これもロケ地？

先日、放送された「ファッション通信」で、ブルガリ・ブリリアントアワードが取り上げられ、過去の受賞式のシーンに金城さんの姿もあったそうです。
残念ながら、その放送は見逃しましたが、以前、1999年の授賞式の様子を録画したビデオを見せていただいたことを思い出し、ダビングしたDVDを引っ張り出してきました。

今まで、会場がどこかなんて気にもしていなかったのですが、三田のイタリア大使館だったんですね。
もちろん、近くに行ったことも中に入ったこともありませんが、テレビ画面を通して、その建物内を見たことがあります。
仕事関係で録画していた「ブラタモリ」（2009年11月、三田・麻布編）。

1999年、授賞式当日は、ステージが設置され、正装した人と取材陣でいっぱいだったフロア。
　
普段は、ゆったりとソファーがおかれ、3方の大きな窓から広い庭が一望できるぜいたくな空間です。
大理石の床のデザインと、鴨居部分で、同じ部屋だとわかります。
　

間仕切りが引き戸になっていて、作りつけの家具がほとんどないなど、用途に応じていろいろに変身させられる和室の感覚も取り入れられていますね。
イタリア大使館は、江戸の大名屋敷跡に建てられています。池の周囲をぐるりと散歩できるように作られた回遊式庭園は、戦災も逃れ、江戸時代のままなんだそうです。赤い小さな橋も。
　
この地で切腹した赤穂浪士10名を偲んで、昭和14年当時の大使が建てた石碑もあります。なんだか不思議な感じですね。異質なものとしての「武士道」へのあこがれは、内側にいる日本人から見ると、驚くほど純粋でもあり、どこかずれているようでもあり・・・

江戸の面影を庭園に残したイタリア大使館。ここも、ロケ地の一つに入れてもいいかな。