ジョニー不死鳥のごとく～復活劇の似合うマリンスタジアム～

他球団の試合だろうが、駆け付けたいシーンがある。
他球団の選手だろうが、見届けたい姿がある…


昨日のジョニーの復活劇は、パ・リーグファンなら誰もが、できることならスタジアムに足を運びたかったと思ったにちがいない。
わたしも切望していたけれど、残念ながら丸一日実家の用事で果たせず…
おまけにへとへとになって帰って来たので、眠くて眠くてスポーツニュースすら満足に見れませんでした…（涙）

思えばジョニーが右肩に違和感を感じたという2001年、あの年のジョニーは怖いくらいに球がキレていた。
手元でキュッといきなり速度を上げるような感覚。
「今日はジョニーじゃしょうがない」
と、負けても諦めがつくような凄みがあった。
（もちろんハムの選手はきりきり舞い・苦笑）

開幕からたしか６連勝くらいしていて、チームの不振に１人で抵抗していたような印象だった。
そして１人で責任を背負い込み、違和感を感じながらマウンドに上がっていたと後から知った。

右肩故障でその年の復帰が絶望となり、その治療法に「手術をしない方法」を選んだとき、正直手術をした方が早く治るんじゃないかと心配したが、本人と医者の先生にしかわからないことなので見守った。

あれから４年の歳月が経ったのか。。（遠い目）

昨年の東京ドームでのガンちゃんとの対決も素晴らしかったけど、あのときはガンちゃんにうるうるきて、
「ジョニーは次回頑張って！」
とエールを送ったのものだった。
なんていうんだろう、アノ時アノ場所はガンちゃんのモノだったからだ。
でもその後なんとか勝利がついたアウェーでのインタビューでも、やっぱり少し場違いな感じがした。

やはりこの男には千葉マリンスタジアムが似合っている。
千葉マリンで復活してこそ絵になる気がするのだ。
そして昨日の、あの大観衆。
あれだけのファンに愛されるジョニーが、人として本当に羨ましい…
長い時間かかってしまったけど、本当にお帰りなさい、ジョニー


そして、なぜか千葉マリンはメモリアルな試合がよく似合う。
昨日のマリンスタジアムも素晴らしかった。

思えば日本ハム時代の与田剛が、リハビリの末に1620日ぶりに１軍のマウンドに上がったのも、千葉マリンスタジアムだった。
“復活”とは呼べない登板だったかもしれないけれど、あの時も、敵味方関係なくスタジアム全体が与田１人に集中していた。

それから復活劇ではないけれど、落合現中日監督の引退も、千葉マリンでの試合だった。
最後の試合だからと、上田監督（当時）がスタメンで起用しようとしたけれど、落合が断わって、たしか途中で代打で登場した気がする。
ファーストゴロかなにか、とにかく１塁まで走って戻ってくる時に、後ろからライトスタンドのライトだったのか、デーゲームの太陽の光だったのか今ではよく覚えてないけれど（あれ？あの日は小雨だったかな？）、とにかくその日内野で観戦したわたしの目には、落合が光に包まれながら戻ってくるように見えたのだっだ。

嗚呼そうだ、上田監督の最後の試合も千葉マリンだ！
試合が終わって、ハムファンは応援団と一部のファン以外は帰路につく中、マリーンズのファンがほとんど残ってくれて、わたしたちハムファンがなんだか気恥ずかしくてできなかった「上田コール」を、延々とやってくれたのだ。
２０～３０分？もっと経った頃だっただろうか？
上田監督がそれに気づいて、戻って来てもう一度お別れの挨拶をしてくれたんだったなぁ。。

偶然なのかもしれないけれど、たまたまわたしが観に行けるスタジアムで起きた出来事だから鮮明に覚えているだけなのかもしれないけれど、心に残るメモリアルな試合は千葉マリンのことが多い気がして、何か因縁のようなものを感じてしまう。。
千葉マリンスタジアムも、どうもありがとう。