサエコがこの役をどうしてもやり遂げたいという、この映画に対する強い思い入れを尊重したからなんじゃないかなーと思うのです。
実際途中からつわりもひどくなったようで、妊娠が発覚したことで周りに迷惑をかけることを不安に思っていた中、出演者やスタッフ全員に温かく迎えられ支えられたと本人のブログにもあって、そんなところにも全員で北海道に合宿しながら撮ったという、この映画の関係者皆の強い連帯感が感じられて、きっと熱くてイイ映画に違いないと思った所以なのでした。
そして実際、「泣いて笑って感動して、最後は爽快な気分になれる」熱くてイイ映画でした。
サエコもとてもイイ役でしたよね・・・特にバスの告白のシーンは泣けたー！
大学在学中にも司法試験に合格できるのではと言われている、天才五十嵐こと五十嵐良一（＝佐藤隆太）は、廃部寸前のプロレス研究会に入部する。
事あるごとにメモを取り、ポラロイドカメラで部員たちの姿や練習風景を撮影する真面目な彼だが、何故か学生プロレスで大事な「段取り」が覚えられない。
実はそれには深いワケがあった・・・
「段取り」が覚えられないから、負けるはずの試合にガチンコ勝負をしてうっかり勝ってしまい、人気レスラーになっていく五十嵐扮する「マリリン仮面」。
実は彼は以前事故によって頭を打ち、一晩眠るとその日の新しい記憶が消えてしまうという「高次脳機能障害」を負っていたんです。
それで毎日明日の自分のために日記とカメラを使って記録をつけ、そして毎朝事故に遭ってから昨日までの自分を復習するという努力を続けていた。。
一からスタートする初めてだらけの毎日。
最初はひた隠していたのが、ある日一部の部員の知るところとなって、でもプロレスを続けたいからと他の皆には黙っていてくれるように懇願するのです・・・なぜなら
頭は覚えていなくても、身体が覚えているから！
生きている実感が得られるから！
何をやっても、どんなに楽しくても次の日には忘れてしまう・・・
もし自分がそうなったらと思うと心が重くなるけれど、映画ではそんなシリアスでナーバスな側面もキッチリ描かれつつ、学生プロレスのいい意味でのおバカ加減も満載で、泣けるのにメチャクチャ笑えるシーンもいっぱいでした。
散りばめられた切ない恋愛模様に当事者たちを想って涙がこぼれ、父親との葛藤に胸が痛む。。
そしてクライマックスのプロレスシーンで奇跡が起きた時、父との和解、仲間たちとの友情、その全てが昇華されて、爽やかな感動で胸がいっぱいになるのでした。。
佐藤隆太がとにかくよかったです。。
そしてサエコを始め、父親役の泉谷しげる、向井理くんなど脇役たちも素晴らしく、そしてなんといっても見ているわたしの体も痛くなるようなハードなプロレスシーンの、吹き替え＆ＣＧなしのガチンコ勝負にも燃えました！
ドロップキックに鳥肌立ってしまったし、相手のシーラカンズの決めポーズもメチャクチャ笑ってしまったし。
流血するばかりのプロレスが苦手だったはずなのに、映画『力道山』を観た時にも興奮したわたしは、もしかしてプロレス好きだったのかも。（^^;;;
・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★★（８０点／１００点満点）
※まさに作り手たちがガチンコで勝負してきた、その心意気がビンビン伝わってくる映画だったのでした。
←ひっそりと参加中♪_(-_-)_ペコリ
当ブログの【映画レビューＩＮＤＥＸ】
みんなの記憶に刻んでやれよ」
学生プロレスが舞台なのでプロレスが苦手の人にはあまり食指は動かないかもしれないし、おまけに主人公が記憶障害ともなると、お涙ちょうだい的なお話かと思われて敬遠する向きもいるかもしれない。
でも、観た人のほとんどが、意外にもものすごい拾いモノだったと思ったのではないでしょうか。
予告編などで大方のあらすじは窺い知れたものの、実際は予想以上の感動だった。
ただの重度の記憶障害の闘病映画でもなく、また単にスポ根的カタルシスを感じるだけの映画でも、もちろんふざけたおバカムービーでもなかった。
眠るとその日のことを忘れてしまうという障害を抱えた青年の、学生プロレスを通じて生きる実感を取り戻していく青春ストーリー・・・
