赤青黄緑・・・
鳥って実にカラフルですよね。
では、なんでカラフルなんでしょうか?
今日は、鳥の羽の色についてのお話です。

*ごめんなさい。かわいいコンゴウの写真がなくて骨折の手術後のお休み中写真です(ーー;)
多くの鳥がカラフルなのですが、特に熱帯の鳥の色彩には度肝を抜かれますよね。
こんなに色鮮やかな脊椎動物は鳥以外いません。
鳥がカラフルである原因としてよく言われるのが、
「異性に目立つため」です。
みなさんも経験があるかと思いますが、
恋をすると、服装がちょっぴり派手になりますよね。
それと一緒です。
特に熱帯のうっそうとしたジャングルに住む鳥たちは、異性同士が偶然出会う確率が少ないです。
このため、特に派手な色で、しかも大きなきれいな声で歌うと言われています。
もちろん目立ちすぎるといじめの標的になってしまうリスクがあります。
これは動物も人も一緒。
目立てばそれだけ異性の気を引くのですから、
ライバルたちからすればいい気がしません。当然いじめたくなります。
さらに野生では”天敵”に見つかるリスクも増大します*。
このため、この異性を引きつけるための派手な役割を担うのは、戦いに強いオスであることが多く**、
戦いに向いていないメスやヒナは、目立たない地味な色をしています。
そして、より派手なオスは、
「派手な格好をして目立っても、俺はへっちゃらだぜ!」という”力の誇示”をしていることにもなります。
このため、派手な格好は、目立つというメリットだけでなく、
「おれは甲斐性のある強い漢なんだぜ!」ということを示しているわけですから、さらにモテモテです。
当然、モテモテくんは沢山子孫を残せ、地味男くんはモテず、繁殖できず、淘汰されていきます。
こうしたいわゆる「性淘汰」が生じて、
熱帯の鳥たちはどんどん派手になっていったとの考えが一般的です。
コジマは進化生物学者ではないのでちょっと乱暴な説明になりましたが、
ちまたでされている解釈はこんなところかと思います。
*熱帯雨林での天敵は色を見分けられない肉食ほ乳類が主なので熱帯の鳥は派手とも言われます
**カモの仲間では繁殖期が過ぎるとオスも目立つ必要がないので地味男に変身します。これをエクリプスと言います。
さてさて。
ここからは、ちょっと論文を紹介しながら上記の考えとは違う話をしたいと思います。
これは鳥でなく、細ーい小さなトンボですある”イトトンボ”の一種での研究でわかったことなのですが、
このイトトンボの色彩が派手なのは、
「異性に目立つため」
ではなく、
「他種のオスと喧嘩するムダをなくすため」
だったことが明らかにされています。
このイトトンボはメスを争って、オス同士が喧嘩するわけですが、
繁殖にまったく関係のない、恋のライバルたりえない「他の種のイトトンボ」と喧嘩して死んでしまうのはすごく無駄なことです。
そこで、なるべく派手でわかりやすい色を身にまとうことで、
同種と他種を簡単に識別できるようにし、無駄な喧嘩を減らそうというのが、彼らの色が派手な理由だったのです。
これは、他の動物にも当てはめることができるかもしれません。
鳥が派手な理由についても、部分的ながらこのような理由が存在するかもしれません。
さて。もうひとつ論文です。こちらは熱帯のオウムの話。
熱帯雨林の中でもオウム目はとーっても派手な部類に入るわけですが、
多くのオウム類は『雌雄同色』です。
さらに同色でない種類でも、雌雄とも派手な色をしていることがあります。
変だと思いません?
『待ち合わせ』で考えると、わかりやすいのですが、
片方さえ目立ってさえいれば、出会えるのはずなのです。
わざわざ、両方目立って、リスクをあげる意味はあまりありませんよね?
その疑問に答える回答の一つとして、
「鳥の羽の赤色色素は、羽に住むバクテリアによる分解を防いでいる!?」
というおもしろいデータを示した論文がありました。
というところで、ちょっと長くなってきましたので、今日はここまで^^;
To Be Continued!
