S.

たいせつなことを忘れないために。

shihai

2009-07-08 19:17:58 | Weblog
10年以上前のはなしだけど
母乳を止めた経験があります。

ものすっごくよくでて
長女が飲みきれなくて
何度も乳腺炎になったから
4ヶ月のころ
仕事にもどるとき
「とめたら?」ってマッサージのおばさまにいわれたの。

痛くなくとめてくれて
その後ふたりを母乳で育てるのに何の支障もなくて
結果としてよかったと思う。


でも
その時は
とめても
滲む母乳をみると
ただただわたしも涙が出ました。

あたまで何か考える以前に。
気持ちでなにかあてはまる言葉を探すまえに。


そのとき
母親は「からだ」なんだってわかったの。
もっといえば
そのとき
わたしのおっぱいが母親だった。


わたしは
からだの「管理人」だというだけ。


そんなシンプルなことに気づくのに20年以上かかった。

もしとびきりの
才能がからだにあって
それをきちんと管理しなければ
制御できないなんてことがあれば
もっとはやく
気が付くこともあったかもしれない。


制御できない才能が
幼いうちに手に余るひともたくさんいるんだろうな。
早熟といわれたり
天才といわれたり

からだを管理している“わたし”は
その価値観に支配されている。


まだ
その支配者がいないうちは

管理する“わたし”がぐらつかないように
さらに“わたし”を管理するひとに恵まれれば幸運。

才能が世の中で
花開く。

それも幸運。

そして
“わたし”はあてがわれた「からだ」を管理しながら
日々を過ごす責任を負っているのですね。



せめて
その一生が終るとき
それが
“わたし”の意志であることを願います。

どうか
安らかに・・・
お疲れ様でした









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする