goo blog サービス終了のお知らせ 

路地裏の古本屋 ~さきわい書院だより~

通販古書店さきわい書院(奈良市)の店主によるブログです。古本についての話題などをお届けします。

川端康成と伊藤初代の手紙

2014年07月08日 | いろいろ
 川端康成は東京・本郷のカフェ「エラン」で、店員として働いていた伊藤初代と知り合いました。そして結婚を約束するまでになりましたが、伊藤初代の事情により破談となりました。川端康成は幼時に両親を亡くしていますが、伊藤初代も母を亡くし、父親とも別居していました。それから半世紀後、二人の遺骨は偶然にも同じ日に鎌倉霊園(鎌倉市)に埋葬されました。

<川端康成>恋情をストレートに…婚約女性との書簡見つかる 毎日新聞


川端康成が恋人に宛てた手紙見つかる NHK


「巨匠の眼 川端康成と東山魁夷  
7月16日(水)~8月24日(日)
岡山県立美術館


川端康成 初恋の人

古本と古本屋を楽しむ

2014年03月26日 | いろいろ
 世の中の変化の速度がどんどん大きくなっている感じがします。もしかすると、時代の流れに遅れまいとしているうちに、ある種の「疲れ」を感じている人も増えているのかもしれません。そうした時、古い小説などを読むと、今とは少し違うその「時代」に戻り、その「時代」の雰囲気を味わうことができます。また、少し大袈裟かもしれませんが、今の時代と比べてみることで、人間のあり方や生き方を振り返るきっかけになるかもしれません。
 若い頃や子どもの頃、夢中になって読んだ経験があるが今は手元にない本を入手したいというときにも古本屋は役立ちます。古い本を読んで昔を懐かしむというのは人間の感情面にも何かプラスのはたらきをするように思います。
 最近は、入手したい本を決めてインターネットで検索して購入するというかたちで古本を買う方が多いようです。しかし、古本屋では、これまで知らなかった著者、作者や作品に出会えるのは大きな楽しみです。古本屋の棚を眺めていると、自分には未知の本が数限りなくあるように感じられます。
 古本と古本屋の楽しみ方にはさまざまなかたちがあると思います。

神谷美恵子生誕100年

2014年02月11日 | いろいろ
 今年は神谷美恵子(1914~1979)の生誕100年にあたります。
 著書、関連書などを。

『神谷美恵子の世界』 みすず書房編集部編
みすず書房  1575円

『神谷美恵子日記』 神谷美恵子
角川書店(角川文庫)  504円

神谷美恵子コレクション(みすず書房)
『人間をみつめて』 2100円
『生きがいについて』 1680円
『本、そして人』 2310円
『遍歴』 1890円
『こころの旅』 1575円

『自省録』 マルクス・アウレーリウス 神谷美恵子訳
岩波書店(岩波文庫) 882円
 
 ハンセン病関連のノンフィクションの中から新書版で2冊。
『ハンセン病 重監房の記録 』 宮坂道夫  
集英社(集英社新書) 735円

『差別とハンセン病』 畑谷史代  
平凡社(平凡社新書) 798円

 ハンセン病者によって書かれた文学作品集として。
『ハンセン病文学全集(全10巻)』
皓星社発行  綜合教育センター発売  50400円

皓星社
ハンセン病者の著作目録も掲載されています。

トーベ・ヤンソン生誕100年

2014年02月11日 | いろいろ
 今年は北欧の作家・画家トーベ・ヤンソン(1914~2001)の生誕100年です。
 今年の10月から来年にかけて国内の何か所かで「生誕100年トーベ・ヤンソン展」が開催される予定です。
 筑摩書房からはムーミン・コミックスシリーズが刊行されています。3月には『ヤンソン・コレクション(全8巻)』が復刊予定です。

『ムーミンのふたつの顔』 冨原眞弓 
筑摩書房(ちくま文庫) 672円

『ムーミンのひみつの言葉』 冨原眞弓 
筑摩書房 1680円

『ムーミン谷のひみつ』 冨原眞弓 
筑摩書房(ちくま文庫) 672円

『ムーミンを読む』 冨原眞弓 
筑摩書房(ちくま文庫) 714円
*ムーミンの作品世界を読み解くためのガイドブック。

『トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白』 トーベ・ヤンソン 冨原眞弓編訳 
筑摩書房(ちくま文庫) 924円

『トーベ・ヤンソン短篇集』 トーベ・ヤンソン 冨原眞弓編訳 
筑摩書房(ちくま文庫)  924円

『誠実な詐欺師』 トーベ・ヤンソン 冨原眞弓編訳 
筑摩書房(ちくま文庫)  777円

『島暮らしの記録』 トーベ・ヤンソン 冨原眞弓編訳 
筑摩書房  1995円

『彫刻家の娘』 トーベ・ヤンソン 冨原眞弓訳 
講談社  1470円

『少女ソフィアの夏』 トーベ・ヤンソン 渡部翠訳 
講談社  1680円


ムーミン公式サイト


筑摩書房

石川三四郎と福田英子

2014年01月24日 | いろいろ
 25日(土)にNHKテレビで放映される『足尾から来た女(後編)』に登場する石川三四郎(1876~1956)と福田英子(1865~1927)の著書です。

アナキスト地人論 エリゼ・ルクリュの思想と生涯』
 エリゼ・ルクリュ、石川三四郎著  書肆心水 3780円
 エリゼ・ルクリュの「地人論」と石川三四郎の「エリゼ・ルクリュ」が収録されています。地球上において人間がどのように生存すればいいのかを考える手がかりに。
石川三四郎選集』(全7巻)  黒色戦線社
石川三四郎著作集』(全8巻) 青土社
妾(わらわ)の半生涯(はんせいがい)』福田英子 岩波書店(岩波文庫) 
福田英子集』 不二出版 16000円(税別)
 本人の著作、書簡のほか資料、評伝も収録。


土曜ドラマ『足尾から来た女』 NHK