お気楽に生きようと思います

結婚8年目の主婦です。不妊治療約6年頑張りましたが最近ピリオドを打ちました。新しい何かを見つけなくちゃと模索中です

とても興味深い本です

2010-03-25 14:40:23 | ひとりごと

今、読んでる本があります。それはこれです

ブックマン社から出てます幕内秀夫著「変な給食」です。

私も5年前まで小学校で給食を作っていた栄養士兼調理師ですから

すごく興味がある本でした。

内容はミスマッチな給食を忠実に再現させて写真付きで紹介して

います。例えば・・「カレーうどん、アメリカンドッグ、小倉白玉、牛乳」

「黒糖パン、桜えびのかき揚げ、味噌汁、牛乳」 「生クリームパン、

焼きそば、牛乳」などなどです。 ※「」内で1つのメニューです。

そこには○○県××市、給食の出された日付まで記されて

いました。見るとここ1~2年前の給食ばかりです。

私が本格的に学校給食の仕事に携わるようになったのが98年

頃でした。その頃から自分が小学生だった頃の給食に比べて

随分美味しいものを食べさせているなぁ・・と感じたものです。

この本に書かれている内容は本当に栄養士がきちんと栄養の

バランスを考えて立てたメニューとはとても思えませんでした

一応、栄養の基準があるのでそれをちゃんと満たさないといけ

ませんし、且つ子供が喜ぶ美味しい給食を求められる訳ですから

それこそ「変な給食」が生まれちゃうんだと思います。

それにしてもこれは酷すぎだよなと思う献立が次から次へと

出て来るんです、この本は。

今の日本人の食生活は随分欧米化が進んでます。昔に比べて

今の子供達は何らかのアレルギーを持ってる子が増えています。

食物アレルギーの原因は主に卵、牛乳、小麦などです。

つまり今の現代人はそれらを摂る回数が増えたり摂り過ぎが原因

なんだそうです。パンやスパゲティーのような小麦主原料の洋食系

の食事からご飯中心とした伝統的な日本食に変えると圧倒的に

アレルギーが改善されるそうなんです。

これだけ欧米化の食事が進んでいる訳ですからせめて給食だけ

でも日本食を多く取り入れてあげて欲しいと著者は訴えてます。

私が給食を作っていた頃からも確かにご飯食よりパンや麺類の

献立がだいぶ多くなっていたような気がします。

ただそういうメニューが当たり前になっていますから和食のメニュー

の時に限っては極端に「残食」が増えてしまいました。生徒に聞くと

魚は骨があって嫌だとか、野菜が美味しくないだとか・・

結局和食を給食に出しても生徒が食べてくれなくては意味が無く

なります。それをどうにかして残食が減るように美味しい和食メニュー

を考えるか?が今後の栄養士の力量に掛かってくると思います。

昔ながらの日本食メニューを再確認して給食に取り入れて子供

たちの成長に貢献して欲しいもです。