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OSAMUの写真記録

花を中心に、時に旅先で写真を撮っています

久しぶりのINAXライブミュージアム

2021-08-29 19:11:26 | 文化施設
撮影日:2021年8月26日

何かと議論を呼んだ2020東京オリンピックが終わり、今はパラリンピックが開催されています。
そのエンブレムをデザインした美術家の野老朝雄氏と建築デザイン事務所<noiz>がコラボした、「DISCONNECT/CONNECT 【ASAO TOKOLO×NOIZ】幾何学紋様の律動、タイリングの宇宙」がINAXライブミュージアムで開催されており、久しぶりに訪れてみました。
野老氏はシンプルな図形で平面を隙間なく埋め尽くす「タイリング」の世界で、幾何学による無限の連続性やさまざまな展開性を特徴とする模様を数多く生み出しており、まさにタイルとはベストマッチだと思います。

1)限られた形を組み合わせることにより多くのバリエーションを生み出すことができます。


2)同じパターンを大きさを変えて何種類か用意すると、


3)動きのあるパターンを生み出せます。
下のパターンはオリパラデザインの基になっている形ですね。


4)noizが手がける展示空間
野老紋様独特のパターンやルールを活かしたタイルが多彩に展開されている。


5)上下水平の境がよくわからなくなり、不思議な感覚になります。


6)様々な形や色のタイルを組み合わせた空間作りはイスラム教と共に広がり、ヨーロッパに伝わり現在のタイルに繋がっています。


7)組み合わせは無限にあるかと思いますが、皆が支持してくれるデザインには何か共通するものがあるのでしょうか。


8)東京2020パラリンピック聖火セレブレーション「桜の集火台」


9)常滑市がLIXILと協力し、ユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験授業>を通して多様性について学んだ小学生と障がいを持つ方123名が桜の花びらを模したやきものに釉薬を塗るワークショップを開催。
できあがった花びら159枚をまとった「桜の集火台」として、聖火リレートーチをデザインした吉岡徳仁さんがデザインしたもの。


10)クレイペグという粘土で作った円錐を壁に埋め込み、底辺を見せる手法で構成した壁面


11)二階に上がる階段のステップ


12)アメリカ製のタイル
レリーフの深さでできる上の釉の厚さによる濃淡で作られる絵の完成度が凄いと思います。


13)有名食器メーカーであるミントン社製のタイル
食器とのデザインの共通性を感じますよね。


14)裏側にしっかり刻印が見えます。
その奥のタイルはウェッジウッド製です。


15)赤絵釉上彩陶板「八仙」の一人、「張果老」(中国清時代)
八仙とは男7人、女1人で構成される幸せの神々。
賑やかな宴で早くコロナ禍を吹き飛ばして欲しいです。


ライブミュージアムで見ることができた花たちです。
16)ヤブラン(藪蘭、キジカクシ科ヤブラン属)
紫色の花弁に黄色の蕊が綺麗です。


17)ルリマツリ(瑠璃茉莉、イソマツ科ルリマツリ属)
これは年々広がっているように思います。


18)サルスベリ(百日紅、猿滑、紫薇、ミソハギ科サルスベリ属)
学生時代に漢字と読みを覚える時には、猿の赤いお尻を思い浮かべていました。
花が咲く期間が長いからだったんですね。


19)ハナトラノオ(花虎の尾、シソ科ハナトラノオ属)
ほっといても勝手に増えるそうです。


ここで偶然以前の上司に合いました。
もう80歳を超えていますが、今も働いていらっしゃるそうです。
定年を過ぎても働けるところがあれば良いなと思います。
何か打ち込めることがあればもっと良いと思います。

エビネの森の花たち

2021-08-23 19:36:47 | 
撮影日:2021年8月11日

レンゲショウマの他にも咲いていた花たちです。

1)モミジガサ(紅葉笠、キク科コウモリソウ属の多年草)
葉がモミジ状に裂けることから。
花だけでなく、葉も見ないと特定できませんね。
蕊がクルっと円を描いているのが面白くて。


2)ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草)


3)根、葉、果実いずれにも毒があるそうです。
また、熟した果実は柔らかく、果汁が強い染料になるそうです。
一度付くとなかなか落ちないほどとか。
気を付けないと。


4)アキノタムラソウ(シソ科アキギリ属)


