本日は、エキゾチックペット研究会の症例発表会の会場から失礼いたします
エキゾチックペットという言葉を知らない方々のために説明しますと・・・
一般的に、獣医さんの業界では・・・
・大動物・・・ウシ、ウマ、ブタなどの産業動物
・小動物・・・イヌ、ネコ
・エキゾチックペット・・・それ以外の動物(爬虫類や両生類、フェレット、ウサギ、金魚など)
となります。
鳥に関しては、エキゾチックにいれられることもありますが、
別で語られることも多いです。
世界的に見てもそのような傾向がありますので、
鳥は世界中でイヌネコの次に(あるいはそれ以上に)愛されていることがわかります。
エキゾチックペット研究会は、鳥を含むエキゾチックペットの獣医さんの研究会です。
全国各地の変態もとい、ものずきたちが(オイ!)、集まり日ごろの研究成果を発表しています。
朝一番から、スローロリスの巨大食道症、アホロートル(うーぱーるーぱー)の麻酔法、ミニブタの膣脱・・・とかなりマニアックな発表がつづきすでに会場は興奮のるつぼです
コジマも今日はウズラさんの症例を引っさげて、参戦予定です
新たにマメ知識コーナーを作ってみました
診療していると、わりと頻繁に質問を受けるというか、意外と知られていなくて困ってしまう鳥の医学情報ってのがあります。
ここではそんなマメ知識的情報をトピック的に紹介していこうかなと思っています。
(3日ボウズになりそうですが・・・)
まず第一回は・・・本日質問された、「鳥の妊娠期間」についてですb
みなさん、鳥の妊娠期間ってどれくらいだと思います?
人だと、排卵・受精してから、体外に出てくる(お産)まで、10月10日(270日)。
これは有名ですね。
犬や猫は、63日。モルモットもだいたい同じぐらい。
短いところではハムスターで、15~16日。あっという間ですね。
さてさて、じゃぁ鳥はどれくらいなんでしょう?
もちろん、鳥の場合はお産から、孵化するまで日数がありますので、哺乳類と単純に比較することはできないのですが・・・
排卵・受精から、お産(産卵)まで、おかぁさんのお腹の中にいる日数は、
なんと1日もありません。
ニワトリが毎日卵を産むのはみなさんご存知かと思います。
多くの方は、お腹の中で卵が順次作成され、毎日一個ずつ押し出されていると信じていますが、
実際には、卵を作る卵管では、たった一個の卵しか作られず、
産卵して、ようやっと次の卵子が排卵されるシステムとなっています。
さて、ここで病気の話になります。
診療していますと、よくこんな会話がなされます。
「お腹がでっぱっていて、卵がお腹の中に何日も前からはいっているようですが、大丈夫ですか?」
「いや、大丈夫じゃないから!!」
実際には、肥満だったり、ヘルニアだったり、卵巣の病気だったり、
卵が入ってないことも多いのですが、
本当に卵だとすれば、それは卵塞(卵詰まり)です。
いまは元気に見えても突然死してしまうことが多々あるので
すぐに何らかの対処をとらなければなりません。
というわけで、今日の標語(?)ですb
鳥さんが発情して、お腹がでっぱってきたら・・・
・必ず毎日お腹を触って卵があるかどうかチェックするっこと!!
・卵を触って、24時間たっても卵が出てこなければ卵詰まりです。すぐに病院へ!!
以上、コジマからのお願いでした
無事、愛知より帰り着きました!
セミナーは、ラストに予定外の公開OPEがあったりと
かなり盛り沢山で充実してたんじゃないかなぁ?と自分では思っていますが、
どうだったんだろう?
(もしこのBlog見てたら感想くださいね)
そんなこんなでぐったりしながら帰ってきたわけですが、
病院にたどり着いたら、先日紹介しました本の見本が届いておりました
いやー重たいです
ずっしりですねー感慨もひとしおです
しかし今の印刷技術はすごいですね。
症例写真をフンダンに使わせていただいたのですが、カラーの発色が良すぎて
えぐい写真が苦手なヒトが気分悪くならないか心配なぐらいです
それに、最後の校閲をしたのが3月の最初の週で、10日ほどで見本がとどいて、20日で店頭にならぶわけですから恐れ入ります。
いま、コジマは愛知に向かう新幹線の中です。
(新幹線って楽しいなぁ)
ちょっと時間があったので、品川駅の例のフジマキの店で、アヒルのブックカバーを購入し…
いえ、ごめんなさい。仕事休んであそんでいるわけではありません
今日は、鳥のとある病院の招聘で鳥のセミナーをしにいくのです。
東海地方30人ぐらいの先生が集まる予定です。
(30人もの先生が入れるセミナー室がある病院ってすごい!)
今日で2回目。
今日は保体の仕方から、採血までこなせるようになってもらおうと思っています。
全国に鳥を診察できる先生を増やす計画の一環です
そうこうする内にもうつきそうですね・・・
今日はこれにて・・・
ここ半年、雨の日も、風邪(誤字ではありません)の日も
締め切りに追われ続け・・・
Blogを書く暇がまったくとれなかった元凶が、やっとやっと、
入稿しました
本文だけで22万字!!
(原稿用紙で550枚!)
画像も395点(うちコジマが撮影したのは320点)!!
本邦初の、本格的な、『飼い鳥のための病気百科』です
詳細は、また後日、お伝えしますが、
発売は3/25に決定しております。
当院にて予約承ります。
3000部しか印刷されないようなので、ご予約はお早めに~
・・・次の締め切りが、まだまだあるのでこれにて