鳥って実にカラフルですよね。
では、なんでカラフルなんでしょうか?
今日は、鳥の羽の色についてのお話です。

*ごめんなさい。かわいいコンゴウの写真がなくて骨折の手術後のお休み中写真です(ーー;)
多くの鳥がカラフルなのですが、特に熱帯の鳥の色彩には度肝を抜かれますよね。
こんなに色鮮やかな脊椎動物は鳥以外いません。
鳥がカラフルである原因としてよく言われるのが、
「異性に目立つため」です。
みなさんも経験があるかと思いますが、
恋をすると、服装がちょっぴり派手になりますよね。
それと一緒です。
特に熱帯のうっそうとしたジャングルに住む鳥たちは、異性同士が偶然出会う確率が少ないです。
このため、特に派手な色で、しかも大きなきれいな声で歌うと言われています。
もちろん目立ちすぎるといじめの標的になってしまうリスクがあります。
これは動物も人も一緒。
目立てばそれだけ異性の気を引くのですから、
ライバルたちからすればいい気がしません。当然いじめたくなります。
さらに野生では”天敵”に見つかるリスクも増大します*。
このため、この異性を引きつけるための派手な役割を担うのは、戦いに強いオスであることが多く**、
戦いに向いていないメスやヒナは、目立たない地味な色をしています。
そして、より派手なオスは、
「派手な格好をして目立っても、俺はへっちゃらだぜ!」という”力の誇示”をしていることにもなります。
このため、派手な格好は、目立つというメリットだけでなく、
「おれは甲斐性のある強い漢なんだぜ!」ということを示しているわけですから、さらにモテモテです。
当然、モテモテくんは沢山子孫を残せ、地味男くんはモテず、繁殖できず、淘汰されていきます。
こうしたいわゆる「性淘汰」が生じて、
熱帯の鳥たちはどんどん派手になっていったとの考えが一般的です。
コジマは進化生物学者ではないのでちょっと乱暴な説明になりましたが、
ちまたでされている解釈はこんなところかと思います。
*熱帯雨林での天敵は色を見分けられない肉食ほ乳類が主なので熱帯の鳥は派手とも言われます
**カモの仲間では繁殖期が過ぎるとオスも目立つ必要がないので地味男に変身します。これをエクリプスと言います。
さてさて。
ここからは、ちょっと論文を紹介しながら上記の考えとは違う話をしたいと思います。
これは鳥でなく、細ーい小さなトンボですある”イトトンボ”の一種での研究でわかったことなのですが、
このイトトンボの色彩が派手なのは、
「異性に目立つため」
ではなく、
「他種のオスと喧嘩するムダをなくすため」
だったことが明らかにされています。
このイトトンボはメスを争って、オス同士が喧嘩するわけですが、
繁殖にまったく関係のない、恋のライバルたりえない「他の種のイトトンボ」と喧嘩して死んでしまうのはすごく無駄なことです。
そこで、なるべく派手でわかりやすい色を身にまとうことで、
同種と他種を簡単に識別できるようにし、無駄な喧嘩を減らそうというのが、彼らの色が派手な理由だったのです。
これは、他の動物にも当てはめることができるかもしれません。
鳥が派手な理由についても、部分的ながらこのような理由が存在するかもしれません。
さて。もうひとつ論文です。こちらは熱帯のオウムの話。
熱帯雨林の中でもオウム目はとーっても派手な部類に入るわけですが、
多くのオウム類は『雌雄同色』です。
さらに同色でない種類でも、雌雄とも派手な色をしていることがあります。
変だと思いません?
『待ち合わせ』で考えると、わかりやすいのですが、
片方さえ目立ってさえいれば、出会えるのはずなのです。
わざわざ、両方目立って、リスクをあげる意味はあまりありませんよね?
その疑問に答える回答の一つとして、
「鳥の羽の赤色色素は、羽に住むバクテリアによる分解を防いでいる!?」
というおもしろいデータを示した論文がありました。
というところで、ちょっと長くなってきましたので、今日はここまで^^;
To Be Continued!