今回ご紹介する新型の沢靴、キャラバン社が出している「渓流」ブランドの「KR-1R」を使ってきました。
沢登り初心者の女性スタッフに使用してもらいました。
私は数年前のモデル、ファイブテンのアクアステルス使用の「大峰アクア」を履いての徹底比較です。
フィールドは初心者向けの沢、鈴鹿の「赤坂谷 ・ ツメカリ谷 周遊」です。
渓相は明るく、コケも少ないので初心者に優しい谷ですが、赤坂谷の上部はナメ床が続き、水量が少なく、少しコケが出ていて滑りやすいので注意が必要です。
ツメカリ谷への尾根越えは、トレースが不明瞭で、高巻きと同様に登りにくい土の上をグイグイと登っていきます。
まずこのシューズの売りはこのビブラム社の「イドログリップ」というこのラバーです。
岩、コケ、土斜面の全てにおいて私のアクアステルスとほぼ同等のグリップ力があります。
いや、新品でこのグリップ性能なので、すこし摩耗してこなれてきたら、さらに良くなるはずです。
最近出ているラバー底の沢登りシューズはコケの多い遡行には向きません。
今回のような初心者向けの沢に最適な靴と言えます。
コケのあるところでは滑りやすいというデメリットはあるものの、ラバー底ならではのメリットもたくさんあります。
フェルト底と比較すると水を含んで重くならないので疲れにくいです。
フェルト底よりソールが薄いので足裏が取りやすく、つまずいたり足首をひねったり、水流に足をとられにくいです。
高巻きなどの土の斜面の登攀にはラバーの角がよく効き、スリップ事故が少なくなります。
フェルト底のように下山用のシューズをザックに入れて行動しなくて良いので、荷物の軽減につながります。
ナメ床や滝の落ち口などコケの付きやすい箇所の歩行の方法としては、数回ミシンを踏んでコケを落としながら歩く、グローブでコケをひと拭いしながら登るといった方法をとると良いです。
ぜひ御自身の遡行形態を考慮し、ベストなチョイスで快適な沢ライフをお過ごしくださいませ。
投稿者:京都店 野間
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