みじんこのつの

雪の降る町に生まれ、
雷の多い町で育ち、
花の名前の町に住み、
山の上の小さな病院の、
小さな存在の日記です。

ぼくはジョナサン エイズなの

2005-09-19 23:02:11 | Weblog
ジョナサン君がパパになる、ドキュメンタリーを見ました。
昔日本に来た時は、ちっちゃな男の子だったのに、
久しぶりにテレビで見た彼は立派な青年でした。(好青年でした
彼は本当に、賢くてしっかりした人なのだと思う。
シェフとしてもう自立しています。

「エイズは僕の友達で、最大のライバルだ。」
「エイズのおかげで、人の痛みを知ることができる人間になれたんだ。」

自分のせいじゃなくて、小さい頃に輸血でエイズに感染したジョナサン君。
自分の運命を呪うことも出来たはずなのに、
まっすぐ前を見て、誰よりも前向きに生きてる。

ジョナサンの奥さんのアンバーという人も、とても素敵。
細心の注意をはらっていたのに、ジョナサンの子を妊娠した時、
(つまりは、自分や自分のお腹の子にエイズ感染の危険がある時、)
どんな気持ちだった?と訊かれて、
「最高にエキサイティング!彼の子よ!」
と答える優しくて賢い人でした。
けれど、彼が自分より先に死んでしまうかもしれないことを覚悟していて、
こまめにホームビデオをとっています。
それでも、「彼には60まで生きてもらって、孫の面倒を見てもらうの。」
と、明るく言います。
なんて、強い人なんだろう。

アンバーがジョナサンの子供を妊娠した時、
アンバーのお母さんは、
「娘にロシアンルーレットをさせている気分」だったそうです。

でも、アンバーのお父さんは、
「ジョナサンは働き者で、いい奴で、父親として申し分なかった。
私達は反対して二人を引き離すことも出来たけど、そうはしなかった。」
と、言います。

ジョナサン君にも、彼を取り巻く人々にも、
驚き、感動しました。

私は、私の大切な誰かが死ぬかもしれない病気になった時、
または自分がなったとき、
彼らのように生きられるだろうか。

自分の娘が、感染の可能性もある病気を持つ男性と結婚すると言ったら、
彼らのように受け入れられるだろうか。

彼らのように、強くて優しい人になりたい。


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2 コメント

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Unknown (えりまろ)
2005-09-20 10:14:29
ジョナサン君が大人になっていることに驚き!

私が、彼の本を読んだのは小学校の図書館。あの当時、まだHIVは死ぬ病気だと思っていたから純粋に彼がまだ元気で生きていて大人になったことに砂糖味ちゃんの日記をよんでうれしかった。
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ジョナサン君 (砂糖味)
2005-09-20 22:23:14
えりまろちゃん、コメントありがとう



ジョナサン君、ほんと素敵な青年になってました。(かっこいいよ♪)

大人になったジョナサン君の本も出ているみたいです。

今度本屋さんで探してみます♪

今では、エイズウイルスを検出レベル以下に出来るようなお薬も出ているそうです。

医学の進歩ってすごいねー。

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