小さな癒しの海へ

~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

ニンジン:栄養素・効果と効能

2007-07-04 08:08:25 | Weblog癒し日記
*ガン予防・美肌と抗アレルギー効果*

人参のオレンジ色は強い抗酸化パワーを持つカロチンの色で、ニンジンはガンを予防するなどの優れた効能を持つ野菜の代表選手であります。しかしこれに加えて、最近2つの新たな効能がわかりました。それは美肌効果と抗アレルギー効果です。

ニンジンは、緑黄色野菜の中で飛びぬけてβカロチン量が多く、しかも他の野菜では微量にしか含まれないαカロチンも豊富です。αカロチンやβカロチンは体内で必要に応じてビタミンAに変わる強力な抗酸化成分でもあり、この2種類のカロチンを同時に摂ると、互いの力が高まりより強力に働きます。

ことにβカロチンは肌で抗酸化力を発揮するので、紫外線によって発生した活性酸素を消去し、色素沈着や、シミ、シワを抑えます。記録的な猛暑でダメージをかなり受けた肌も、1日1本のニンジン(βカロチン量10mgが目安)を食べれば痛んだ肌が修復されます。

またニンジンジュースを継続して飲むと、花粉症や食物アレルギー症状を起こしにくい体質になることはこれまでの研究でも確認されていましたが、最近の研究では、その有効成分がβカロチンであることが明らかになりました。ニンジンのβカロチンが免疫力を調整する2種類の「ヘルパーT細胞」に働きかけてアレルギーを起こしにくい体質にしてくれます。体質改善のための目安は1日1.5本、ジュースならコップ1杯です。

さらに優れた効果があります。ニンジンのβカロチンは体に入ると血液中のLDL(悪玉)コレステロールにくっついて皮膚や肝臓に運ばれ、このとき血管のサビつきの原因となるLDLコレステロールの酸化を抑えてくれます。

また、ニンジンのαカロチンとβカロチンのバランスは70種類の野菜のうちダントツですが、カロチン類(ベータカロチン・アルファカロチン・リコピン)とビタミンEを同時に摂取すると、肝細胞ガンの発生が1/3に抑えられることが臨床研究で明らかになりました。

体に良いとはいっても、1日1本のニンジンを食べることは大変なことです。そこでコップ1杯で約2本分のニンジンが摂れる手軽なニンジンジュースがお勧めです。最近では美味しいニンジンジュースが何種類も市販されていますし、家庭でニンジンとリンゴなどを組み合わせて生ジュースを作っても良いでしょう。

食物繊維バランスにおいても、便通をよくする不溶性とコレステロールの排出を促す水溶性が、1対3の割合で含まれている優れもののニンジン。今まで何気なく食べていたニンジンの良さを見直しつつ積極的に食べたいものです。


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