最近の自分の映画チョイスの目はけっこう冴えているかも、とニヤリとほくそ笑んでしまったほどとてもイイ映画だったのでした。。
わたしがこの映画が気になったきっかけは、プロレス研究会のマネージャー役のサエコが、ちょうどファイターズのダルビッシュ選手との交際が明るみになった頃に北海道でロケをしていた映画で、当時そのニュースが流れたことから。
おそらく安定期に入っていない妊娠初期の頃で、きっと身近な人の中には心配する声もあったんじゃないかと思うのだけど、ダルビッシュくんは（もちろんすごく心配はしたのだろうけど）止めろと言わなかった。。
その気持ちを想像するに、たぶん女優としてサエコがこの役をどうしてもやり遂げたいという、この映画に対する強い思い入れを尊重したからなんじゃないかなーと思うのです。
実際途中からつわりもひどくなったようで、妊娠が発覚したことで周りに迷惑をかけることを不安に思っていた中、出演者やスタッフ全員に温かく迎えられ支えられたと本人のブログにもあって、そんなところにも全員で北海道に合宿しながら撮ったという、この映画の関係者皆の強い連帯感が感じられて、きっと熱くてイイ映画に違いないと思った所以なのでした。
そして実際、「泣いて笑って感動して、最後は爽快な気分になれる」熱くてイイ映画でした。
サエコもとてもイイ役でしたよね・・・特にバスの告白のシーンは泣けたー！
大学在学中にも司法試験に合格できるのではと言われている、天才五十嵐こと五十嵐良一（＝佐藤隆太）は、廃部寸前のプロレス研究会に入部する。
事あるごとにメモを取り、ポラロイドカメラで部員たちの姿や練習風景を撮影する真面目な彼だが、何故か学生プロレスで大事な「段取り」が覚えられない。
実はそれには深いワケがあった・・・
「段取り」が覚えられないから、負けるはずの試合にガチンコ勝負をしてうっかり勝ってしまい、人気レスラーになっていく五十嵐扮する「マリリン仮面」。
実は彼は以前事故によって頭を打ち、一晩眠るとその日の新しい記憶が消えてしまうという「高次脳機能障害」を負っていたんです。
それで毎日明日の自分のために日記とカメラを使って記録をつけ、そして毎朝事故に遭ってから昨日までの自分を復習するという努力を続けていた。。
一からスタートする初めてだらけの毎日。
最初はひた隠していたのが、ある日一部の部員の知るところとなって、でもプロレスを続けたいからと他の皆には黙っていてくれるように懇願するのです・・・なぜなら
頭は覚えていなくても、身体が覚えているから！
生きている実感が得られるから！
何をやっても、どんなに楽しくても次の日には忘れてしまう・・・
もし自分がそうなったらと思うと心が重くなるけれど、映画ではそんなシリアスでナーバスな側面もキッチリ描かれつつ、学生プロレスのいい意味でのおバカ加減も満載で、泣けるのにメチャクチャ笑えるシーンもいっぱいでした。
散りばめられた切ない恋愛模様に当事者たちを想って涙がこぼれ、父親との葛藤に胸が痛む。。
そしてクライマックスのプロレスシーンで奇跡が起きた時、父との和解、仲間たちとの友情、その全てが昇華されて、爽やかな感動で胸がいっぱいになるのでした。。
佐藤隆太がとにかくよかったです。。
そしてサエコを始め、父親役の泉谷しげる、向井理くんなど脇役たちも素晴らしく、そしてなんといっても見ているわたしの体も痛くなるようなハードなプロレスシーンの、吹き替え＆ＣＧなしのガチンコ勝負にも燃えました！
ドロップキックに鳥肌立ってしまったし、相手のシーラカンズの決めポーズもメチャクチャ笑ってしまったし。
流血するばかりのプロレスが苦手だったはずなのに、映画『力道山』を観た時にも興奮したわたしは、もしかしてプロレス好きだったのかも。（^^;;;
・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★★（８０点／１００点満点）
※まさに作り手たちがガチンコで勝負してきた、その心意気がビンビン伝わってくる映画だったのでした。
←ひっそりと参加中♪_(-_-)_ペコリ当ブログの【映画レビューＩＮＤＥＸ】