5)雄蘂は2本で、はじめ花冠の上唇に沿って上に伸びて前方に突き出すが、葯が開いてしまうと下向きに曲がる。
その様子がよくわかります。


6)ヒメジョオン(姫女菀、キク科ムカシヨモギ属)
中央の黄色い部分が管状花、周辺の花びらのようなものは舌状花。


7)ルコウソウ(縷紅草、ヒルガオ科サツマイモ属)
鮮やかな赤が印象的ですが、白、ピンク色もあるそうです。
お庭で見られました。


8)ハタザオギキョウ(旗竿桔梗、キキョウ科 ホタルブクロ属)と思われます。


9)名前がわかりませんが、長い蕊が印象的でした。


新型コロナワクチン2回め接種後の状態について。
20日16時過ぎに接種、当日は何事もなく就寝。
翌日起きると、1回めと同様に接種箇所に痛みあり、
しばらくして膝や肘関節や腰に痛みがあり、
36.7度と軽い発熱あり(平熱は36度いくかいかないくらい)。
翌22日は何事もなく回復しました。
大したことなくてホッとしました。
今後も気を弛めることなく、過ごすことが肝心ですね。


深林に灯る無数のランプ(エビネの森のレンゲショウマ)

2021-08-20 19:06:16 | 
撮影日:2021年8月11日

ずっと見たくて去年初めて見ることができたレンゲショウマの花に今年も会いに行ってきました。
週の後半は雨予報ということなので、ちょっと無理をしても出かけることにしました。
エビネの森は川合さんという個人が所有される裏山で、お声をかけての入山です。
今年は昨年訪ねた時よりも沢山の花が開花しており、木々に囲まれた薄暗い山の斜面に小さなランプを灯すような姿がより印象的でした。

1)レンゲショウマ(蓮華升麻、キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草)
日本特産の1属1種の花。


2)東北地方南部~近畿地方の太平洋岸の温帯域に分布し、山地から深山のかけての湿り気のある林下に生える。


3)ここエビネの森もまさに湿り気のある林の下でかつ、風も通らないため、わずかな時間であっても汗だくになってしまいます。


4)たとえそうであっても、見る価値のある花だと思います。


5)ホソヒラタアブがせっせと蜜を集めていました。


6)飛翔の名手としても知られ、空中で静止するホバリングが得意である事から、交尾も空中でホバリングしながら行う。


7)幼虫がアブラムシを食べ、花粉なども媒介する事から益虫として多くの園芸家にも好まれている。
切っても切れない関係ですね。


8)花の直径は4cmほど。
ランプみたいな形をしています。


9)萼も花弁も共に花弁状に見え、萼は花弁状で平らに開き、花弁は抱えるように咲くため、一見では二段構えに花弁が並んでいるように見える。


10)ということは、開いているのは萼で、先端が濃い紫の筒状なのが花弁ですね。


11)花弁も萼のように開いているものがありました。
これは株自体が他とは違うので、次第に開いていくものではなく別種ではないかと思います。


12)こちらにもホソヒラタアブがやってきています。


13)丸い蕾もかわいい。
緑色から紫色に変わると開花が近い証です。


14)この先も暫くは順に咲いていく花を楽しめそうです。


15)愛知県では絶滅危惧種ⅠB類(EN)に指定されている。


16)淡い紫色と形に惹かれ、魅せられています。


17)春も過ぎたころ、柔らかい落ち葉を持ち上げるよう芽を出して、そのまま一気に葉茎を伸ばして広がる。


18)それを狙って猪や鹿がやってくるので、柵で囲ってあります。


19)大変な管理をされているのに感謝です。


20)少し話を伺いましたが、エビネは8割方が猪にやられてしまったそうです。


21)来年も来られることを願っています。


本日、2度目のワクチン接種を行いました。
どうか副反応が強くでませんように。

夏の野草たち(森林公園③)

2021-08-17 18:48:29 | 
撮影日:2021年7月31日

ここ何年かはサギソウを見に吉ケ池湿地に通っていましたが、ことしはもう一つ見たい花があったので森林公園に行くことにしました。
最後はその他の花たちです。
タイトル画像はサワシロギク(沢白菊、キク科シオン属の多年草)です。
サギソウ咲く湿地(A湿地)で見ることができました。

1)ホザキノミミカキグサ(タヌキモ科タヌキモ属の食虫植物)
食虫植物ながら、光合成もするそうです。
この角度でみると、睨まれて威嚇されているみたいです。
これはF湿地で見られました。


2)ノギラン(芒蘭、キンコウカ科ノギラン属の多年草)


