この手付金返ってくるの(@_@)

ど～も～！このパターンは返ってきます＠賃貸職人です

別々のお客様から手付金の事でご質問がありました。
先週違う不動産屋さんで申込書を書いて
手付金を要求されたけど
物件をキャンセルして違う物件に変更したい。
この場合手付金は返ってきますか？との内容。

この場合契約が成立しているか否かがポイントになります。
ではいつの時点で契約が成立するのか。
一般的に民法では貸主と借主との合意があった時点で
契約は成立しますが（たとえ口約束でも）
実務レベルでは後日のトラブルを防ぐため
契約書に双方の記名押印がそろった時点で
契約成立としている場合がほとんどです。
これに宅建業者が絡んだ場合（ほとんどの賃貸借の場合これですが）
宅建業者からの契約前の３５条書面（重要事項説明書）の交付
契約後の３７条書面の交付が要件になってきます。

２件ともに共通は申込書を書いただけで
家主承諾の返事も出ていないのと
宅建業者からの３５条書面（重要事項説明書）の交付すら受けていない事。
以上のような内容で契約成立前と判断でき
十分にキャンセルはできるし手付金（申込金？）も返ってきます。
ちなみに契約成立前に授受した金銭は返却する義務が宅建業者にはあるので
この場合「手付流し」でなどど言って返却を拒むと
宅建業法違反になります。

とりあえずイージーな考えでの申し込みはご法度ですが
お客様の知識のなさや
不安を煽るだけの霊感商法のような営業手法には気を付けましょう。
今回の２件ともに共通するのは
オトリ物件でお店に呼び込まれて
（来店前に空室と聞いていた複数の物件が、すべて来店直前に契約済になったと聞かされた点）
不安を煽られてクロージングされたようです。
正常な判断ができない状況に追い込まれていたんですね。
高松にもこんな業者が増えてきました。
入り口がダメな業者は出口もだめですね。
充分にご注意ください。


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