最近お気に入りのブログがあるの。
「ニコ兄さんといっしょ http://e-suncube.cocolog-nifty.com/blog/」
っていうブログで、この方、国家試験採点で落ちたとわかったとたん
理学療法士になるのをやめちゃうことにした！
というなんとも潔い方で
（でも読み進むとずっとやめたかったらしい・・・）
彼が先日、この、ガチボーイを見たとブログに書いていて
ちょーっと、この映画に興味をもったとたん
るーるーちゃん、早速、見てるし！（笑）
あたしのほうは、昨日、ジプシーキャラバンという映画を見てきました。
明日は、潜水艦～見てこようかな～14日までだしな～って気持ちです。
ガチボーイも、見るゼ
ニコ兄さん、覗いてきましたわ♪
５年も頑張ったのにやめちゃうなんてと、傍から見る分にはもったいないなーと思うものの、やはりそれだけ大変な仕事なんだろうね。。
峯子ちゃんはホント、スゴイよ。
ところでこの『ガチ☆ボーイ』、かなりよかったですわ。
学生プロレスが舞台だし、実際最初の方はおバカ映画っぽい雰囲気がムンムンなんだけど、そのおバカ加減がイイ感じで、シリアスな部分や切ない部分とのバランスが絶妙でした。
ホント辛くて切なくてすっごく泣けちゃうんだけど、でもいわゆる難病モノなのにただ悲しいだけじゃない、笑って爽やかになる映画でしたわ。
ぜひぜひお勧めですよん。
それで『ジプシーキャラバン』観たんだ。
ノーマークでしたわ。
『潜水艦～』も評判いいから気になりつつも、今週特に他にも観たい映画がてんこ盛りで無理っぽいので、どこかでリバイバルチックにやるときか、DVDでも出たら観ようかと思いますわ。
気になっているところです。。。
そっかーサエコ出ているんですね。もうそろそろ産まれたりするのかなー？？
今月はそーんなに「観たい！！」って思える映画がいっぱいなワケじゃないんだけど、
花粉がいっぱいとんでいるので２時間劇場にいるのが結構辛くて、、、
今日はお天気がすごく良いみたいだから心配ですぅ～
そうなんですよ、サエコが北海道で映画を撮っているというニュースが流れた時から注目はしていたものの、実は当初はもう少しおバカ映画かと思っていたんだけど、予告編観てさらに気になって実際鑑賞したらものすごく心が揺さぶられましたわ。
わたしが観た日はお客さんも満員というほどではなくて、きっと見ず嫌いというか端から敬遠している人も多いんじゃないかなーと思います。
でも、観た人はだいたいが「思っていた以上にスゲエ」って思ったんじゃないかなーと。
ところできららさんは花粉症なのねー
わたしは今のところ大丈夫なんだけど、今日あたりはなんだか目がチカチカ、鼻もなんとなーくムズムズというか違和感を感じたのよー。
なんだか今年はヤバイかもって感じですわ。
プロレスの場面から，
みんなの連帯感が感じられて好印象。
良い映画でしたね，ほんと！
見ず嫌いな人がいるのも理解できるタイプの映画でしたけど、観た人はやっぱりそう思った人が多いんじゃないかなーと思いますよね。
そうそう、連帯感がビシバシ伝わってきましたよね。
サエコさんがお好きなのですね（＾＾）
彼女のイメージはどうしても「妖怪コントラバス」になっちゃって（笑）
名札をしっかり縫いつけたジャージが可愛かったですね。
バスでの「こめんなさい」は切なかった（＞＜）
いや～、サエコが好きってわけじゃなくて、ファイターズファンなのでダルビッシュくんが好きなんです。（^^;;;
でも、結婚することになって本人のブログとか見ていると、なんだかイイ子なんだなーとは思いました。
そんなわけで、サエコのこれまでの作品てドラマの「のだめカンタービレ」とか「ドラゴン桜」くらいしか知らないので、「妖怪コントラバス」ってなんだか凄そうですね。（^^;;;
ただ、本当にバスのシーンは泣けました。
サエコが妊娠初期だったとは知らなかったです----
と、書こうとしたら、とんでもないことに（汗）。
お手数おかけしますが、削除お願いします。
サエコといえば『NANAーナナー』のときの印象が強いです。
あの声は忘れられません。