*、ζ,oりωσひ`⊂りT=〃ちをめ±〃す日記*

ぼくらは万有のうちへと旅する夢を見る。ところで万有とはぼくらのうちにあるのではないだろうか。

クーリンチェ少年殺人事件

2004-12-11 11:50:39 | 映画メモ
『クーリンチェ少年殺人事件』☆

製作:"A Brighter Summer Day"(1991/台湾)
監督:エドワード・ヤン(楊徳昌)
製作:ユー・ウェイエン(余爲彦)
脚本: エドワード・ヤン、ヤン・ホンカー、 ヤン・シュンチン、ライ・ミンタン
主演:チャン・チェン(張震)、リサ・ヤン(楊靜恰)、チャン・ハン(張翰)他

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 1961年夏、台北で実際に起こった14歳の少年の起こした殺人事件をもとにした作品。
 大陸から台湾へと移住した一家の寡黙な次男、スー(C・チェン)。
 彼の友達が所属する小公園グループという不良少年の集団と、
 対峙する軍人村グループ間の闘争を中心に描かれている。

 ある日スーは同じ学校のミン(L・ヤン)という少女に出会い、淡い恋心を抱くが、
 実は彼女は小公園グループのボス、ハニーの彼女。
 ハニーはミンを奪おうとする軍人村グループのボスを殺し、
 台南へと逃げたとの噂が広まっていた。
 
 グループ間の睨み合いは日に日に悪化していくが、そんな折ハニーが台北へ戻ってくる。
 彼は軍人村グループのボス、シャンドンと対面するが車道に突き飛ばされ
 轢かれて死んでしまう。またもや混乱する少年たち。
 一方スーは、学校からミンとの付き合いを注意され、反抗して退学になってしまうのだった。
  
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おそらく完全版だと思われる上下巻を借りてきました。
見ながら何度寝てしまったことか・・・

正直、面白くないです。
エドワード・ヤンは『ヤンヤン夏の思い出』で痛い目にあってるので
期待はしてなかったんだけど。

スーの内面の変化や葛藤を細かく描写しようとしているのは分かるんだけど
あまりにも細かすぎ。惰性に思えてくる。
編集版を見てないので分からないのですが
たぶんあまり変わってないのでしょう。

平べったく言えば思春期の多感な少年たちのケンカごっこ。
ごっこじゃすまないところも多々あるんだけど。
大人には理解できない、もやもやとした衝動や欲望、葛藤。
そういった複雑な感情が一瞬重なって、この事件が起こったのだと思われ。
けどこうまで長くだらだらと描くものじゃないでしょー。

昨今珍しくなくなった少年少女による殺人事件。
でも実際この事件が起こった時代には、かなり大人たちに衝撃を与えたようです。
だからこうも長い映画になっちゃうのかな。

そして一番気になったのが
おそらくヒロインであろう、ミンって子が全く可愛くない!!!
これはすごく重要だと思うんだけど。
だって二大不良グループのボスが彼女をめぐって殺しあうくらいなんだから
もっとカリスマ性とかあっていいんじゃないの??
でもこのミンって子、どう見ても田舎の垢抜けない少女にしか
見えないんだけど。
しかも性格も捕らえどころが無くてよくわからない。

そして最後まで人物の区別がつかず。
みんな似たような名前だし、似たような顔だし。

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