新たにマメ知識コーナーを作ってみました
診療していると、わりと頻繁に質問を受けるというか、意外と知られていなくて困ってしまう鳥の医学情報ってのがあります。
ここではそんなマメ知識的情報をトピック的に紹介していこうかなと思っています。
(3日ボウズになりそうですが・・・)
まず第一回は・・・本日質問された、「鳥の妊娠期間」についてですb
みなさん、鳥の妊娠期間ってどれくらいだと思います?
人だと、排卵・受精してから、体外に出てくる(お産)まで、10月10日(270日)。
これは有名ですね。
犬や猫は、63日。モルモットもだいたい同じぐらい。
短いところではハムスターで、15~16日。あっという間ですね。
さてさて、じゃぁ鳥はどれくらいなんでしょう?
もちろん、鳥の場合はお産から、孵化するまで日数がありますので、哺乳類と単純に比較することはできないのですが・・・
排卵・受精から、お産(産卵)まで、おかぁさんのお腹の中にいる日数は、
なんと1日もありません。
ニワトリが毎日卵を産むのはみなさんご存知かと思います。
多くの方は、お腹の中で卵が順次作成され、毎日一個ずつ押し出されていると信じていますが、
実際には、卵を作る卵管では、たった一個の卵しか作られず、
産卵して、ようやっと次の卵子が排卵されるシステムとなっています。
さて、ここで病気の話になります。
診療していますと、よくこんな会話がなされます。
「お腹がでっぱっていて、卵がお腹の中に何日も前からはいっているようですが、大丈夫ですか?」
「いや、大丈夫じゃないから!!」
実際には、肥満だったり、ヘルニアだったり、卵巣の病気だったり、
卵が入ってないことも多いのですが、
本当に卵だとすれば、それは卵塞(卵詰まり)です。
いまは元気に見えても突然死してしまうことが多々あるので
すぐに何らかの対処をとらなければなりません。
というわけで、今日の標語(?)ですb
鳥さんが発情して、お腹がでっぱってきたら・・・
・必ず毎日お腹を触って卵があるかどうかチェックするっこと!!
・卵を触って、24時間たっても卵が出てこなければ卵詰まりです。すぐに病院へ!!
以上、コジマからのお願いでした