母が亡くなった時の話。
母はさっきまで暑中見舞いの葉書をLINEで友人たちに送った。
その10分後。
助けて。。。の声。
救急車呼ぶ?の問いに呼んだ方がいいかも。
まさかこれが最後の会話になるとは。
救急車を呼び、病院まで同乗した私。
道中、何とかなると自分に言い聞かせながらも、人工呼吸器や心臓マッサージが始まりだんだん死へと近づいていく様子を目の当たりにした。
病院へ着いて処置中に兄に電話すると、今富山だから19:00過ぎにしか行けないと。
そうこうしているうちに医師に呼ばれ、このまま心臓マッサージなどをしても、もう戻らないだろうとのこと。
もう大丈夫です、ありがとうございました。
母の死を決めたのは私1人の判断だった。
その後は霊柩車の手配、葬儀場の手配や打ち合わせ。
医師や看護師さん、救急隊員さんに
お世話になりました、ありがとうございました。と言って回った。
本当は泣きたかった。
でも泣けなかった。
出棺の直前、最後の別れの時やっと声を上げて泣いた。
今でもあの時の泣きたくても泣けない感情がフラッシュバックし、泣けてくる。
耳の奥では救急車のサイレンの音が鳴る。
目の前を救急車が通れば耳を塞いでも呼吸が苦しくなり泣きそうになる。
今病院でそういった症状を無くす治療をしている。
本当にこんなんで治るのか?と思いながらも信じるしかない。
いまだに動画とかを見ていると、あっ!これ後で見せよー。と瞬時に思い。
あ、もういないんだった。と落ち込む。
まだ私の中で母は死んでいない。