みじんこのつの

雪の降る町に生まれ、
雷の多い町で育ち、
花の名前の町に住み、
山の上の小さな病院の、
小さな存在の日記です。

おじいさん

2007-10-09 23:33:45 | Weblog
今日入院した私の3倍以上の年齢のおじいさんは、
屋久島の杉のようなひとでした。

重ねてきた月日の分だけ美しくて、雄大な姿。
彼の話す言葉は一つ一つ柔らかくて、温かい。

検査の結果を知らせに彼のところへ行くと、
おじいさんはそれまで聞いていたラジオのイヤホンを私に差し出しました。

「これ、聞いてごらんなさい。きれいでしょう。」

「ノルウェーの作曲家なんですよ。」

こんなふうになりたい。
こんなおじいさんおばあさんになりたい。

こういう出会いがあるから、そしてこういう人達の人生のお手伝いが出来るから、
この仕事は楽しいんだと思う。

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