孤高の人ではなかった、情熱のイチロー

「優勝の歓びと同時に、これでこのチームと別れなくてはいけないという寂しさがわいてきた」

「日本のプロ野球の結果が気になるかもしれない。これだけ仲間が増えたわけだから」

「本当にいい仲間とめぐり合えた、、、もうヤバイッすよ・・・」


昨日の王ジャパン世界一決定から、一夜明けた最後の全員揃っての記者会見まで、よもやこんな言葉がイチローから発せられるとは…
思いもよらなかったし、だから涙が出るほど感動したし、なんだか温かい気持ちが込上げてきた。


孤高の天才で、個人主義のクールな人に見えていたから、正直わたし自身も今までのイチローには野球選手としてその技術の高さにリスペクトは感じても、人間的魅力には気づかなかった。
今までの発言も野球の技術的なことが多かったし、まるで求道者のようで、語られる技術論には興味を抱いても、イチロー自身の人間性にはほとんど目が向かなかった。。

ところが、ここ数カ月ですごく変わったイチローにすっかりマイッてしまいました。
やっぱりわたしの中では、「古畑任三郎」出演が大きかったですかね。（^^;;;
セルフプロデュースの上手な彼の術中に、すっかりハマってしまった形です。（単純なわたし…笑）


「彼は個人主義者のようにみられてきたけれど、ＷＢＣに参加して、彼の熱いモノが伝わったでしょ」
王監督もそうおっしゃっていましたが、実際同じ野球人としてだけでなく、「男としても１本筋が通っている」とイチローにはかなり感心していたとか。

そんな王監督を、「野球人としての品格に長けている」と本当に尊敬しているイチローも素敵でした。

「打撃が簡単になったことはありますか？」
「そんなことはほとんどないよ」
「偉大な王監督の言葉は、ぼくに勇気を与えてくれました」

あー、なんだか超一流の者同士にしか許されないような会話…
固い絆で結ばれた男と男…
素晴らしい（うるうる）


昨日から今朝見た最後の会見まで、彼の口から「仲間」という言葉が何度も出て来たところも、イチロー自身も心の底から嬉しくて充実しているのがわかります。

個人としての技術の向上を追究してきて、個人の栄光をいくつも勝ち取ってきたけれど、それに勝る歓び、仲間と分かち合う歓びがどれだけの感動を自分にもたらすか、今回身を持って実感したのでしょうね。
これだけチームメートと同じ気持ちでひとつに向かったこと、本当にいい仲間にめぐり合えたことで、イチロ－自身が渇望していた何かを手に入れたのかも。。

ヒールに徹したような過激なコメントも、仲間を鼓舞しチームをまとめるのに非常に効果的だった。
彼が発言することで、ＷＢＣの価値と意義をも引き上げたようにも思えます。


嗚呼、これからきっと、オフシーズンにイチローくんが帰国するたびに皆は集まるんでしょうね。
なんだかつくづく男の人って羨ましいなと思った昨日だったのでした…
そしてやっぱり野球って素晴らしい♪




おまけ
（まだあるのかよっ！というツッコミはこの際おいといて^^;;;）

ＷＢＣそのものの感想は…

イチローくんの見事なリーダーシーの陰に、宮本選手の裏方に徹した力があることを忘れてはなりませんね。
イチローにリーダーになるよう、背中を押すためにさりげなく話をする。。
イイ男ですねー、宮本選手も！

あと大塚選手！
今度からもっとたくさん応援します！（^^;;;
なんだかとても素敵な笑顔でした。
最後までバスを見送る姿にも、人柄の良さがにじみ出ていてよかった♪

それから決勝の試合では、わたしは９回表の西岡の見事なプッシュバントに感動しました。
昨年の日本シリーズを彷佛とする素晴らしいプレー♪
彼はまだ２１歳ですよ！
こんな大舞台であんなプレーを成功させるなんて、本当にこれからも楽しみです。

あと、川崎宗りんもよかったー♪
右手大丈夫でしょうかね？
あの咄嗟の判断には鳥肌立ちました。
この２人は本当に信頼関係が固く結ばれた感じで、仲が良さそうなのも嬉しかったのですが、ファンブルした後、ベンチで皆が激励していたのも感動しました。。

王監督やイチローくんが言っていたように、とりあえず今回は参加したことに本当に意義があったと思います。
問題はいろいろあれど、それは今後の問題。
これだけ感動させてくれて、選手たち自身も燃えた大会。。

「Ｊリーグて頑張れば、代表に選ばれる」
同様に、プロ野球でも普段のセパ・リーグで頑張って代表に選ばれたいと多くの選手が思うような、次回は皆がこぞって出たがるような、そんな大会になって欲しいと思います。
韓国はすでに強化対策するそうだし。

とにかく世界一オメデトー、そしてありがとー
ひたむきな姿が本当に素敵でした。。



ということでＷＢＣに心酔したここ数週間…
次はいよいよドイツＷ杯ですね！（ウソウソ^^;;;）

今週末からのパ・リーグ開幕に向けて、いよいよエンジン全開？です。
（正直、感動し過ぎてお疲れモードでもありますが）