水星からやって来たリロイ・ブラウン~Leroy Brown from Mercury~

埼玉県民サラリーマンの徒然なブログです。

蒸気機関車T

2012-08-27 23:36:04 | 英国散策
このイギリスの月曜日は祝日。
年末のクリスマスを残し最後の祝日且つお子様の夏休み中で最後のHappy Modayでもあるため、
各地でいろいろなイベントが催されています。
ロンドンではノッティングヒル・カーニバル、レディングではお祭りなど…
我が家は嫁の願いを叶えるべく蒸気機関車フェスティバルに行ってきました。

さすが蒸気機関車トーマスの発祥の地。
夏休みイベントとして期間限定で今日まで走っているんです。
トーマスとその仲間達が。



当たり前ですが、本物の蒸気機関車です。
シュッポシュッポ・ポッポー!と本物の音を鳴らしながら。

初めは駅に行って画像に収めるぐらいの気持ちでしたが、
いざ音、そして本物の匂いを嗅ぐと乗りたくなりまして、
まんまと嫁の策略にやられましてしっかり乗ってしまいました。

正直申しましてストーリーや登場人物(?)…トーマスの仲間を存じ上げませんが、
エンジニアとしては動く蒸気機関に近付けることにやや興奮気味です。

三角形の三辺のそれぞれの長さから面積を求める式を導き出したヘロンが、
蒸気機関の発明を行っていたのが残っている歴史では最古のものです。

紀元前説から3世紀説まで不確かなものですが、非常に古いのは確かです。
液体を熱したときに発生する泡へのときめきを古代人から感じていたのですね。
そのお陰で我々は学校でしっかり学べるわけです。
水が熱エネルギーを受けて水蒸気に変わるとき、体積が約1600倍に膨らむのです。
その大きな膨張力を運動エネルギーに変えることで、あの重たい列車を動かことが出来るのです。

僕らは人類の長い苦労のお尻だけを習っているだけです。
調べてみましたら、蒸気機関を初めて工業用に実用できたのはイギリス人発明家の
お陰らしいです。16世紀のイギリスの発明家トーマス・セイヴァリ。
人類としては長い苦労だったのは間違いありませんが、
それまでも多くの人たちが研究を重ねたわけですから人類の成果です。
もしかしたら機関車トーマスの名前って彼から取ったのかもしれません。

蒸気機関の研究は各国で多岐に渡っていまして、
いわゆる火力発電も原子力発電も蒸気の膨張力で運動エネルギーを得ている点では全く同じです。

今日の鉄道に限って言えば電動モーターやディーゼルエンジンが動力が、
エネルギー効率の面で優れるため蒸気機関に変わって使われています。
しかし蒸気機関の最大の長所であるエンジンとしての寿命はアッパレで、
今日も立派に列車を引っ張る活躍には驚かされます。

しかも動いてるのは1機や2機じゃないのだ。








こちらはディーゼル系のキャラ。




絵本の機関車トーマスの人気もあって集まったであろう人たちの量にも驚きましたが、
それを盛り上げようとするスタッフ達に感動しました。

例えば駅員さんや機関士やメンテナンス要員もみんなレトロな衣装で統一されています。


しかもみんなフレンドリーでこのイベントに近づいてくれた人達を歓迎してくれます。
いつも無愛想なイギリスとは大違い…(ボソ)

お陰さまで本イベントにノリノリな嫁も大満足でした。
それもそのはず。絵本の中のトップハム・ハット卿と記念撮影に成功したのですから。



……夏休み、まだ取れそうもないのですが…取れなくても良い画とれたから良いかな。


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