去る9月15日 朝、
4階の窓から真下に見える小さな川の畔に
いつもの景色とは違う何かがそこにいた。
「おい、君
あれを見たまえ なんだと思うかね」
「教授 あれは猫にゃんではないでしょうか」
「んむ、 我が輩も そう思うのだがぴくりともせんのだ
ちと、呼びかけてみようかの」
tutututu totototo
「おぉ、動きおった
紛れもなく ネコちゃんぞ
しかし元気がないようだのぉ。。。」
「教授、今朝はもう時間がありません
本日帰宅した時にまだいるようならその時に」
「そうか、やむを得んな」
「おい、君
どうだね、まだいそうかね ru~rururu ru~rururu~」
「教授、それはキタキツネ用の合い言葉でございます
tutututu totototo
暗闇でよく見えませんが茂みに動きはないようです
あ、教授 雨が落ちてまいりました
ささ、中へお入り下さい」
「うむ、しかたがないのぉ。。。」
窓辺から覗く助手
「教授、
暗くて辺りがよく見えませんが、それらしき影は見えませんねぇ
猫にゃんですから もう何処かへ行ってしまわれたのではないでしょうか」
「うむ、そうかもしれんのぉ。。。」
「ささ、今宵はもうお休み下さい」
「うむ」
早起きの教授 窓辺に
「おい、きみ! 起きてあれを見たまえ!
猫ちゃんがまだおるではないか!!
ru~rururu ru~rururu~ ru~rururu ru~rururu~
おぉ、生きておる
弱々しいけどまだ生きておるどー!
すぐに救出するのだ!」
「きょ、きょうじゅ~」
「むむ、
この川は非常に浅いが
草があるところはぬかるんでおるのではないのか?
それに土手が思ったより高い
降りたら戻って来られないかもしれん
だから、君が行きたまえ」
「え!?
でも、クモの巣やアリがいっぱいあるので私はちょっと」
「えぇい ままよ! バン」
「あれ~ どすん」
「こ こ、 こんにちは、猫にゃん
教授!
教授が言った通り弱ってます
そのくるみパンと私にください
はいはい~、大丈夫だよ~、なんともないよ~ 食べ物だよ~」
「おぉ!動いたぞ!
食べておる 食べておる!」
「 教授! パス! 」
「おぉ!救出成功じゃー
よく頑張った、よく頑張ったぞ猫ちゃん!」
「あれ、教授、私のことではない..の...」
「そんなに腹を空かせておったのか
よしよしたんと喰うがいい 慌てて喉を詰まらすでないぞ」
「ほら、いわんこっちゃない
しかしまぁかわいいものぞ
のぉ、君。
ん? おい君、何をしておる早く上がってこんか」
「・・・・・・・
教授お待たせしました」
「おぉ、やっと戻ってきたか
君ももう若くはないのだから 体を鍛えておくことだな
そんなことはどうでもよいが 君 写メを撮ってくれたまえ」
「もう すっかりなついておろう
こうして段ボールも用意しておいたぞ
好きに使うがいい
そうそう、名前をつけておいてやった
パンより中に入っていた胡桃の方を好んでおったのでな
くるみちゃんに決めておいたぞ
どうだ、いい名前だろう」
こうして
くるみちゃんは無事救出されたのでした。
めでたしめでたし。
※この記事は事実を元に、か・な・りデフォルメしています。
追伸。
足場のない150cmほどの土手を2度目のトライで
何とか這い上がった筆者の普段使わない筋肉が笑っております。
力を貸してくれた玲に感謝を申し上げます
4階の窓から真下に見える小さな川の畔に
いつもの景色とは違う何かがそこにいた。
「おい、君
あれを見たまえ なんだと思うかね」
「教授 あれは猫にゃんではないでしょうか」
「んむ、 我が輩も そう思うのだがぴくりともせんのだ
ちと、呼びかけてみようかの」
tutututu totototo
「おぉ、動きおった
紛れもなく ネコちゃんぞ
しかし元気がないようだのぉ。。。」
「教授、今朝はもう時間がありません
本日帰宅した時にまだいるようならその時に」
「そうか、やむを得んな」
「おい、君
どうだね、まだいそうかね ru~rururu ru~rururu~」
「教授、それはキタキツネ用の合い言葉でございます
tutututu totototo
暗闇でよく見えませんが茂みに動きはないようです
あ、教授 雨が落ちてまいりました
ささ、中へお入り下さい」
「うむ、しかたがないのぉ。。。」
窓辺から覗く助手
「教授、
暗くて辺りがよく見えませんが、それらしき影は見えませんねぇ
猫にゃんですから もう何処かへ行ってしまわれたのではないでしょうか」
「うむ、そうかもしれんのぉ。。。」
「ささ、今宵はもうお休み下さい」
「うむ」
早起きの教授 窓辺に
「おい、きみ! 起きてあれを見たまえ!
猫ちゃんがまだおるではないか!!
ru~rururu ru~rururu~ ru~rururu ru~rururu~
おぉ、生きておる
弱々しいけどまだ生きておるどー!
すぐに救出するのだ!」
「きょ、きょうじゅ~」
「むむ、
この川は非常に浅いが
草があるところはぬかるんでおるのではないのか?
それに土手が思ったより高い
降りたら戻って来られないかもしれん
だから、君が行きたまえ」
「え!?
でも、クモの巣やアリがいっぱいあるので私はちょっと」
「えぇい ままよ! バン」
「あれ~ どすん」
「こ こ、 こんにちは、猫にゃん
教授!
教授が言った通り弱ってます
そのくるみパンと私にください
はいはい~、大丈夫だよ~、なんともないよ~ 食べ物だよ~」
「おぉ!動いたぞ!
食べておる 食べておる!」
「 教授! パス! 」
「おぉ!救出成功じゃー
よく頑張った、よく頑張ったぞ猫ちゃん!」
「あれ、教授、私のことではない..の...」
「そんなに腹を空かせておったのか
よしよしたんと喰うがいい 慌てて喉を詰まらすでないぞ」
「ほら、いわんこっちゃない
しかしまぁかわいいものぞ
のぉ、君。
ん? おい君、何をしておる早く上がってこんか」
「・・・・・・・
教授お待たせしました」
「おぉ、やっと戻ってきたか
君ももう若くはないのだから 体を鍛えておくことだな
そんなことはどうでもよいが 君 写メを撮ってくれたまえ」
「もう すっかりなついておろう
こうして段ボールも用意しておいたぞ
好きに使うがいい
そうそう、名前をつけておいてやった
パンより中に入っていた胡桃の方を好んでおったのでな
くるみちゃんに決めておいたぞ
どうだ、いい名前だろう」
こうして
くるみちゃんは無事救出されたのでした。
めでたしめでたし。
※この記事は事実を元に、か・な・りデフォルメしています。
追伸。
足場のない150cmほどの土手を2度目のトライで
何とか這い上がった筆者の普段使わない筋肉が笑っております。
力を貸してくれた玲に感謝を申し上げます