フォントがかわいかったのでそのまま貼り付けてみました。
公式サイトへのリンクになっていますが、音が出るので注意!デス。
精神医療研究所に勤務しているサイコ・セラピストの千葉敦子は、所長からの依頼で極秘の治療を行っていた。それは機器を使ってクライアントの夢の中に入り込んで行うもので彼女はその時、“パプリカ”として、全く別の人格を持つ。夢の中でクライアントは、彼女と行動することにより、問題の解決法を見出していく。ある日、同僚が開発した最新にして危険も孕むサイコ・セラピー機器が盗まれ、敦子らの目の前で所長に異変が起きる。
最初は観ても観なくても、どっちでもいいやという認識でしたが、ラストの週になってどうしても観たくなり、ちょっと無理して行きました。
どこまでが夢で、どこからが現実なのか?パプリカという映画の中で別の映画が映っていたり(しかもどこかで観たような・・・)、夢の中で夢を見ていたり、目が覚めたと思ったら実はまだ夢の中だったり、現実にまで夢が浸食してきたり・・・寝ている間に見る夢だけでなく、将来の希望、展望というような夢も混じっていたり。
時代設定はよく分からないけど、SFだからなんとなく近未来のような感じもしつつ、全体的にレトロな雰囲気で、新と古、そういう堆肥もおもしろかったです。光と影、夢と現、男と女・・・という最後に全部つながっているんじゃないかと思います。あのシーン、せりふにはなかったけど、老と若、生と死でもありましたね。(あ、ネタバレか?)そういう対比みたいなのが他にもところどころにあって、例えば所長と刑事さんが研究所の中庭(?)で歩きながら喋るシーンとか。上の渡り廊下の影が、下を歩くと光、影、光、影・・・となっていて、そういう細かい部分までよくできているのに感心しました。
この映画はストーリー云々よりもとにかく映像重視で作られたらしいのですが、確かにあの映像はすごかったです。人形の行進とかが何となく、もののけと、千と千尋を合わせたような雰囲気でした。どどーっと、どろどろーっと、映画館の夢に行進の夢が雪崩れ込んでくるシーンなんか、いま自分が観ているスクリーンさえ突き破って出てくるんじゃないかと思うほど迫力があり、ちょっと怖かったです。なんかぐちょぐちょしたやつも。あと、パプリカの七変化。どれもかわいかったですが、妖精になって飛び立つシーンでスカートの中のパンツまでしっかり描かれていて、ちょっとびっくりしましたしかもセクシーなやつじゃなくて魔女の宅急便っぽいやつ(笑)
あのテクノの音楽も雰囲気とよくあっていて、おもちゃ箱をひっくり返したような、混沌としためまぐるしさをよりいっそう引き立ててくれていました。観ているときはすごく耳に残っていたのに、観終わってしまうとあれ、どんな曲だったっけ?という感じでした。あんな雰囲気だったとか、あんな音があったとか、なんとなくは思い出せるけれど、具体的には全然思い出せない・・・メロディがないせいなのかな・・・?とにかく、その感じが目が覚めたときに見ていた夢を思い出せないのとよく似ていて、もしそこまで意図して作ったんならすごいです。
このお話はもちろんフィクションなわけです。"夢の中に侵入し、精神を破壊する"なんて、昔のSFによくありそうな話です。しかし、最近の脳科学の発達を見ていると、あながちありえない話でもないと思えてくるのです。脳の働きだって結局は電気信号なわけですから、もっと解明されれば脳に電極をつけてその人の見ている夢をモニターに映したり、悪夢を見させることだって可能なんじゃないでしょうか・・・実際、夢とはちょっと違うけど、事故とか病気(例えばASL)とかで体が動かせず、意思表示ができない人のために、その人の考えを読み取るような装置の研究も進んでいるようですし。
最後に、セリフがところどころ聞き取りにくかった(私の耳が悪いのか?)のと、一目で悪役が誰か分かってしまうキャラの顔が難点といえば難点でしたが、物語の世界に一瞬で引きずり込まれ、ハラハラしながらも楽しめました。ただ、疲れていないときに観ることをおすすめします。結構長編らしいですが、原作も読んでみたいです。
でも本当に飲み込まれていく感じで、観ている間は細かいところを気にする暇もない感じでしたよね。結構、後になって思い返してみると気付くことが多かったように思います。DVDが出たらじっくり観そうです。
>とりこぷてらさん
観ていて、自分まで夢の世界に入ってしまったような気分になりました。
>睦月さん
90分くらいの長さというのも、ちょうどよかったですね。もっと長いとスピードが感じられなくなりそうだし、本当に夢に浸食されそうです(笑)
そちらにも、またちょくちょく覗かせていただきますね。
>orinzさん
私もあの曲をとても気に入りました。なのに・・・思い出せない!!もしかして、単に記憶力が悪いだけ!?
>imaponさん
原作はまだ読んでないので、映画の印象が残っているうちにぜひとも読んでみたいです。「鉄コン」も映画を観てから原作を読んだんですが、あれも原作より映画のほうが魅力が増してたように思います。
「嫌われ松子」は、観たかったのに見逃してしまって悔しいです・・・やっぱりあれもよかったんですね。
>にんじんさん
あのスピード感はほんとに楽しかったです。音楽もすごく不思議でしたね。
パプリカはスピード感があって楽しめました。
音楽も良かったですね^^
妖精にまでなっちゃって・・・
原作での魅力に輝きを増したと思います。
映画によって作品の魅力が増すというのはとても嬉しい事ですね。
昨年はこの「パプリカ」と「嫌われ松子の一生」がそうでした。
映像美も良かったのですが
とにかくテーマ曲が気に入りました。
『カリスマ映画論』の睦月です。
非常に不思議でありながら、ジェットコースターのような勢いとスピードを感じる世界観。十分に堪能できる作品でした。
音楽もとてもよかったです♪
では今後ともよろしくお願いいたします!
舞台が都会で、現実感がありながらの夢ってのがリアリティあって世界観にすっと入り込める作品だったと思います。
TBありがとうございました。
細かい部分をもっと気をつけて観ておけばよかったと思いました。
ちゃっかり映画の宣伝もしていたり・・・
ラストの締め方がお決まりだけど、すごく気持ちよかったですね。
わたしも原作を読みたいなと思いました。