探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

絵本作家ジミー・リャオ

2008年04月02日 | My favorite books

先日、「台湾が誇る絵本作家 ジミー・リャオ」という番組が、ディスカバリーチャンネルで放送されました。以前、お知らせいただいたときは、我が家では見られないと思っていたのですが、番組表をよく探したらケーブルテレビで放映していることがわかり、やった~!と早速録画しました。今まで、このチャンネルに合わせたことがなかったのですが、いろいろおもしろい番組をやっているんですね。教えてくれた友人に感謝

絵本を通してしか知らなかったジミー(幾米)さんですが、『ターンレフト・ターンライト』の噴水のシーンで初めて声を聞きました。家族で出演したこのシーンでは、お父さんの顔ですね。でも、絵を描いているときのジミーさんは、まるで画学生のよう。画材店で絵の具を選んでいるときなど、おもちゃ屋さんにいる男の子のようです。
絵を描き出すと時間を忘れてしまうというジミーさんは、年平均2~3冊の絵本を出す仕事ぶり。本人も仕事のしすぎは自覚しているようですが、描きたいことが次々あふれてきて、止められないんだそうです。なんだか、こんな風に書くと、エネルギッシュでハイテンションな人みたいですが、画面に登場したジミーさんは、微笑を絶やさない穏やかな人。
"幸福と悲しみは同時にある"ということを繰り返し表現するジミーさんは、そのどちらをも淡々と受け入れているように見えます。


ジミーさんの作品は、絵本だけれど、子供向けなのか、大人向けなのかという区切りはできませんね。私は、"私のための絵本"なんて勝手に決め込んで読んでいますが、実は、そういうファンが多いようです。シンプルな文章と色鮮やかで幻想的な絵は、読む人の想像力でいくらでも世界が広がるような気がします。

番組では、映画化された作品ということで『ターンレフト・ターンライト』が紹介されました。二人がすれ違うシーンがいくつも登場しました。ジジさんのインタビューもありましたよ。

さらに、2006年夏に香港で上演された『月亮7個半』という子供向けのミュージカルが紹介されましたが、主演は『恋の風景』のカリーナ・ラムさんだったそうです。

台南で行われた講演会の様子が映りましたが、大きなホールを埋めた聴衆は年齢も性別も偏りなく、ほんとうにいろいろな人に大切に思われている作家なんだとわかります。
ステージ上で、ニコニコと語るジミーさん。こんな話題も飛び出しました。「また、恋愛物をかきたいと思うんだけど、かけないんだ。どうしてだろう・・・。やはり、また金城武に演じてほしいな。」会場からも歓声が上がりました。台湾だけでなく、日本にも期待するファンはたくさんいますよ。 

この番組は、あす4月3日(木)9時からと16時からの2回再放送があります。ジミーさんの絵本を読んだことのある人にはもちろん、ない人にもおすすめ。


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2 コメント

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生の絵 (フェイ)
2008-04-02 23:09:25
ゆきんこさん、番組ご覧になれてよかったですね。
講演会の様子などご紹介くださってうれしいです。
ジミーさんの絵本は本当にどれも好きなのですが
一度生の絵を見てみたいと思うのです。
以前偶然見つけた上海に留学されている?方の
ブログで、上海美術館で開催された上海ビエンナーレ
(美術博覧会)にジミーさんの生の絵が120点も
出品されていたことを知り、もううらやましくて
たまりませんでした。2点ばかりご紹介くださって
いましたが、素敵な絵でした。
日本でもジミーさんの絵の展覧会があったらどんなに
いいかと思います。
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原画 (ゆきんこ)
2008-04-03 08:53:21
フェイさん

番組では、台湾の新設大学の開校式に配るカードを、ジミーさんが手描きで作成していました。
500枚ですよ~。
展示会も行われて、来場者はそのカードに思い思いのことばを書き込んでいました。
すてきな企画ですね。

絵本の原画はかなり大きな水彩画のようです。
斜めにした製図台のようなデスクに向かって、下絵を描き、中国画の筆で彩色している様子も映りました。
去年、日本でも放映された台湾ドラマ『地下鉄の恋』では、主人公の男性がイラストレーターで、その部屋の壁にはジミーさんの絵本から取った絵が、いっぱい描かれていましたね。
あんな部屋に住んでみたい
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