ホームタウンディシジョン？

横浜アリーナで行われたプロボクシングＷＢＡライトフライ級王座決定戦で、亀田興毅選手（協栄ジム）が、かなり微妙な判定でしたがとりあえず勝ちました。。



正直格闘技系はほとんど興味がなく、今夜の試合もすっかり忘れていたところ、某所で友人が
「ＴＢＳ引っぱり過ぎー。８時５０分まで別のチャンネル見ろってことかー!?」
と叫んでいて、なんのことやらとチャンネルを合わせた次第。
ちょうど両選手入場の場面でした。。

ファイターズも終盤の佳境で、勝ち越せるかと切羽詰まった状況だったのですが(^^;)、せっかくなのでチャンネルを時々変えつつもそのまま見ていたら、
Ｔ － ＢＯＲＡＮの「君が代」が…
プロの歌手とは思えなかったのは、わたしだけではありますまい。。





亀田選手、試合前からかなり緊張の面持ちで、普段とはやはり違う感じ。。
１Ｒでいきなりダウンを喫し、ラウンド間のコーナーでもなんとなく力が抜けてしまっているような正気でないような顔をしていて、そういう意味では「よく１２Ｒまで持ったなー」と評価したいところですが…


全くの素人なので判定の基準もわからないんですが、見た感じ全体の印象では相手のファン・ランダエタ選手（ベネズエラ）の方が完璧に有利に思いました。。
っていうか、最後の１１、１２Ｒは、亀田選手完全に足止まってましたよね？
打たれたくなくて相手に抱きついて引き離される、というのを繰り返していたし。

それから気になったのは、最近のボクシングはあまりフットワークとか使わないのでしょうか？
足がリングに生えてしまったみたいに動きが少なかっし、相手のランダエタ選手にはいろいろな攻めのパターンが見えたけれど、亀田選手はバリエーションが少なくて、これから防衛戦でいろいろな相手と闘うにあたって大変そう。


それにしても実況のアナウンサーも最後の方は「とにかく最後までダウンせずに闘って、次に繋げましょう」みたいなことを言って、かなりトーンの低い負けモード全開だったのが、チャンピオンのコールを聞くやいなや絶叫。。（-_-;）
亀田選手本人もかなりヤバイモード入っていたのにねぇ。


こういうのがホームタウンディシジョンというのでしょうか？
最初から「ＫＯでダウンさえしなければ亀田の勝ち」という筋書きがあったとしか思えない関係者のコメント…
もしかしたらランダエタ選手も、「ＫＯしないと勝てない」という覚悟はあったのかな？
プロボクシング界では興行権を持つジム側が強いという悪しき？慣習がある限り、世界チャンピオンの定義にも疑問が出てきますね。
って、素人のわたしが言うのもなんですが。（^^;;;


まぁなんにしても、勝ったからこそ次があるわけで。
本当の意味で真価が問われるのはこの先の防衛戦からですね。
そういう意味ではかえって亀田選手は重いモノを背負わされた感じがします。。
今度こそ誰にも文句を言わせない形で、真のチャンピオンになってください。

っていうか、たぶんなんだかんだなれるような気がする。
「初戦だけがヤバかった」と後から胸をホッとなで下ろす感じで。