探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

ストロー騒動

2009年01月23日 | Tea
マテ茶といえば、思い出すのは昨年のクリスマスイブに放送された「笑ってこらえて」の一場面。スペシャルゲストで登場した金城さんが、さんまさんや所さんと一口ずつ飲んでいましたね。
アルゼンチンへ取材に行ったスタッフが、現地の人に、偶然、ご馳走になったお茶ですが、茶器にさしてあるストローを何気なく引っ張ったら、えらい騒動になっていました。「何するんだ~。これじゃ、台無しだ、入れなおさなくちゃ」と、半泣きの男性に、スタッフもオロオロ
ストローを動かしたぐらいで、いったい何をそんなに大騒ぎしているんだろうと、びっくりしたのですが、
マテ茶についていろいろ読むうちに、そのリアクションも、もっともなことだったんだと納得しました。
日本の茶道に作法があるように、マテ茶の飲み方にも、ルールがあるのです。ひとつの茶器を何人かで回し飲みをする場合、ホスト役がお茶の味を調える役目を負います。その味の調節に欠かせないのが、ボンビーリャと呼ばれるあのストロー。先端が茶漉しになっているのですが、これをさす位置によってお茶の濃さが変わるというのです。ですから、ホスト役以外がこのボンビーリャを勝手に動かしてはなりません。それを、いきなり茶器から引き抜いたんですから、「何するんだ~」となるのも、わかります。
それこそ、『K-20』で葉子さんが源治さんのうちのお風呂を泡だらけにしてしまったのと同じくらい、とんでもないことです
マテ茶の入れ方というのも、日本茶や中国茶よりも手間がかかる感じです。まず、茶器に茶葉を入れて逆さにして振る・・・茶葉の粉のほうが上になるようにするため、というのですから。しかも、茶葉は平らではなく、片側に多く積もるようにしなければなりません。ボンビージャは茶葉の少ない側にさすんですって。で、お湯は、そのボンビージャのささっているところから注ぎ、茶葉の多い側はあまり濡れていない状態がベスト。ここまで説明を読んだだけで、かなり疲れますね。お茶が薄くなってきたら、ホスト役がボンビージャを乾いている茶葉のほうに動かすことで、味を調節するそうです。
これほどの注意を払って入れるお茶、一体どんな味なんでしょうね。なんでも、ビタミンやミネラルが豊富で体にもいいみたいですよ。最近はティーバッグも出ているそうなので、一度、飲んでみたいです。

さて、そんなマテ茶がスタジオに届いて、さんまさんと所さんの反応はそろって、「まずは金城さんから、どうぞ!」。この時の三人の表情、性格出てますね。どことなく他人事といったふうな所さん。金城さんに押し付けながらも、断られたら自分が飲むしかないかなとちょっと迷いの見えるさんまさん。そして、なんとも、無防備な金城さん


「しゃあないわな」と言われ、きっぱりと「はい!」と答えます。


そして、恐る恐る・・・


うわっ、熱っ。


お茶を味わうどころか、口の中をやけどしちゃったに違いない金城さんは、それでも自分が口をつけたところをていねいにぬぐってから、さんまさんに渡したのでした。


だいたい、熱い飲み物をストローで吸うというのは、無謀な気がするんですが。マテ茶の作法では、ホスト役から渡されたら、一口でなく一杯飲み干して返すんだそうですが、一口目でやけどしちゃったら、あと、辛いだろうな~。

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