映画『M:i:III』

トム・クルーズのオーラ全開♪
あらためて彼の役者魂と、類い稀なるその才覚に脱帽してしまいました。。



ＴＶシリーズの「スパイ大作戦」がとにかく大好き♪
トムプロデュースの第１作目が期待を裏切らない出来だったのですっかり心酔して以来、なんだかんだでどうしても期待してしまうシリーズ。

今回のイーサン・ハントはすでに一線を退いて後輩を指導する立場にあるのに、またもや現場にかり出され信じられないような「不可能過ぎるミッション」に挑戦する。
自分の正体を明かせない婚約者のジュリア（＝ミシェル・モナハン）をも巻き込んで。。


　　　　　　


３作目の今作の監督は、Ｊ・Ｊ・エイブラムス。
え、誰？というくらい初めて聞く名前で（といってもそんなに映画監督に詳しいわけじゃないけど^^;）、ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウーといった超超個性派監督が撮った後だからちょっと地味感満載でしたが、実は今巷で大ブームらしいアメリカのドラマ「ＬＯＳＴ」を撮っている監督さんらしく、なんと長編映画は初めてなのだそうですが、なかなかどうして見事でした。


次から次へとワクワクハラハラが押し寄せて来て、本当に息をつくヒマもなく一気に突っ走る感じ。
後から考えて「アレはどうしてだったっけ？」「なんでわざわざあんなことするの？」なんて部分がちょっとくらい出て来ても、最後まで考えているヒマを与えてくれません。（笑）
特に冒頭のいきなり観客を出し抜くようなシーンに、しょっぱなから惹き付けられてしまいました。


というか、ああいうのがアメリカで流行っているいくつかのドラマと同じ手法なのかもしれませんね。
普通「助かってよかったー」とホッとする場面が、ギリギリのところで結局助からない。。
そんなシーンが続いて「善」がかなり痛い目に遭うので、本当にこのまま挽回できないのかとヤキモキさせられ、それが畳み掛けてくるものだから気になって目が離せなくなってしまうわけです。

しかもアクションシーンもグレードアップしていて、スリリングな描写にますます息をするのも忘れてしまうほど。
ただ上海のあの斜めのガラスのビルの屋根を滑り降りるシーンて、あれってジャッキー・チェンの映画であんなシーンがなかったでしたっけ？
それはともかくバチカン宮殿とか、あれは本物の場所を使用しているのかとか、とても興味津々でした。
でも、なぜ上海やバチカンであんな大騒動が起るのか、いまいち納得はいきませんでしたが。（^^;;;
まぁただ単に敵であるデヴィアンが神出鬼没で、たまたまその地にいたってだけなんでしょうが。。（笑）

その今回の悪役デヴィアン（＝フィリップ・シーモア・ホフマン）もイイ感じのデブ、もとい、イイ感じに変態チックな悪役で、陰湿な感じがよかったです。（^^;;;


　　　　　　


そんなこんなで、観ている間はとにかく上手くできているストーリーに釘付けになるのですが…

なんだろう？？？
あまりに完璧過ぎるからなのか心にグッと残るものがない？？


今回は今までと違って、イーサンに婚約者（後に結婚）がいたりと、より人間的な部分を強調しているのですが、その割にはイーサンの人間的魅力がいまいち伝わってこないんですよね。

たぶんスマート過ぎるのだと思うのです。
ほら、女の人って、ちょっとくらい弱い部分があってそれを隠して必死で強がっている姿にキュンとなったりするものだと思うのですが（え？わたしだけ？^^;;;）、イーサンには弱味がない上に、決断力・行動力があまりに早くてスキがなさ過ぎちゃう。
だからなんとなく感情移入しずらいのかもしれません。。



とはいえそれはそれとして、監督選びを含めたプロデューサーとしての才覚にしろ、これだけのアクションを自ら全てこなす役者魂にしろ、トムのオーラがビンビンに伝わって来た映画でした。

不可能に近いような無謀な計画をたった数時間で計画して実行してしまうような、あんな頼もしい人が実際にもいたらいいのにねー、という感じでしょうか。（^^;;;




・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★☆（７５点／１００点満点）
※TBSの「学校へ行こう！」のコーナーで高校生がトムにインタビューするという企画があって、そのときに見せたトムの、気取らず親しみやすくユーモアに溢れ、本当に心の底から楽しんで高校生たちにきちんと敬意を払っている姿は、大スターなのに本当に素晴らしかったです


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