3)ノギラン
下から上に順に咲いていくのですね。


4)ミズヒキ(水引、タデ科イヌタデ属)
紅白に見える花序が水引に似ていることに由来。
確かに紅白が目に鮮やかです。


5)キンミズヒキ(金水引、バラ科キンミズヒキ属)
ミズヒキとは全く別の種なんですね。
見た目も違います。


6)オトギリソウ(弟切草、オトギリソウ科オトギリソウ属)
10世紀の平安時代にこの草を原料にした秘伝薬の秘密を弟が隣家の恋人に漏らしたため、鷹匠である兄が激怒して弟を切り殺し、恋人もその後を追ったという伝説による。
弟を切る草だなんて物騒な名ですが、こんな由来があるんですね。
実際薬草なんだそうです。


7)オカトラノオ(丘虎の尾、サクラソウ科オカトラノオ属)
よく見ると、雄蕊にはびっしり髭が生えています。


8)ヘクソカズラ(屁糞葛、アカネ科ヘクソカズラ属の蔓性多年草)
葉などをつぶすと、強い悪臭を放つからだそうです。
でも花は可愛いので、サオトメバナ(早乙女花)、サオトメカズラ(早乙女蔓)とも呼ばれるようですが、よほど悪臭の印象が強いみたいで英名や中国名も匂いに由来する名がつけられています。


9)ウズ蜘蛛の巣
よく見ると中心に隠れています。
蜘蛛で唯一毒腺を持たない種だそうですが、何だろうと虫が止まると絡まって逃げられなくなるのでしょうか。


10)名前がわかりません。
フタリシズカかとも思いましたが、花の時期も違うし、葉の形も違うので、違うと思います。


先週後半から各地に豪雨が降り続き被害が出ています。
今後も予断を許さない状況ということで、これ以上被害が広がらないことを祈っています。

涼し気な青(森林公園②)

2021-08-14 18:40:59 | 
撮影日:2021年7月31日

ここ何年かはサギソウを見に吉ケ池湿地に通っていましたが、ことしはもう一つ見たい花があったので森林公園に行くことにしました。
それはカリガネソウです。
まだ少し時期が早かったのか花は少なかったですが、見ることができてよかったです。
その他、暑い中少しでも涼し気な気にさせてくれる青系の花を集めました。

1)カリガネソウ(雁草、雁金草、シソ科カリガネソウ属)


2)ホカケソウ(帆掛草)とも呼ばれる。


3)花の形状が雁に似ている草であることに由来。
蕊が首、花弁が翼ですかね。


4)東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布する。


5)日本では北海道、本州、四国、九州の山地に自生する。
よく見ると丸い蕾が5つに割れています。


6)5枚の花弁は凹形で縁がひだ状になり、上に2枚、下左右へは各1枚ずつ大きく広がり、下側の花弁が舌状になり紋様が入る。
この紋様が虫を呼ぶのでしょうね。


7)花柱と雄蘂は花の上に伸び、その先が花の手前に回り込むように垂れる。


8)ハナバチなどの花粉を媒介する虫が左右の花弁に脚をかけるようにして留まると、花に虫の重みが加わり花序が垂れ下がって花が首をもたげるように角度を変え、虫の背中に花粉と柱頭が付いて花粉を付けるとともに受粉する仕掛けになっている。


9)シマジタムラソウ(島路田村草、シソ科アキギリ属の多年草)
これもシソ科です。シソ科には青紫系の花をつけるものが多いのでしょうか。


10)東海地方の固有種で、環境省発行のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)に分類されている。


11) 花冠は他のシソ科植物と同様に唇形花冠で、筒部内面の中部に輪状に毛がある。


12)雄蕊は2本で、花冠の外へ直線的に大きく突き出る。


13)ツユクサ(露草、鴨跖草、鴨跖、ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物)


14)花弁は3枚あり、上部の2枚は特徴的で青く大きいが、下部の1枚は白くて小さく目立たない
不思議な組み合わせです。


15)雌蕊が1本、雄蕊が6本で成り立っている。
雄蕊の中で役に立つのは2本のみ。
これも不思議。


16)「万葉集」には露草を詠ったものが9首存在し、古くから日本人に親しまれていた花の一つであると言える。朝咲いた花が昼しぼむことから、儚さの象徴として詠まれたものも多い。


17)朝咲いた花が昼しぼむことから、儚さの象徴として詠まれたものが多い。
実際に詠んでみると、青い色素がすぐに退色してしまうことも儚さの象徴として見ていたように思います。


18)キキョウ(桔梗、キキョウ科)
根はサポニン(オレアナン型トリテルペンサポニン)を多く含むことから生薬として利用されている。